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トラブルメーカー
内緒の話
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寝室で腰までの長い髪を持て余しながら、僕は白いシャツとカーキ色のパンツを急いで着た。久しぶりのこの身体は慣れるまで動作の距離感がバグる。
寝室の姿見に映る僕の姿は、さっきのテディとは似ても似つかない。僕は小さな服を籠に放り込むと、髪ぐらいはとかしたほうが良いかとサッと整えると、スタスタと皆の居る談話室へと向かった。
僕が部屋に入っていくと、初見の赤い竜人さんと騎士団長は目を見開いて口を開けていた。そりゃ、僕が反対の立場なら同じ反応をしちゃうよ。でもバルトさんまで何かボンヤリしてるのは何でなのかな。
「騎士団長、彼もテディじゃ。死の沼の私のところに皆を誘導したのもこの姿だったのじゃよ。」
僕は口がきけない彼らに肩をすくめて、自己紹介する事にした。
「こんにちは。改めてましてテディです。でもこの姿の時はディーって名乗ってる事が多いかもしれません。今この姿に変えた理由は、ちょっとちびっこだと、口が回らなくて上手く説明できないかと思ったからです。
騎士団長の知りたい事を説明するのは、テディじゃ難しいでしょうから。」
流石に瞬時に気を取り直した騎士団長は、咳払いひとつすると、僕をじっと見つめて呟いた。
「成長した姿を見ると、ますます君が何者なのか良く分からなくなるな。教えてくれるな?…長老は多分知っているのだろう?」
僕はもしかして騎士団長も薄々知識があるのかも知れないと思った。けれど一体どう話したら良いんだろう。僕は困ってパーカスの座るソファの肘置きに座って、首に片腕を回した。
パーカスはそんな僕を苦笑して見上げると、僕の背中をポンポンと叩くと騎士団長に向かって口を開いた。
「私から説明しよう。確かにテディは獣人でも竜人でもない。それはテディ自身がこの世界に迷い込んで来て、一番不安に感じている事なのじゃよ。
テディはこの世界への迷い人じゃ。長老の考察を借りるのなら、そう言うのが正解なのじゃろう。テディは獣人も竜人も居ない世界の住人じゃ。ふとした天の気紛れでこの世界に迷い込んだ『人間』なのじゃよ。」
パーカスの言葉に誰も何も言わなかった。どう受け止めて良いか分からないと言った困惑した表情で、僕をじっと見つめていた。ああ、やっぱり僕は異端な存在だ。気味が悪いよね…。
すると騎士団長が何か思い出しながら呟いた。
「‥“この世界に在らざるものは、変化の兆しなり。理の変化を目指すもの“…。パーカス、騎士団長だけに伝わる言葉遊びの様なものがあるのだ。
ここ最近のこの辺りの様々な出来事は、この世界に馴染まない『人間』であるテディが現れた頃と合致してはいまいか?この国の変化と、テディがこの世界に存在する事は関係ないとは言えぬ。」
僕は騎士団長の金属の溶ける様な瞳に囚われて、息が出来なかった。僕のせい?あの湖の伝説の魔物の出現も?死の沼も?最近多い大型魔物も?冗談じゃない!
僕は立ち上がって騎士団長に指を突きつけながら叫んだ。
「僕は望んでここに来たわけじゃない!気がついたら誰も知らない、人間が誰も居ない独りぼっちのこの世界にいたんだ!それがどんなに心細かったか貴方には分からない!パーカスが居なかったら、僕は…。でも、…僕は誰も傷つけたくはないのに。僕のせいでこの世界がおかしくなるなんて耐えられない…!」
最後はまるで泣き声の様になってしまった強張った顔の僕の手を、パーカスはぎゅっと握って引っ張った。僕は動揺を隠せなくて、深呼吸をするとパーカスの膝の上に座った。
心臓がドキドキする。僕はこの世界にとって不味い存在なのかな。ああ、長老はなんて言ってたっけ。何だか悲しくなってきて、僕は涙を堪えることが出来ずにパーカスの首にしがみついた。
僕の震える背中をパーカスは優しく撫でながら、話し始めた。
「騎士団長にどんな伝承が伝わっておるのかは分からぬが、長老の調べた通りでは、これまでも何百年に一度人間の迷い人は現れておる。それは避けようもない現象の一つの様に思える。
とすれば、その気紛れはこの世界の歪みによって起きると考えたほうが良いのではないかの。じゃから、テディの出現と時を同じくして今までにない出来事が起きるのじゃ。
…騎士団長、我らが死の沼に陥ったあの時、テディが居なければ我々は生きて戻る事は出来なかったろう。あれは人間であるテディだからこそ死の沼からの脱出方法を知っていて、それに適した水魔法で我々を救い出したのよ。」
僕はハッとパーカスの顔を見上げた。確かにパーカスはあの時僕しか出来ない事をしたと言った。僕の顔を見つめて微笑みながら、パーカスは騎士団長に言った。
「もしこの世界の歪みによる予想もつかないことが起きやすくなるとすれば、さながら別の世界の知識を持ったテディは我々の助け手になるのではないのかの?間違ってもこれまでの事は、テディが引き起こした訳ではないじゃろうて。」
