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41話
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「ふぅ、リリーただいま!」
「お帰りなさい、ディアス様!無事に終わりましたか?」
私はディアス様に駆けより抱きついた。ディアス様、急いで置いてきたのか少し汗ばんでる。
クンクン・・・はっ、つい匂いを嗅いでしまったわ!?でも良い匂い・・・ふふ。
「ああ、山に置いて来た。・・・リリー、匂いを嗅がれるのはちょっと恥ずかしいんだが、臭くないか?」
「あっ、良い匂いだったからつい嗅いでしまいましたわ!」
「そうか、臭くないなら・・・別に良い」
ディアス様って何かつけてるのかしら?凄く良い匂いなのよねー。
嗅いでも良いって言っていたし私は抱きついたまま思いきり嗅いだ。
くんくん、ふんふん。
「・・・リリー、流石に嗅ぎすぎだと思う。それに恥ずかしいからもう駄目だ!」
もう少し堪能したかったのにディアス様に肩を押され離されてしまった。ふと、ディアス様の顔をみたら片手で顔を隠し照れていた。・・・キュンとくる仕草だわ!!
「ふふ、分かりましたわ。今度は少しにします!」
「はぁ・・・リリー、今夜は早く寝れると思うなよ?」
宣戦布告ですわね。今日は何だか負ける気がしませんわ!何で勝負かしら?
「望むところですわ!私、負けませんよ?」
「リリー違う、そういう意味で言ったんじゃ無い・・・まあ、夜になったら答えが分かるからいいか?」
ディアス様が呆れ顔で何か言っていたが気合いを入れてた私は聞こえなかった。
「さぁ、この紙に署名したら俺たちの婚約が成立する」
ディアス様が二枚の紙をテーブルに出し、ペンを置いた。
「本当にあの短時間で用意出来たなんて凄いですわ!」
私が驚いていたらディアス様がドヤ顔になった。
「ふっ、俺が本気になったら国だって落とせる!だから婚約書類を用意するなんて朝飯前だ」
「ディアス様、それは冗談に聞こえないので例えに出すのは止めましょうね?」
実際、ディアス様が戦争を始めたら半日くらいで国一つはいけそうな気がする・・・。
「ハハッ、冗談では無いのだがリリーがそう言うなら止めよう。さぁ、署名をしてしまおう!」
冗談じゃ無い・・・うん、笑い事でも無いですわ!?ディアス様が暴走しないように私がしっかりしなくては!!
「はい!署名しましょう。ディアス様、二枚とも署名をすれば良いのですか?」
「ああ、一枚は王家で保管してもう一枚は教会に提出する用だ。王族の婚約と婚姻は面倒だがちゃんと提出しないと法に触れてしまうからな!」
「二枚書くのは王族だけなのですか?」
「そうだな。他の貴族や国民は教会に提出する一枚だけだ。王族は祖先が眠っている祭壇に納める儀式があってな?婚約と婚姻の二枚の紙を一緒に納める。これをやることで王族の伴侶が祖先に認められるんだ。今回は婚約だから婚姻の署名をした紙が揃うまで俺が保管しておく」
王族の祖先の祭壇があるって凄いわね。そっか、私も儀式をしたらディアス様の伴侶として認められるのね。
「ディアス様、書けましたわ。これで私達、婚約したのですね・・・」
あっという間に婚約したわね。ディアス様のスキンシップが激しすぎて婚約した実感がないわ。
「これでもう少しスキンシップをしても大丈夫になった!よし、早速リリーと愛を育んでくる!ハリス、後は頼んだ!」
「え、ディアス様ちょっとまっ・・・」
私がちょっと待ってと言い切る前にディアス様は私を抱き上げ転移した。
「はい、行ってらっしゃいませ龍王様」
「って、言ったんですから少しは落ち着いてください!」
転移した場所はディアス様お気に入りの場所だった。
「すまん。婚約したからリリーと色々しても大丈夫だと思ったらついつい体が動いていた」
「婚約する前でもかなり際どいスキンシップでしたから今更な気がしますわよ?」
「そうだったかな?まぁ、良いじゃないか。リリーおいで?クッションの上で寛ごう!」
まったく、本当は分かってるくせにとぼけるんだから・・・。
「ディアス様、お仕事がまだ残ってるんですから少しだけですよ?」
たぶんルイス辺りが呼びに来るだろうからそれまでは二人のんびりとくっついていた。
「お帰りなさい、ディアス様!無事に終わりましたか?」
私はディアス様に駆けより抱きついた。ディアス様、急いで置いてきたのか少し汗ばんでる。
クンクン・・・はっ、つい匂いを嗅いでしまったわ!?でも良い匂い・・・ふふ。
「ああ、山に置いて来た。・・・リリー、匂いを嗅がれるのはちょっと恥ずかしいんだが、臭くないか?」
「あっ、良い匂いだったからつい嗅いでしまいましたわ!」
「そうか、臭くないなら・・・別に良い」
ディアス様って何かつけてるのかしら?凄く良い匂いなのよねー。
嗅いでも良いって言っていたし私は抱きついたまま思いきり嗅いだ。
くんくん、ふんふん。
「・・・リリー、流石に嗅ぎすぎだと思う。それに恥ずかしいからもう駄目だ!」
もう少し堪能したかったのにディアス様に肩を押され離されてしまった。ふと、ディアス様の顔をみたら片手で顔を隠し照れていた。・・・キュンとくる仕草だわ!!
「ふふ、分かりましたわ。今度は少しにします!」
「はぁ・・・リリー、今夜は早く寝れると思うなよ?」
宣戦布告ですわね。今日は何だか負ける気がしませんわ!何で勝負かしら?
「望むところですわ!私、負けませんよ?」
「リリー違う、そういう意味で言ったんじゃ無い・・・まあ、夜になったら答えが分かるからいいか?」
ディアス様が呆れ顔で何か言っていたが気合いを入れてた私は聞こえなかった。
「さぁ、この紙に署名したら俺たちの婚約が成立する」
ディアス様が二枚の紙をテーブルに出し、ペンを置いた。
「本当にあの短時間で用意出来たなんて凄いですわ!」
私が驚いていたらディアス様がドヤ顔になった。
「ふっ、俺が本気になったら国だって落とせる!だから婚約書類を用意するなんて朝飯前だ」
「ディアス様、それは冗談に聞こえないので例えに出すのは止めましょうね?」
実際、ディアス様が戦争を始めたら半日くらいで国一つはいけそうな気がする・・・。
「ハハッ、冗談では無いのだがリリーがそう言うなら止めよう。さぁ、署名をしてしまおう!」
冗談じゃ無い・・・うん、笑い事でも無いですわ!?ディアス様が暴走しないように私がしっかりしなくては!!
「はい!署名しましょう。ディアス様、二枚とも署名をすれば良いのですか?」
「ああ、一枚は王家で保管してもう一枚は教会に提出する用だ。王族の婚約と婚姻は面倒だがちゃんと提出しないと法に触れてしまうからな!」
「二枚書くのは王族だけなのですか?」
「そうだな。他の貴族や国民は教会に提出する一枚だけだ。王族は祖先が眠っている祭壇に納める儀式があってな?婚約と婚姻の二枚の紙を一緒に納める。これをやることで王族の伴侶が祖先に認められるんだ。今回は婚約だから婚姻の署名をした紙が揃うまで俺が保管しておく」
王族の祖先の祭壇があるって凄いわね。そっか、私も儀式をしたらディアス様の伴侶として認められるのね。
「ディアス様、書けましたわ。これで私達、婚約したのですね・・・」
あっという間に婚約したわね。ディアス様のスキンシップが激しすぎて婚約した実感がないわ。
「これでもう少しスキンシップをしても大丈夫になった!よし、早速リリーと愛を育んでくる!ハリス、後は頼んだ!」
「え、ディアス様ちょっとまっ・・・」
私がちょっと待ってと言い切る前にディアス様は私を抱き上げ転移した。
「はい、行ってらっしゃいませ龍王様」
「って、言ったんですから少しは落ち着いてください!」
転移した場所はディアス様お気に入りの場所だった。
「すまん。婚約したからリリーと色々しても大丈夫だと思ったらついつい体が動いていた」
「婚約する前でもかなり際どいスキンシップでしたから今更な気がしますわよ?」
「そうだったかな?まぁ、良いじゃないか。リリーおいで?クッションの上で寛ごう!」
まったく、本当は分かってるくせにとぼけるんだから・・・。
「ディアス様、お仕事がまだ残ってるんですから少しだけですよ?」
たぶんルイス辺りが呼びに来るだろうからそれまでは二人のんびりとくっついていた。
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