5 / 14
第5話 アンダーワールド
しおりを挟む
「この世界はアンダーワールド。落ちた神が住まう世界。おぬしも見たじゃろう。影の者を。あれがそうじゃ。」
「一番最初の影の奴か。木の化け物はまた違うのか?」
「あれはアンダーワールドの原生生物じゃ。お前の世界と違ってただの人間は住みにくい世界になっとるかもな。」
「あんなのがウヨウヨ居やがるって事かよ。無理ゲーだわこれ。」
「もとはこの世界は人が暮らす世界じゃったのじゃが今は人と神が住まう世界となっとる。」
まったく意味が解らんがとりあえず聞こうではないか。
「まぁ簡単にいえば神と人が土地をめぐって戦っているという事じゃな。お主のおった世界とあまり事情は変わらんな。ほっほっほ。」
気色の悪い笑い声が響く。
要は領土争いって事だな。
「てかよくわかんないんだけど神って神様の神? そんなことがあり得んのかよ。てか神と戦うって人がだろ? 絶対勝てないじゃないの?」
「まぁお前たちのいた世界の神という認識とはちょっと違うんだがの。そこら辺の話は追々じゃな。ひとまず神と人が戦っておる。というよりは神からの侵略を受けておる。それにあらがっている人間なのじゃが状況は悪い。戦力は圧倒的に神側が有利じゃ。正直太刀打ちできん。このままではこの世界の人は皆殺しにされるだろう。」
「えらい物騒な話だな。」
「真の平和なんぞおぬしの世界にもなかったじゃろうが。まぁよい。そんな物騒な世界なのじゃが、しかしじゃな。この世界、アンダーワールドにはある言い伝えがある。
”世界が混沌に陥りしとき 聖典を携えし救世主が 再び世界に希望の光を与えるだろう。”
とこんなチープな言い伝えじゃがな。
それでそれがお前じゃ。」
「へぇ。言い伝えねぇ。救世主が世界を......へ? 誰が?」
「お前じゃ。」
「はぁ!!?」
目をクリクリさせてバアさんを見るがバアさんの表情は変わらない。
「まったく理解できてないんだが、俺が何を携えし救世主だって?」
「お主が救世主なのは間違いない。現におぬしはこの世界におる。おぬしは神を打倒し世界に平穏をもたらさなくてはならない。」
「髪を洗い流しなんだって!?」
「聞こえておるんじゃろ。」
「いやいやいやいやいやいやいやいや!!!!! 無理無理無理無理無理無理無理!!!!!」
「そうはいっても、もうこの世界に来てしまったんじゃ。仕方あるまい。」
「バカヤロウ!! 今すぐ戻せ!! 元の世界に!!」
「戻してもよいが元の世界、オープンワールドのおぬしはもう死んでおるぞ。」
「はぁ!? オープンワールド!?」
「お主のおった世界じゃ。 お主はワシが殴り殺したよ。」
「おい!! さらっと言うな!! 殴られたのは覚えてるけどそれが意味わからん。現に今俺は生きてるのか? 死んでるのか?」
「まぎれもなくおぬしは生きておる。そもそもおぬしは本来アンダーワールドの人間じゃ。落ちた神から守るためにオープンワールドに転生させたのじゃ。」
理解が追いつかない。
「転生というより肉体をコピーさせ魂を憑依させたというのが正しいのだがの。ゆえに肉体が滅びたことによって強制的にこちらの世界に戻されたという事じゃ。」
「姿かたちまで同じなのか? 年齢とかも。」
「肉体が年を取るのではない。魂が年を取るんじゃ。覚えておきなされ。」
「んん......わかるような わからないような。でもそれならまたコピーを作れば俺は元の世界に戻れるんだろ?」
「あぁ戻れるよ。」
「ならすぐにそれをやってくれよ。俺には世界を救うとか無理なんだからさ。」
「それはできん。わしらもこの世界を救ってもらわなくてはいかん。どのみちこの世界が滅びればお前の世界も滅びる。最近はお主の世界も国際社会が不安定じゃったじゃろ? 理由はどうあれこちらの世界とあちらの世界とでは結果はリンクする。この世界が落ちた神によって滅びればお前の世界も核戦争なのか隕石が衝突なのかはわからんが必ず滅びるようになっとるんじゃ。」
