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76話
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婚約者の話しはきっかけ作りの予定だったのに濃い内容になってしまったわ・・・。
本当は花嫁衣装の話しをしようと思っていたのに間違えたわね。
「あの、テレジアさん?婚約者探しはちょっと置いといて、花嫁衣装の事を聞きたいのだけど良いかしら?」
「花嫁衣装?・・・あっ!リリー様の花嫁衣装をムスカが製作するのですよね!どの様な話しですか?」
テレジアさんが身を乗り出して聞いてきた。
「ええ、ドレスのデザイン画をムスカに頼んでいるのですが私に似合う形を悩んでいますの・・・」
「ドレスの形、ですか?んー・・・一生に一度の晴れ舞台ですしフリルとレースをふんだんに使ってプリンセスラインのドレスが私は良いと思いますわ」
なるほど、一生に一度ですものね!
「そうですわね!普段着れない様なドレス、良いですわ!!テレジアさんありがとうございます。ちょっとムスカの所に行ってデザイン画の案を出してきますわ!」
「ふふ、午前中の勉強は終わりましたから、どうぞ行ってらっしゃいませ」
「はい、行ってきますわ!」
私はテレジアさんに挨拶をし、ムスカのいる部屋に向かった。
コンコンッ。
「リリーですわ。ムスカ、いらっしゃいます?」
城の宰相室を見つけノックしてみたが返事が無い・・・。
「宰相室にいない?後、どこを探せばいるのかしら・・・裁縫室?」
私はとりあえずメイドか兵士に裁縫室が何処にあるのかと、ムスカは何処にいるか尋ねることにした。
廊下を歩いているとちょうどメイドがいた!
「あの、ちょっと良いかしら?」
「はい。リリー様どの様な、ご用でしょうか?」
私が声をかけるとクルリと振り向き止まってくれた。
「この城に裁縫室ってあるかしら?後、宰相のムスカを探しているのだけど何処にいるか知らないかしら?」
「裁縫室なら一階の角部屋に有ります。宰相様の居場所は私には分かりませんが執事長のハリス様なら分かるかと思います」
「分かったわ!ありがとう、引き止めて悪かったわね。お仕事、頑張ってね」
私は引き止めてしまったお詫びをし、その場を後にした。
裁縫室はココね。一階の角部屋まで来て扉を見ると、裁縫室と札がかかっていた。私はノックをして返事を待つ・・・。
コンコンッ!
「はい、どうぞー・・・」
あっ、ムスカの声だわ。良かった、ココで間違いなかったわね!私はガチャッと扉を開け入った。
「リリーですわ。ムスカに相談が・・・」
部屋に入ると最初に目についたのが黒いボンテージときわどいラインの露出多めの服だった。次に服の山と布の山・・・凄いわね。
「あっ、我が女王!こんな所までいかがなさったのですか?」
服と布の山の中からムスカが出てきて驚いていた。
「ええ、私の花嫁衣装について相談があったのだけどお時間良いかしら?」
「我が女王の頼みなら喜んでお聞きしますよ!ささ、こちらに座って下さい。お茶も淹れましょうか!」
そう言うとせかせかとムスカが動き回り、私は置いてきぼり気味になってしまった。
仕方が無いので指定された場所に座り、ムスカがお茶を淹れ終わるまで待つことにした。
「・・・お待たせいたしました。紅茶を淹れたのでどうぞ召し上がって下さい」
私は紅茶を受け取り一口飲んだ。
「ありがとう・・・美味しいわ。それで相談のことなのだけど、プリンセスラインのデザイン画を多めに描いて欲しいのよ。フリルとレース多めで可愛らしい感じが良いわ!お願いできるかしら?」
「ふむ、かしこまりました!資料を用意して素晴らしい物をデザインして参りますので暫しお待ち下さい!我が女王、こちらに来たついでで申し訳ないのですがあちらの完成品をお持ち帰り下さい。ボンテージの方が戦闘用でもう一方が龍王様リクエストの服になります」
あの入り口付近にトルソーに着せてある服のことよね?見慣れたボンテージときわどい服・・・ディアス様のリクエストって言ってたわよね。
「ボンテージは分かるけどもう片方も私の服なの?」
「そうですよ。龍王様が真剣に細部までこだわった服ですので是非、着てあげて下さい」
ゆ、勇気がいる服なのよね・・・ボンテージよりは布面積はある方だし頑張って着てみますか。
「分かったわ。ムスカありがとう
デザイン画、楽しみにしているわね」
「はい、お任せ下さい」
私はトルソーに着せてあった服二着を持って部屋を出た。
本当は花嫁衣装の話しをしようと思っていたのに間違えたわね。
「あの、テレジアさん?婚約者探しはちょっと置いといて、花嫁衣装の事を聞きたいのだけど良いかしら?」
「花嫁衣装?・・・あっ!リリー様の花嫁衣装をムスカが製作するのですよね!どの様な話しですか?」
テレジアさんが身を乗り出して聞いてきた。
「ええ、ドレスのデザイン画をムスカに頼んでいるのですが私に似合う形を悩んでいますの・・・」
「ドレスの形、ですか?んー・・・一生に一度の晴れ舞台ですしフリルとレースをふんだんに使ってプリンセスラインのドレスが私は良いと思いますわ」
なるほど、一生に一度ですものね!