全面的に僕の味方になってくれるパーカスを、僕はこの時ほど嬉しく思った事はなかった。僕自身でさえ、自分がこの世界への亀裂のくさびになった気持ちになってしまっていたのだから。
僕はのそりとパーカスの膝から降りると、両手で顔を拭って正面に振り返った。
なぜかバルトさんが立ち上がってぼんやり突っ立っていたけれど、僕は騎士団長に頭を下げた。
「…ごめんなさい、あんな風に騎士団長に言いがかりの様な物言いをしてしまって…。まさか最近のあれこれが、僕と関係しているかもしれないなんて思わなくて、怖くなってしまったんです。
僕にはこの世界の常識はまだよく分からないんです。…だから何が普通で、何が普通じゃないのかも…。実際僕は自分が何歳かも分からない。多分今の僕は16か17か、そこら辺だとは思うんですけど。
正直、自分が小さなテディとしてこの世界に存在した時なんて、びっくりしたなんてものじゃなかったんです。今じゃどちらの僕も楽しいですけどね。」
騎士団長が立ち上がって僕をハグしてくれた。
「私こそ済まなかった。色々な事が立て続いて頭を悩ませておったのでな。言い方が悪かった。お主が原因だとは思っておらんぞ。『人間』か。まさか再びその言葉を聞く事があるとは。」
僕は僕をじっと見つめる騎士団長に瞳の奥に、何かが煌めいた気がした。
「私の先先代が残した家宝に日記があるのだ。それは人間の事が少し書いてある。私の先先代は『人間』に恋をしたが、ライバルが多くて失恋したと記してあった。
幼心にその日記が印象に残っていて、人間とは一体どの様な存在なのかとずっと気になっておった事を思い出したわ。成る程、あの日記の恋心が浮かび上がる様な気がするぞ。これからテディが、いや、パーカスが頭を悩ますのも想像出来る。ハハハ。」
うん。よく分からないけど、騎士団長が僕の事化け物だとか思ってた訳じゃないって事は分かった。はぁ良かった。ほっとしたよ。騎士団長に魔物扱いされたら、命が幾つあっても足りないし、パーカスと騎士団との全面戦争になるところだったもんね?ふふ。
思わず微笑んだ僕の目の端に、バルトさんが突っ立って僕をじっと見つめているのが見えた。僕が泣いちゃったから心配してくれたのかな。バルトさんの所に近づくと、青い海色の瞳が目まぐるしく変わるのに見惚れながら見上げた。
「僕が人間でも、バルトさん、今までの様に仲良くしてくれる?」
寝室の姿見に映る僕の姿は、さっきのテディとは似ても似つかない。僕は小さな服を籠に放り込むと、髪ぐらいはとかしたほうが良いかとサッと整えると、スタスタと皆の居る談話室へと向かった。
僕が部屋に入っていくと、初見の赤い竜人さんと騎士団長は目を見開いて口を開けていた。そりゃ、僕が反対の立場なら同じ反応をしちゃうよ。でもバルトさんまで何かボンヤリしてるのは何でなのかな。
「騎士団長、彼もテディじゃ。死の沼の私のところに皆を誘導したのもこの姿だったのじゃよ。」
僕は口がきけない彼らに肩をすくめて、自己紹介する事にした。
「こんにちは。改めてましてテディです。でもこの姿の時はディーって名乗ってる事が多いかもしれません。今この姿に変えた理由は、ちょっとちびっこだと、口が回らなくて上手く説明できないかと思ったからです。
騎士団長の知りたい事を説明するのは、テディじゃ難しいでしょうから。」
流石に瞬時に気を取り直した騎士団長は、咳払いひとつすると、僕をじっと見つめて呟いた。
「成長した姿を見ると、ますます君が何者なのか良く分からなくなるな。教えてくれるな?…長老は多分知っているのだろう?」
僕はもしかして騎士団長も薄々知識があるのかも知れないと思った。けれど一体どう話したら良いんだろう。僕は困ってパーカスの座るソファの肘置きに座って、首に片腕を回した。
パーカスはそんな僕を苦笑して見上げると、僕の背中をポンポンと叩くと騎士団長に向かって口を開いた。
「私から説明しよう。確かにテディは獣人でも竜人でもない。それはテディ自身がこの世界に迷い込んで来て、一番不安に感じている事なのじゃよ。
テディはこの世界への迷い人じゃ。長老の考察を借りるのなら、そう言うのが正解なのじゃろう。テディは獣人も竜人も居ない世界の住人じゃ。ふとした天の気紛れでこの世界に迷い込んだ『人間』なのじゃよ。」
パーカスの言葉に誰も何も言わなかった。どう受け止めて良いか分からないと言った困惑した表情で、僕をじっと見つめていた。ああ、やっぱり僕は異端な存在だ。気味が悪いよね…。
すると騎士団長が何か思い出しながら呟いた。
「‥“この世界に在らざるものは、変化の兆しなり。理の変化を目指すもの“…。パーカス、騎士団長だけに伝わる言葉遊びの様なものがあるのだ。
ここ最近のこの辺りの様々な出来事は、この世界に馴染まない『人間』であるテディが現れた頃と合致してはいまいか?この国の変化と、テディがこの世界に存在する事は関係ないとは言えぬ。」
僕は騎士団長の金属の溶ける様な瞳に囚われて、息が出来なかった。僕のせい?あの湖の伝説の魔物の出現も?死の沼も?最近多い大型魔物も?冗談じゃない!