「はぁ?! なんだよそれ!! 世界の命運は俺にかかってるみたいなの。ふざけやがって......ぐぐぐ.....それでもいい!! 俺は終わりの時まで楽しく気楽に生きる!! 誰がこんな物騒な世界で生きれるかよ!!」
「はぁ~ 情けない奴じゃの......どちみちじゃがワシには転生させるなんてことはとてもできん。」
「はぁ!!? なんでだよ!? さっき肉体をコピーさせたって言ってたじゃないか!! もう一回やってくれよ!!」
「聖典の力でやったんじゃよ。そして聖典は今手元にない。まずはそれを手に入れなければならん。」
「なんだよ結局そういう事になるんじゃんか!! てか俺聖典の救世主なのに今聖典持ってないんだったら意味ないじゃん。用意しとけよそれくらい。段取り悪いな。だからスロットに溺れるような羽目になるんだよ。」
「こやつ。殺すときもう少し頭を強く殴っておけばよかった。」
「なんか言いました?」
「いや、なにも......。」
それからは淡々と説明が続いた。
かつて落ちた神と言われる敵から俺の身を守るためもう一つの世界に俺の魂を転生させたらしい。
でも転生させるときに敵の奇襲にあい俺を見失ってしまった。
正確な時代もわからなくなり、やむおえず何十年も過去の世界に行き俺の魂の痕跡を探していたというのだ。
それで何十年も探し続けた挙句、ついには見つからなくてあきらめたらしい。
で性格までひねくれまくった挙句、ギャンブルにはまり、たまたま成り行きで殴り殺した相手が救世主で、使命を全うしたババアは強引にこの世界に戻されたらしい。
「で、おぬしがまずしなくてはいけないことじゃが、わかってはいると思うが聖典を手に入れることじゃ。わしも長くアンダーワールドを離れていたのでな。今その聖典はもっておらん。じゃがだいたいある場所は検討がついておる。」
「おぉまじか! その聖典が手に入れば俺は元の世界に戻れるんだよな?」
「まぁそういう事になるな。仕方ないが。」
「まぁもともと俺なんかには世界を救うなんて土台無理な話なんだからさ。悪いけど別の救世主様を見つけてくれよ。」
その言葉にババアは「それができれば苦労せんわい。」と小さな声でつぶやいた。
って言っても仕方ないよな。俺なんかが世界を救うとかありえない話だしさ。
本当に悪いんだけどババアだってすごい魔法が使えるんだからさ。それとか使って何とかしてくれよ。マジでさ。
俺はこの時まだ何にもわかってなかった。
この世界で起こっていること。アンダーワールドとオープンワールドの事。
聖典の事。ババアの事。
でもわからないからこんなに気楽だったんだろうな。
うらやましいよ。この時の俺が。
「まずお主が聖典を手に入れるまで生き延びねばならんという問題がある。」
当たり前のように言うその言葉にしっくりこない感じだけが残る。
「生き延びるってなんだよ? あの影が襲ってくるんだろ? そんなのバアさんの魔法でチョイチョイってやってくれるんだろ?」
「魔法といっても万能ではない。前に見せたファイヤーウォールという魔法も消費する魔力が大きい。1日に何度も使用できるもんでもない。しかもこれから聖典を手に入れると言っておるんじゃ。戦いはもっと熾烈なものになる。」
「はぁ!? わけわかんねぇよ!! なら聖典取ってきてくれよ!! 俺に死なれちゃ困るんだろ? でも聖典は必要、そんな危険な戦いに俺が参加するなんておかしくないか? 俺の仕事は聖典を手に入れてからだろ!? 適材適所! わかる?」
「だまれブサイク。言うてる意味が解らんかの? お主もまじめに手伝わんと聖典も手に入らんしこの先生きていくこともできんと言っておるんじゃ。今現在の明確な戦力は限りなく低い。まともに聖典を争う戦いを起こせばわしらに勝ち目などありはしない。しかし世界には聖典を信仰する者も多数おる。それらの戦力を引き入れるにはお主の存在は不可欠じゃ。幸いお主にはおそろしい魔法の才能があるはずじゃ。聖典使いは歴史上どれも恐ろしいほどの才能に恵まれた者ばかりじゃ。いわゆるチートというやつじゃの。」