「そうですわね!普段着れない様なドレス、良いですわ!!テレジアさんありがとうございます。ちょっとムスカの所に行ってデザイン画の案を出してきますわ!」
「ふふ、午前中の勉強は終わりましたから、どうぞ行ってらっしゃいませ」
「はい、行ってきますわ!」
私はテレジアさんに挨拶をし、ムスカのいる部屋に向かった。
コンコンッ。
「リリーですわ。ムスカ、いらっしゃいます?」
城の宰相室を見つけノックしてみたが返事が無い・・・。
「宰相室にいない?後、どこを探せばいるのかしら・・・裁縫室?」
私はとりあえずメイドか兵士に裁縫室が何処にあるのかと、ムスカは何処にいるか尋ねることにした。
廊下を歩いているとちょうどメイドがいた!
「あの、ちょっと良いかしら?」
「はい。リリー様どの様な、ご用でしょうか?」
私が声をかけるとクルリと振り向き止まってくれた。
「この城に裁縫室ってあるかしら?後、宰相のムスカを探しているのだけど何処にいるか知らないかしら?」
「裁縫室なら一階の角部屋に有ります。宰相様の居場所は私には分かりませんが執事長のハリス様なら分かるかと思います」
「分かったわ!ありがとう、引き止めて悪かったわね。お仕事、頑張ってね」
私は引き止めてしまったお詫びをし、その場を後にした。
裁縫室はココね。一階の角部屋まで来て扉を見ると、裁縫室と札がかかっていた。私はノックをして返事を待つ・・・。
コンコンッ!
「はい、どうぞー・・・」
あっ、ムスカの声だわ。良かった、ココで間違いなかったわね!私はガチャッと扉を開け入った。
「リリーですわ。ムスカに相談が・・・」
部屋に入ると最初に目についたのが黒いボンテージときわどいラインの露出多めの服だった。次に服の山と布の山・・・凄いわね。
「あっ、我が女王!こんな所までいかがなさったのですか?」
服と布の山の中からムスカが出てきて驚いていた。
「ええ、私の花嫁衣装について相談があったのだけどお時間良いかしら?」
「我が女王の頼みなら喜んでお聞きしますよ!ささ、こちらに座って下さい。お茶も淹れましょうか!」
そう言うとせかせかとムスカが動き回り、私は置いてきぼり気味になってしまった。
仕方が無いので指定された場所に座り、ムスカがお茶を淹れ終わるまで待つことにした。
「・・・お待たせいたしました。紅茶を淹れたのでどうぞ召し上がって下さい」
私は紅茶を受け取り一口飲んだ。
「ありがとう・・・美味しいわ。それで相談のことなのだけど、プリンセスラインのデザイン画を多めに描いて欲しいのよ。フリルとレース多めで可愛らしい感じが良いわ!お願いできるかしら?」
「ふむ、かしこまりました!資料を用意して素晴らしい物をデザインして参りますので暫しお待ち下さい!我が女王、こちらに来たついでで申し訳ないのですがあちらの完成品をお持ち帰り下さい。ボンテージの方が戦闘用でもう一方が龍王様リクエストの服になります」
あの入り口付近にトルソーに着せてある服のことよね?見慣れたボンテージときわどい服・・・ディアス様のリクエストって言ってたわよね。
「ボンテージは分かるけどもう片方も私の服なの?」
「そうですよ。龍王様が真剣に細部までこだわった服ですので是非、着てあげて下さい」
ゆ、勇気がいる服なのよね・・・ボンテージよりは布面積はある方だし頑張って着てみますか。
「分かったわ。ムスカありがとう
デザイン画、楽しみにしているわね」
「はい、お任せ下さい」
私はトルソーに着せてあった服二着を持って部屋を出た。
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