僕は立ち上がって騎士団長に指を突きつけながら叫んだ。
「僕は望んでここに来たわけじゃない!気がついたら誰も知らない、人間が誰も居ない独りぼっちのこの世界にいたんだ!それがどんなに心細かったか貴方には分からない!パーカスが居なかったら、僕は…。でも、…僕は誰も傷つけたくはないのに。僕のせいでこの世界がおかしくなるなんて耐えられない…!」
最後はまるで泣き声の様になってしまった強張った顔の僕の手を、パーカスはぎゅっと握って引っ張った。僕は動揺を隠せなくて、深呼吸をするとパーカスの膝の上に座った。
心臓がドキドキする。僕はこの世界にとって不味い存在なのかな。ああ、長老はなんて言ってたっけ。何だか悲しくなってきて、僕は涙を堪えることが出来ずにパーカスの首にしがみついた。
僕の震える背中をパーカスは優しく撫でながら、話し始めた。
「騎士団長にどんな伝承が伝わっておるのかは分からぬが、長老の調べた通りでは、これまでも何百年に一度人間の迷い人は現れておる。それは避けようもない現象の一つの様に思える。
とすれば、その気紛れはこの世界の歪みによって起きると考えたほうが良いのではないかの。じゃから、テディの出現と時を同じくして今までにない出来事が起きるのじゃ。
…騎士団長、我らが死の沼に陥ったあの時、テディが居なければ我々は生きて戻る事は出来なかったろう。あれは人間であるテディだからこそ死の沼からの脱出方法を知っていて、それに適した水魔法で我々を救い出したのよ。」
僕はハッとパーカスの顔を見上げた。確かにパーカスはあの時僕しか出来ない事をしたと言った。僕の顔を見つめて微笑みながら、パーカスは騎士団長に言った。
「もしこの世界の歪みによる予想もつかないことが起きやすくなるとすれば、さながら別の世界の知識を持ったテディは我々の助け手になるのではないのかの?間違ってもこれまでの事は、テディが引き起こした訳ではないじゃろうて。」
全面的に僕の味方になってくれるパーカスを、僕はこの時ほど嬉しく思った事はなかった。僕自身でさえ、自分がこの世界への亀裂のくさびになった気持ちになってしまっていたのだから。
僕はのそりとパーカスの膝から降りると、両手で顔を拭って正面に振り返った。
なぜかバルトさんが立ち上がってぼんやり突っ立っていたけれど、僕は騎士団長に頭を下げた。
「…ごめんなさい、あんな風に騎士団長に言いがかりの様な物言いをしてしまって…。まさか最近のあれこれが、僕と関係しているかもしれないなんて思わなくて、怖くなってしまったんです。
僕にはこの世界の常識はまだよく分からないんです。…だから何が普通で、何が普通じゃないのかも…。実際僕は自分が何歳かも分からない。多分今の僕は16か17か、そこら辺だとは思うんですけど。
正直、自分が小さなテディとしてこの世界に存在した時なんて、びっくりしたなんてものじゃなかったんです。今じゃどちらの僕も楽しいですけどね。」
騎士団長が立ち上がって僕をハグしてくれた。
「私こそ済まなかった。色々な事が立て続いて頭を悩ませておったのでな。言い方が悪かった。お主が原因だとは思っておらんぞ。『人間』か。まさか再びその言葉を聞く事があるとは。」
僕は僕をじっと見つめる騎士団長に瞳の奥に、何かが煌めいた気がした。
「私の先先代が残した家宝に日記があるのだ。それは人間の事が少し書いてある。私の先先代は『人間』に恋をしたが、ライバルが多くて失恋したと記してあった。
幼心にその日記が印象に残っていて、人間とは一体どの様な存在なのかとずっと気になっておった事を思い出したわ。成る程、あの日記の恋心が浮かび上がる様な気がするぞ。これからテディが、いや、パーカスが頭を悩ますのも想像出来る。ハハハ。」
うん。よく分からないけど、騎士団長が僕の事化け物だとか思ってた訳じゃないって事は分かった。はぁ良かった。ほっとしたよ。騎士団長に魔物扱いされたら、命が幾つあっても足りないし、パーカスと騎士団との全面戦争になるところだったもんね?ふふ。
思わず微笑んだ僕の目の端に、バルトさんが突っ立って僕をじっと見つめているのが見えた。僕が泣いちゃったから心配してくれたのかな。バルトさんの所に近づくと、青い海色の瞳が目まぐるしく変わるのに見惚れながら見上げた。
「僕が人間でも、バルトさん、今までの様に仲良くしてくれる?」
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