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時の牢獄
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ニアに何があったのか?
あれはニアでないのは確かだが先ほどまでは紛れもないニアであった。
クラウスは何かとんでもないことが起きているような、そんな気がしてならないが自分では動くこともままならない。そんな時、目の端に動く人影を見つけた。
「あれは、タヌキ君。無事だったか。そうか、アレン君の回復を......」
とりあえず二人が無事な事を確認できて幾分心が軽くなる。
しかし現状は全く改善の兆しは見せておらずまだ自分たちが置かれた立場は最悪の更に下に位置している。
「待てよ......」
ふとクラウスにある疑問が浮かび上がる。
なぜタヌキは今動けているのか?
ブルーノの呪術により今自分は身動きが取れない状況だ。
アレンやニア?のようにそれを破ったのなら話も分かるがタヌキにそれができるとは思えない。
「呪術の効果距離が短いのか?!」
たしかにブルーノは初めに遠距離での攻撃を見せたかと思えば今は肉弾戦主体で戦っている。
おそらく距離を取ればあの見えない術、【圧縮された力】を使われる。あの術は強力なうえ予測も難しい厄介な技だ。距離を取ればいいようにあの術で攻められる。
しかし好都合かブルーノ自身が接近戦で戦ってくれている。
戦うものにとってわざわざ距離を取って戦うのは自殺行為だ。
現にアレンもニア?も今近距離での戦闘を試みている。
おそらく.......
クラウスは痛む体を引きずりブルーノから距離を取り始めた。
ーーーーーーーーーー
「氷を投げるだけが能のあなたでは私は殺せませんよ。」
「虫は寒い所では生きてはいけないと聞いたのだがな。あれは間違いだったか。」
ブルーノは空気を圧縮させ爆発させる【圧縮された力】を無作為にばらまき相手の体が触れた瞬間に爆発するように仕込んでいた。見えないトラップに回避不能の絶対的不利であったがニアに触れた【圧縮された力】が爆発しない。
「なに!! なぜ!?」
さすがに動揺を隠せないブルーノ。
しかしニアはフフフと片方の交角を上げながら注意もなくブルーノとの距離を詰める。
先ほどまでブルーノが取っていた戦法をそのまままねているようにも見える。
「なぜ呪術が発動しない!! 術の配列を間違えているわけなどないのに。」
紳士的だった言葉遣いなどもはやなく子供のような稚拙ささえ伺える言い方に軽蔑する目がより濃くなる。
「私の力を氷を投げるだけといったな。存分に後悔するがいい。とはいえ後悔する時などお前にはやってこないがな。【絶対零度】の力を貴様に体験させてやろう。」
「【絶対零度】だと!? 術が動かないのがお前の力だとでもいうのか!!」
ブルーノが言葉を発した時、その先にニアはいなかった。
いやたしかにいたのだ。今さっきまで。瞬きなどしていない。
「なっ!!」
「後ろだ間抜け。」
その言葉と同時にブルーノの足を氷塊が グシャ!! と潰す。
「ぐぅ!!」
悲痛な声を上げながらもすぐに脚が元の形に戻る。
「痛みは感じるようだな。痛みなど初めに取ってしまえばよいものを。人間であることに未練でもあるのか?」
「黙れ!! 私に意見するなど......!!!」
話したはいいがもうすでにニアの姿はそこにはいない。
正確には話し始めはいたのだが途中で全くいなくなってしまった。
「どういうことだ!? 何が起こっている?」
「貴様の頭ではわからんよ。」
突如、、真横に現れたニアの手えから冷気が漏れブルーノの右半身を頬から下へなでるように滑らしていく。
「ぐぁあ!!」
飛びのき距離を取るブルーノ。しかしブルーノの右上半身は凍り付いてしまい凍ったところからボロボロと氷と共に崩れ落ちてしまった。
えぐれた体だがすぐにそれも再生し元の姿に戻っていく。
「凍ったところを取れば再生も可能か......ならばすべての活動を同時に止めてやろう。それならば貴様も死すらわからずに消える事だろう。」
何が起きているんだ!?
ブルーノは動揺はしていたが頭は冷静に今起こっていることを整理していた。
しかし起きていることの理由の尻尾さえつかめないでいた。
しかしこの状況をブルーノが理解することは酷な事なのかもしれない。
これは今ニアが発している氷魔法というにはあまりにも強力な力が関係している。
ニアは体から漏れる魔力が冷気に変わり周りの気温が下がるほどの力をあふれ出している。
その漏れ出た魔力さえも一部の空間に集約してその場所にある熱エネルギーを奪ってしまう。
熱エネルギーとは突き詰めれば我々を構成する粒子のからなる物の振動でしかない。
この振動は熱が高いほど動きを激しくし活発化させる。逆を言えば熱エネルギーが低ければ低いほど振動は抑制され最後には停止してしまう。
この停止とは今ニアが発動している【絶対零度】のスキルがもたらす効果に他ならない。
普通の生き物がこのスキルを受ければ待つのは 死 だけだがブルーノはある意味不死身の体を持っている。
すべてが停止した世界の中でそれでも体は再生し動き出した時間の中で気づいたときには過去にいながら未来を無意識に見てしまっているような状態なのだ。
しかもブルーノの周囲だけ冷気はますます強くなっている状態で今では肌が凍りつきそこを再生するというのが常に行われている。
一瞬体の熱エネルギーが失われた状態から再生したとしてもそのことに気づくことさえできないのである。
あれはニアでないのは確かだが先ほどまでは紛れもないニアであった。
クラウスは何かとんでもないことが起きているような、そんな気がしてならないが自分では動くこともままならない。そんな時、目の端に動く人影を見つけた。
「あれは、タヌキ君。無事だったか。そうか、アレン君の回復を......」
とりあえず二人が無事な事を確認できて幾分心が軽くなる。
しかし現状は全く改善の兆しは見せておらずまだ自分たちが置かれた立場は最悪の更に下に位置している。
「待てよ......」
ふとクラウスにある疑問が浮かび上がる。
なぜタヌキは今動けているのか?