「えっ? 俺才能あんの? じゃあやるわ。魔法教えてくれ。」
「自分で言っておきながらものすごく教えるのが嫌になってきたわい。」
「なんだよ先に言えよ。才能があるって。俺も魔法が使えるって事なんだろ。勝ち目のない戦いはしないけど勝ち目のある戦いはとことんするのがギャンブラーってやつだからな。」
「めんどくさい奴じゃ。友達少なそうじゃの。」
「は?! う、うるせぇ!! 友達しかいねぇよ!! なんなら体の半分は友達で出来てるよ!!」
「それは逆に気持ち悪いの。まぁええわい。とりあえずついてこい。まだお主は落ちた神に見つかっておらん。見つかるまでにどれだけ準備ができるかが勝負じゃ。ある程度のところまで実力を上げないかん。」
「えー修行チックなことする流れ? 俺努力嫌いなんだけど。そもそもそれってさ。聖典があれば修行みたいなこと必要ないんだろ? やっぱり聖典取ってきてよ。俺今向かってる村で留守番できるからさ。」
「だから聖典を手に入れるのにおぬしの力が必要だと言っとるじゃろうが!!! 舐め腐っとったらぶち殺すぞガキャァ!!」
「ひ、ひぃぃぃいいいいい!!!」
相変わらず怒らすと怖い。ほんと怖い。顔がシワだらけで火山地帯にある岩みたいになってる。溝だらけの。
ココはおとなしく言う事を聞いておいた方がいいかも。嫌だけど今逆らうとババアにまた殺されてしまうかもしれない。
しかしチートなんて、俺何の実感もないけど大丈夫なんだろうな。
修業して、あら才能ありませんって言われてこの世界に捨てられてとかやめてくれよ。
あのババアやりかねないんだよな。
「一番最初の影の奴か。木の化け物はまた違うのか?」
「あれはアンダーワールドの原生生物じゃ。お前の世界と違ってただの人間は住みにくい世界になっとるかもな。」
「あんなのがウヨウヨ居やがるって事かよ。無理ゲーだわこれ。」
「もとはこの世界は人が暮らす世界じゃったのじゃが今は人と神が住まう世界となっとる。」
まったく意味が解らんがとりあえず聞こうではないか。
「まぁ簡単にいえば神と人が土地をめぐって戦っているという事じゃな。お主のおった世界とあまり事情は変わらんな。ほっほっほ。」
気色の悪い笑い声が響く。
要は領土争いって事だな。
「てかよくわかんないんだけど神って神様の神? そんなことがあり得んのかよ。てか神と戦うって人がだろ? 絶対勝てないじゃないの?」
「まぁお前たちのいた世界の神という認識とはちょっと違うんだがの。そこら辺の話は追々じゃな。ひとまず神と人が戦っておる。というよりは神からの侵略を受けておる。それにあらがっている人間なのじゃが状況は悪い。戦力は圧倒的に神側が有利じゃ。正直太刀打ちできん。このままではこの世界の人は皆殺しにされるだろう。」
「えらい物騒な話だな。」
「真の平和なんぞおぬしの世界にもなかったじゃろうが。まぁよい。そんな物騒な世界なのじゃが、しかしじゃな。この世界、アンダーワールドにはある言い伝えがある。
”世界が混沌に陥りしとき 聖典を携えし救世主が 再び世界に希望の光を与えるだろう。”
とこんなチープな言い伝えじゃがな。
それでそれがお前じゃ。」
「へぇ。言い伝えねぇ。救世主が世界を......へ? 誰が?」
「お前じゃ。」
「はぁ!!?」
目をクリクリさせてバアさんを見るがバアさんの表情は変わらない。
「まったく理解できてないんだが、俺が何を携えし救世主だって?」
「お主が救世主なのは間違いない。現におぬしはこの世界におる。おぬしは神を打倒し世界に平穏をもたらさなくてはならない。」
「髪を洗い流しなんだって!?」
「聞こえておるんじゃろ。」
「いやいやいやいやいやいやいやいや!!!!! 無理無理無理無理無理無理無理!!!!!」
「そうはいっても、もうこの世界に来てしまったんじゃ。仕方あるまい。」
「バカヤロウ!! 今すぐ戻せ!! 元の世界に!!」
「戻してもよいが元の世界、オープンワールドのおぬしはもう死んでおるぞ。」
「はぁ!? オープンワールド!?」
「お主のおった世界じゃ。 お主はワシが殴り殺したよ。」
「おい!! さらっと言うな!! 殴られたのは覚えてるけどそれが意味わからん。現に今俺は生きてるのか? 死んでるのか?」
「まぎれもなくおぬしは生きておる。そもそもおぬしは本来アンダーワールドの人間じゃ。落ちた神から守るためにオープンワールドに転生させたのじゃ。」
理解が追いつかない。
「転生というより肉体をコピーさせ魂を憑依させたというのが正しいのだがの。ゆえに肉体が滅びたことによって強制的にこちらの世界に戻されたという事じゃ。」
「姿かたちまで同じなのか? 年齢とかも。」
「肉体が年を取るのではない。魂が年を取るんじゃ。覚えておきなされ。」
「んん......わかるような わからないような。でもそれならまたコピーを作れば俺は元の世界に戻れるんだろ?」
「あぁ戻れるよ。」
「ならすぐにそれをやってくれよ。俺には世界を救うとか無理なんだからさ。」
「それはできん。わしらもこの世界を救ってもらわなくてはいかん。どのみちこの世界が滅びればお前の世界も滅びる。最近はお主の世界も国際社会が不安定じゃったじゃろ? 理由はどうあれこちらの世界とあちらの世界とでは結果はリンクする。この世界が落ちた神によって滅びればお前の世界も核戦争なのか隕石が衝突なのかはわからんが必ず滅びるようになっとるんじゃ。」
「はぁ?! なんだよそれ!! 世界の命運は俺にかかってるみたいなの。ふざけやがって......ぐぐぐ.....それでもいい!! 俺は終わりの時まで楽しく気楽に生きる!! 誰がこんな物騒な世界で生きれるかよ!!」
「はぁ~ 情けない奴じゃの......どちみちじゃがワシには転生させるなんてことはとてもできん。」
「はぁ!!? なんでだよ!? さっき肉体をコピーさせたって言ってたじゃないか!! もう一回やってくれよ!!」
「聖典の力でやったんじゃよ。そして聖典は今手元にない。まずはそれを手に入れなければならん。」
「なんだよ結局そういう事になるんじゃんか!! てか俺聖典の救世主なのに今聖典持ってないんだったら意味ないじゃん。用意しとけよそれくらい。段取り悪いな。だからスロットに溺れるような羽目になるんだよ。」
「こやつ。殺すときもう少し頭を強く殴っておけばよかった。」
「なんか言いました?」
「いや、なにも......。」
それからは淡々と説明が続いた。
かつて落ちた神と言われる敵から俺の身を守るためもう一つの世界に俺の魂を転生させたらしい。
でも転生させるときに敵の奇襲にあい俺を見失ってしまった。
正確な時代もわからなくなり、やむおえず何十年も過去の世界に行き俺の魂の痕跡を探していたというのだ。
それで何十年も探し続けた挙句、ついには見つからなくてあきらめたらしい。
で性格までひねくれまくった挙句、ギャンブルにはまり、たまたま成り行きで殴り殺した相手が救世主で、使命を全うしたババアは強引にこの世界に戻されたらしい。
「で、おぬしがまずしなくてはいけないことじゃが、わかってはいると思うが聖典を手に入れることじゃ。わしも長くアンダーワールドを離れていたのでな。今その聖典はもっておらん。じゃがだいたいある場所は検討がついておる。」
「おぉまじか! その聖典が手に入れば俺は元の世界に戻れるんだよな?」
「まぁそういう事になるな。仕方ないが。」
「まぁもともと俺なんかには世界を救うなんて土台無理な話なんだからさ。悪いけど別の救世主様を見つけてくれよ。」
その言葉にババアは「それができれば苦労せんわい。」と小さな声でつぶやいた。
って言っても仕方ないよな。俺なんかが世界を救うとかありえない話だしさ。
本当に悪いんだけどババアだってすごい魔法が使えるんだからさ。それとか使って何とかしてくれよ。マジでさ。
俺はこの時まだ何にもわかってなかった。
この世界で起こっていること。アンダーワールドとオープンワールドの事。
聖典の事。ババアの事。
でもわからないからこんなに気楽だったんだろうな。
うらやましいよ。この時の俺が。
「まずお主が聖典を手に入れるまで生き延びねばならんという問題がある。」
当たり前のように言うその言葉にしっくりこない感じだけが残る。
「生き延びるってなんだよ? あの影が襲ってくるんだろ? そんなのバアさんの魔法でチョイチョイってやってくれるんだろ?」
「魔法といっても万能ではない。前に見せたファイヤーウォールという魔法も消費する魔力が大きい。1日に何度も使用できるもんでもない。しかもこれから聖典を手に入れると言っておるんじゃ。戦いはもっと熾烈なものになる。」
「はぁ!? わけわかんねぇよ!! なら聖典取ってきてくれよ!! 俺に死なれちゃ困るんだろ? でも聖典は必要、そんな危険な戦いに俺が参加するなんておかしくないか? 俺の仕事は聖典を手に入れてからだろ!? 適材適所! わかる?」
「だまれブサイク。言うてる意味が解らんかの? お主もまじめに手伝わんと聖典も手に入らんしこの先生きていくこともできんと言っておるんじゃ。今現在の明確な戦力は限りなく低い。まともに聖典を争う戦いを起こせばわしらに勝ち目などありはしない。しかし世界には聖典を信仰する者も多数おる。それらの戦力を引き入れるにはお主の存在は不可欠じゃ。幸いお主にはおそろしい魔法の才能があるはずじゃ。聖典使いは歴史上どれも恐ろしいほどの才能に恵まれた者ばかりじゃ。いわゆるチートというやつじゃの。」
「えっ? 俺才能あんの? じゃあやるわ。魔法教えてくれ。」
「自分で言っておきながらものすごく教えるのが嫌になってきたわい。」
「なんだよ先に言えよ。才能があるって。俺も魔法が使えるって事なんだろ。勝ち目のない戦いはしないけど勝ち目のある戦いはとことんするのがギャンブラーってやつだからな。」
「めんどくさい奴じゃ。友達少なそうじゃの。」
「は?! う、うるせぇ!! 友達しかいねぇよ!! なんなら体の半分は友達で出来てるよ!!」
「それは逆に気持ち悪いの。まぁええわい。とりあえずついてこい。まだお主は落ちた神に見つかっておらん。見つかるまでにどれだけ準備ができるかが勝負じゃ。ある程度のところまで実力を上げないかん。」
「えー修行チックなことする流れ? 俺努力嫌いなんだけど。そもそもそれってさ。聖典があれば修行みたいなこと必要ないんだろ? やっぱり聖典取ってきてよ。俺今向かってる村で留守番できるからさ。」
「だから聖典を手に入れるのにおぬしの力が必要だと言っとるじゃろうが!!! 舐め腐っとったらぶち殺すぞガキャァ!!」
「ひ、ひぃぃぃいいいいい!!!」
相変わらず怒らすと怖い。ほんと怖い。顔がシワだらけで火山地帯にある岩みたいになってる。溝だらけの。
ココはおとなしく言う事を聞いておいた方がいいかも。嫌だけど今逆らうとババアにまた殺されてしまうかもしれない。
しかしチートなんて、俺何の実感もないけど大丈夫なんだろうな。
修業して、あら才能ありませんって言われてこの世界に捨てられてとかやめてくれよ。
あのババアやりかねないんだよな。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ
Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_
【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】
後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。
目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。
そして若返った自分の身体。
美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。
これでワクワクしない方が嘘である。
そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる