40 / 85
40話
しおりを挟む
「はぁはぁ・・・」
そろそろ解いてあげようかしら・・・。
今、縛ってから15分は経った。縛られてるテレジアさんを私が、椅子から見下ろしてるだけで勝手に興奮している状況だ。
私はテレジアさんに近寄り、しゅるりと縄を解いた。
「あっ、解いちゃうんですか?!」
縄を解いた瞬間悲しい顔をされた・・・そんなに放置プレイが良かったのかしら?
「解きますわ。そろそろディアス様も来そうですし、今日は終わりです!」
「残念ですわ・・・。では、また明日お願いします!」
テレジアさんは服装の乱れを直しながら言った。思いの外、切り替えが早くて助かったわ。
「・・・時間があったら考えますわ」
コンコン。
「リリー様、ディアス様がお呼びでございます。執務室までよろしいですか?」
あら?ディアス様の代わりにハリスが呼びに来たわ。
「分かったわ。ねぇハリス、もしかして書類の準備に手こずってる?」
「はい、龍王様とリリー様の婚約書類の準備で少し手こずりまして・・・しかしご安心ください!結婚を反対している方達には、早めの当主交代していただきましたので次期に完了いたします。私も久しぶりに腕がなりましたよ」
ものっすごく黒い笑顔でハリスが言ってきた内容に私は慄いた。ハリスの手腕を発揮すると強制退場になるくらい凄いのね・・・。
「そ、そうなの?あまり無理をしないでね」
「いえ、まだ全力では無かったので無理はしてませんよ。では、執務室に参りましょうか」
コンコン。
「龍王様、リリー様をお連れしました。」
「ああ、入れ」
執務室に入ると少しイラついてるディアス様が座っていた。
「リリー済まない。今、馬鹿どもを海の藻屑にしようか畑の肥やしにするか迷っていてな?もう少し待っていてくれ」
申し訳無さそうに言っているけど馬鹿どもって誰かしら?それにどっちを選んでも相手にとっては悲惨よね。
「いえ、大丈夫ですけど馬鹿どもってどちら様ですか?」
「俺のリリーを消しに来た奴らだ。昨日も始末したが今日も懲りずに数人来てな?牢屋にまとめて入れてたんだがどう処分しようか悩んでいたんだ」
ああ、私宛の人が今日も来ていたのか。ディアス様と私が婚姻すると困る人ってこの国以外だと私の国と隣国くらいかしらね?
「ディアス様、面倒ですし一纏めにしてキャンベル領の山に捨て置きましょう。あそこならモンスターが処理してくれますよ?」
私が提案するとディアス様がハッと気づいた。
「そうか、あそこなら馬鹿どもも簡単には脱出出来ないな!良し、俺はちょっと馬鹿どもを山の付近に捨て置きに行って来る!!」
「はい、行ってらっしゃいませ」
ディアス様が扉をバーンと開け飛び出していった。転移してくるだろうからすぐ帰ってくるかしらね?
「リリー様、キャンベル領に本当に捨て置きして大丈夫ですか?ご当主様に許可を頂いてませんよ?」
「ええ、あそこはキャンベル領だけど山の付近はモンスターが強いから皆んな近づかないの、だから捨て置きしても大丈夫!それに山の付近に行けるのは精々お父様とお母様、それと側近くらいかしら?後はまだ弱いのよ」
本当にお父様とお母様の強さは規格外よ。側近も馬鹿みたいに強いし、どこを目指しているのかしらね・・・。
「流石ですね。私も是非モンスターを討伐しにご一緒したいものです。この辺りに出るモンスターは倒しがいのない奴らなので腕が鈍ってしまいまして・・・」
ハリスの目が輝いているわ!この辺りのモンスターじゃ満足出来ないのね。でもハリスは執事長だから戦闘力いらない気がする・・・。
「落ち着いたら皆んなでモンスター討伐企画したいわね?一番大きいモンスターを討伐したら優勝ってどうかしら!」
「おお、それは楽しそうです!是非、参加したいですね!」
キャンベル領のモンスターが減るし、催し物だから楽しめるっ!一石二鳥ですわ!!
ディアス様が帰って来たら提案してみよっと!
ふふふ、楽しみー。
そろそろ解いてあげようかしら・・・。
今、縛ってから15分は経った。縛られてるテレジアさんを私が、椅子から見下ろしてるだけで勝手に興奮している状況だ。
私はテレジアさんに近寄り、しゅるりと縄を解いた。
「あっ、解いちゃうんですか?!」
縄を解いた瞬間悲しい顔をされた・・・そんなに放置プレイが良かったのかしら?