ブルーノの呪術により今自分は身動きが取れない状況だ。
アレンやニア?のようにそれを破ったのなら話も分かるがタヌキにそれができるとは思えない。
「呪術の効果距離が短いのか?!」
たしかにブルーノは初めに遠距離での攻撃を見せたかと思えば今は肉弾戦主体で戦っている。
おそらく距離を取ればあの見えない術、【圧縮された力】を使われる。あの術は強力なうえ予測も難しい厄介な技だ。距離を取ればいいようにあの術で攻められる。
しかし好都合かブルーノ自身が接近戦で戦ってくれている。
戦うものにとってわざわざ距離を取って戦うのは自殺行為だ。
現にアレンもニア?も今近距離での戦闘を試みている。
おそらく.......
クラウスは痛む体を引きずりブルーノから距離を取り始めた。
ーーーーーーーーーー
「氷を投げるだけが能のあなたでは私は殺せませんよ。」
「虫は寒い所では生きてはいけないと聞いたのだがな。あれは間違いだったか。」
ブルーノは空気を圧縮させ爆発させる【圧縮された力】を無作為にばらまき相手の体が触れた瞬間に爆発するように仕込んでいた。見えないトラップに回避不能の絶対的不利であったがニアに触れた【圧縮された力】が爆発しない。
「なに!! なぜ!?」
さすがに動揺を隠せないブルーノ。
しかしニアはフフフと片方の交角を上げながら注意もなくブルーノとの距離を詰める。
先ほどまでブルーノが取っていた戦法をそのまままねているようにも見える。
「なぜ呪術が発動しない!! 術の配列を間違えているわけなどないのに。」
紳士的だった言葉遣いなどもはやなく子供のような稚拙ささえ伺える言い方に軽蔑する目がより濃くなる。
「私の力を氷を投げるだけといったな。存分に後悔するがいい。とはいえ後悔する時などお前にはやってこないがな。【絶対零度】の力を貴様に体験させてやろう。」
「【絶対零度】だと!? 術が動かないのがお前の力だとでもいうのか!!」
ブルーノが言葉を発した時、その先にニアはいなかった。
いやたしかにいたのだ。今さっきまで。瞬きなどしていない。
「なっ!!」
「後ろだ間抜け。」
その言葉と同時にブルーノの足を氷塊が グシャ!! と潰す。
「ぐぅ!!」
悲痛な声を上げながらもすぐに脚が元の形に戻る。
「痛みは感じるようだな。痛みなど初めに取ってしまえばよいものを。人間であることに未練でもあるのか?」
「黙れ!! 私に意見するなど......!!!」
話したはいいがもうすでにニアの姿はそこにはいない。
正確には話し始めはいたのだが途中で全くいなくなってしまった。
「どういうことだ!? 何が起こっている?」
「貴様の頭ではわからんよ。」
突如、、真横に現れたニアの手えから冷気が漏れブルーノの右半身を頬から下へなでるように滑らしていく。
「ぐぁあ!!」
飛びのき距離を取るブルーノ。しかしブルーノの右上半身は凍り付いてしまい凍ったところからボロボロと氷と共に崩れ落ちてしまった。
えぐれた体だがすぐにそれも再生し元の姿に戻っていく。
「凍ったところを取れば再生も可能か......ならばすべての活動を同時に止めてやろう。それならば貴様も死すらわからずに消える事だろう。」
何が起きているんだ!?
ブルーノは動揺はしていたが頭は冷静に今起こっていることを整理していた。
しかし起きていることの理由の尻尾さえつかめないでいた。
しかしこの状況をブルーノが理解することは酷な事なのかもしれない。
これは今ニアが発している氷魔法というにはあまりにも強力な力が関係している。
ニアは体から漏れる魔力が冷気に変わり周りの気温が下がるほどの力をあふれ出している。
その漏れ出た魔力さえも一部の空間に集約してその場所にある熱エネルギーを奪ってしまう。
熱エネルギーとは突き詰めれば我々を構成する粒子のからなる物の振動でしかない。
この振動は熱が高いほど動きを激しくし活発化させる。逆を言えば熱エネルギーが低ければ低いほど振動は抑制され最後には停止してしまう。
この停止とは今ニアが発動している【絶対零度】のスキルがもたらす効果に他ならない。
普通の生き物がこのスキルを受ければ待つのは 死 だけだがブルーノはある意味不死身の体を持っている。
すべてが停止した世界の中でそれでも体は再生し動き出した時間の中で気づいたときには過去にいながら未来を無意識に見てしまっているような状態なのだ。
しかもブルーノの周囲だけ冷気はますます強くなっている状態で今では肌が凍りつきそこを再生するというのが常に行われている。
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