「解きますわ。そろそろディアス様も来そうですし、今日は終わりです!」
「残念ですわ・・・。では、また明日お願いします!」
テレジアさんは服装の乱れを直しながら言った。思いの外、切り替えが早くて助かったわ。
「・・・時間があったら考えますわ」
コンコン。
「リリー様、ディアス様がお呼びでございます。執務室までよろしいですか?」
あら?ディアス様の代わりにハリスが呼びに来たわ。
「分かったわ。ねぇハリス、もしかして書類の準備に手こずってる?」
「はい、龍王様とリリー様の婚約書類の準備で少し手こずりまして・・・しかしご安心ください!結婚を反対している方達には、早めの当主交代していただきましたので次期に完了いたします。私も久しぶりに腕がなりましたよ」
ものっすごく黒い笑顔でハリスが言ってきた内容に私は慄いた。ハリスの手腕を発揮すると強制退場になるくらい凄いのね・・・。
「そ、そうなの?あまり無理をしないでね」
「いえ、まだ全力では無かったので無理はしてませんよ。では、執務室に参りましょうか」
コンコン。
「龍王様、リリー様をお連れしました。」
「ああ、入れ」
執務室に入ると少しイラついてるディアス様が座っていた。
「リリー済まない。今、馬鹿どもを海の藻屑にしようか畑の肥やしにするか迷っていてな?もう少し待っていてくれ」
申し訳無さそうに言っているけど馬鹿どもって誰かしら?それにどっちを選んでも相手にとっては悲惨よね。
「いえ、大丈夫ですけど馬鹿どもってどちら様ですか?」
「俺のリリーを消しに来た奴らだ。昨日も始末したが今日も懲りずに数人来てな?牢屋にまとめて入れてたんだがどう処分しようか悩んでいたんだ」
ああ、私宛の人が今日も来ていたのか。ディアス様と私が婚姻すると困る人ってこの国以外だと私の国と隣国くらいかしらね?
「ディアス様、面倒ですし一纏めにしてキャンベル領の山に捨て置きましょう。あそこならモンスターが処理してくれますよ?」
私が提案するとディアス様がハッと気づいた。
「そうか、あそこなら馬鹿どもも簡単には脱出出来ないな!良し、俺はちょっと馬鹿どもを山の付近に捨て置きに行って来る!!」
「はい、行ってらっしゃいませ」
ディアス様が扉をバーンと開け飛び出していった。転移してくるだろうからすぐ帰ってくるかしらね?
「リリー様、キャンベル領に本当に捨て置きして大丈夫ですか?ご当主様に許可を頂いてませんよ?」
「ええ、あそこはキャンベル領だけど山の付近はモンスターが強いから皆んな近づかないの、だから捨て置きしても大丈夫!それに山の付近に行けるのは精々お父様とお母様、それと側近くらいかしら?後はまだ弱いのよ」
本当にお父様とお母様の強さは規格外よ。側近も馬鹿みたいに強いし、どこを目指しているのかしらね・・・。
「流石ですね。私も是非モンスターを討伐しにご一緒したいものです。この辺りに出るモンスターは倒しがいのない奴らなので腕が鈍ってしまいまして・・・」
ハリスの目が輝いているわ!この辺りのモンスターじゃ満足出来ないのね。でもハリスは執事長だから戦闘力いらない気がする・・・。
「落ち着いたら皆んなでモンスター討伐企画したいわね?一番大きいモンスターを討伐したら優勝ってどうかしら!」
「おお、それは楽しそうです!是非、参加したいですね!」
キャンベル領のモンスターが減るし、催し物だから楽しめるっ!一石二鳥ですわ!!
ディアス様が帰って来たら提案してみよっと!
ふふふ、楽しみー。
0
お気に入りに追加
114
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
転生先が羞恥心的な意味で地獄なんだけどっ!!
高福あさひ
恋愛
とある日、自分が乙女ゲームの世界に転生したことを知ってしまったユーフェミア。そこは前世でハマっていたとはいえ、実際に生きるのにはとんでもなく痛々しい設定がモリモリな世界で羞恥心的な意味で地獄だった!!そんな世界で羞恥心さえ我慢すればモブとして平穏無事に生活できると思っていたのだけれど…?※カクヨム様、ムーンライトノベルズ様でも公開しています。不定期更新です。タイトル回収はだいぶ後半になると思います。前半はただのシリアスです。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
二度目の人生は異世界で溺愛されています
ノッポ
恋愛
私はブラック企業で働く彼氏ナシのおひとりさまアラフォー会社員だった。
ある日 信号で轢かれそうな男の子を助けたことがキッカケで異世界に行くことに。
加護とチート有りな上に超絶美少女にまでしてもらったけど……中身は今まで喪女の地味女だったので周りの環境変化にタジタジ。
おまけに女性が少ない世界のため
夫をたくさん持つことになりー……
周りに流されて愛されてつつ たまに前世の知識で少しだけ生活を改善しながら異世界で生きていくお話。
【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。
早稲 アカ
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。
宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。
彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。
加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。
果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?
彼女が心を取り戻すまで~十年監禁されて心を止めた少女の成長記録~
春風由実
恋愛
当代のアルメスタ公爵、ジェラルド・サン・アルメスタ。
彼は幼くして番に出会う幸運に恵まれた。
けれどもその番を奪われて、十年も辛い日々を過ごすことになる。
やっと見つかった番。
ところがアルメスタ公爵はそれからも苦悩することになった。
彼女が囚われた十年の間に虐げられてすっかり心を失っていたからである。
番であるセイディは、ジェラルドがいくら愛でても心を動かさない。
情緒が育っていないなら、今から育てていけばいい。
これは十年虐げられて心を止めてしまった一人の女性が、愛されながら失った心を取り戻すまでの記録だ。
「せいでぃ、ぷりんたべる」
「せいでぃ、たのちっ」
「せいでぃ、るどといっしょです」
次第にアルメスタ公爵邸に明るい声が響くようになってきた。
なお彼女の知らないところで、十年前に彼女を奪った者たちは制裁を受けていく。
※R15は念のためです。
※カクヨム、小説家になろう、にも掲載しています。
シリアスなお話になる予定だったのですけれどね……。これいかに。
★★★★★
お休みばかりで申し訳ありません。完結させましょう。今度こそ……。
お待ちいただいたみなさま、本当にありがとうございます。最後まで頑張ります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる