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30話
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ご褒美をあげたムスカが回復して帰って行った。渾身の一撃を入れたはずなのに回復が早いわ!カルロス様もだけどドMな方達は回復スピードが尋常じゃ無いわね!
コンコン。
「失礼します。リリー様、おはようございます。早速ですが訓練場に案内するので行きま・・・すよ?あれ、そんな服有りましたっけ?」
あ、ルイスは私と少し一緒にいたから服の傾向が分かるのか。あまり選ばないタイプの服だしね、コレ。
「おはよ、ルイス。さっきムスカが来てこの服くれたのよ。似合っているかしら?」
「ああ、アイツ趣味で未来の女王様に着て欲しい服を作ってましたね・・・。ええ、とても似合ってますよ。・・・よく見るとその服、完成度高すぎて趣味の域を超えてませんか?」
ルイスが私の服をジッと見て呆れ顔をした。うん、私もそう思う!
「そうなのよ!完成品渡されて試着してみたらビックリするほど着心地の良い服でね?サイズ補正とか要らなかったの!しかも、一晩でここまで作れるなんて凄いわよね!」
「それは凄いですね!俺もそこまで裁縫スキルが高いとは思いませんでしたよ。アイツも念願の女王様が出来て嬉しいんでしょうね」
「そうかしら?私はムスカの女王様になりたく無いのだけど・・・まぁ、たまになら良いかも、ね」
私がSM女王になってそんなに喜ばれるのは複雑だけど嫌われるよりマシよね。向こうから来た時だけでも構ってあげましょう!
「俺に被害が来なくなるので是非とも構ってあげて下さい!」
切実な眼差しだわ!そんなに大変だったのね、毎回ムスカの相手をするのが・・・。
「わ、分かった。善処するわね・・・」
「はい!あ、時間が押して来てるので早く訓練場に行きましょう!ディアス様は先に行っているので早く行かないと俺が怒られちゃうんです!」
あー、それは早く行かないと待たせてしまうわね!私は忘れ物が無いか確認をして部屋を出た。
「ルイス遅い!リリーを迎えに行くだけで何分待たせる気だ!」
訓練場に来たら機嫌の悪いディアス様がいたけど・・・ん?ディアス様、なにかの山の上に座っている?
「ご主人、リリー様を迎えに行って戻って来るのに距離があるから勘弁して下さいよ!?あと・・・俺の部下達を瀕死にしないで下さい!!何、もう始めて終わらせているんですか!?」
山の正体は瀕死になった兵士の皆さんだったのね・・・生きてるのかしら、あれ。
それに絵面が魔王みたいで笑えないわ、流石ディアス様ね。
「遅いのが悪い。あと、コイツら弱すぎだ。ルイスの鍛え方が甘いんじゃ無いか?」
「はぁ、ご主人と比べたら弱いに決まっているじゃ無いか!まったく、手加減を知らないご主人だぜ・・・」
ルイスの溜め息が大きい。普段から苦労させられているのね。
「ディアス様、あまり兵士達を扱き過ぎると兵士のやる気が下がってしまいますわ?適度に扱かないと!」
「ごめんよ、リリー。少し憂さ晴らしをしてたんだ。次は手加減する」
「ディアス様、憂さ晴らしで兵士達を瀕死にしたら救護班が倒れてしまいますわ。ざっと、瀕死の兵士50人はいますよね?」
そう、ディアス様は瀕死の兵士50人の山に座っていた。本当に魔王っぽくて・・・ちょっとキュンときちゃった!
「む、そんなにいたのか?一辺に相手をしていたから気づかなかった。それよりリリー、ルイスと戦うんだろう?」
「あ、そうですわね。でもその前に兵士達の手当てをしないと駄目ですわ?」
瀕死の兵士達を放置しては置けませんしね。先にこっちを片づけないと・・・と思っていたら兵士達がパァっと光だした。
「ハイヒールをかけたから大丈夫だ。さぁ、お前達は見学だ!これからルイスと俺のリリーが戦うから隅のほうで見ていろ」
ハイヒールで回復した兵士達がどんどん隅に移動して行く。
え、私とルイスの手合わせをみんなで見学とか恥ずかしいわ!あー、真剣に全力で戦おう・・・。
コンコン。
「失礼します。リリー様、おはようございます。早速ですが訓練場に案内するので行きま・・・すよ?あれ、そんな服有りましたっけ?」
あ、ルイスは私と少し一緒にいたから服の傾向が分かるのか。あまり選ばないタイプの服だしね、コレ。
「おはよ、ルイス。さっきムスカが来てこの服くれたのよ。似合っているかしら?」
「ああ、アイツ趣味で未来の女王様に着て欲しい服を作ってましたね・・・。ええ、とても似合ってますよ。・・・よく見るとその服、完成度高すぎて趣味の域を超えてませんか?」
ルイスが私の服をジッと見て呆れ顔をした。うん、私もそう思う!
「そうなのよ!完成品渡されて試着してみたらビックリするほど着心地の良い服でね?サイズ補正とか要らなかったの!しかも、一晩でここまで作れるなんて凄いわよね!」
「それは凄いですね!俺もそこまで裁縫スキルが高いとは思いませんでしたよ。アイツも念願の女王様が出来て嬉しいんでしょうね」
「そうかしら?私はムスカの女王様になりたく無いのだけど・・・まぁ、たまになら良いかも、ね」
私がSM女王になってそんなに喜ばれるのは複雑だけど嫌われるよりマシよね。向こうから来た時だけでも構ってあげましょう!
「俺に被害が来なくなるので是非とも構ってあげて下さい!」
切実な眼差しだわ!そんなに大変だったのね、毎回ムスカの相手をするのが・・・。
「わ、分かった。善処するわね・・・」
「はい!あ、時間が押して来てるので早く訓練場に行きましょう!ディアス様は先に行っているので早く行かないと俺が怒られちゃうんです!」
あー、それは早く行かないと待たせてしまうわね!私は忘れ物が無いか確認をして部屋を出た。
「ルイス遅い!リリーを迎えに行くだけで何分待たせる気だ!」
訓練場に来たら機嫌の悪いディアス様がいたけど・・・ん?ディアス様、なにかの山の上に座っている?
「ご主人、リリー様を迎えに行って戻って来るのに距離があるから勘弁して下さいよ!?あと・・・俺の部下達を瀕死にしないで下さい!!何、もう始めて終わらせているんですか!?」
山の正体は瀕死になった兵士の皆さんだったのね・・・生きてるのかしら、あれ。
それに絵面が魔王みたいで笑えないわ、流石ディアス様ね。
「遅いのが悪い。あと、コイツら弱すぎだ。ルイスの鍛え方が甘いんじゃ無いか?」
「はぁ、ご主人と比べたら弱いに決まっているじゃ無いか!まったく、手加減を知らないご主人だぜ・・・」
ルイスの溜め息が大きい。普段から苦労させられているのね。
「ディアス様、あまり兵士達を扱き過ぎると兵士のやる気が下がってしまいますわ?適度に扱かないと!」
「ごめんよ、リリー。少し憂さ晴らしをしてたんだ。次は手加減する」
「ディアス様、憂さ晴らしで兵士達を瀕死にしたら救護班が倒れてしまいますわ。ざっと、瀕死の兵士50人はいますよね?」
そう、ディアス様は瀕死の兵士50人の山に座っていた。本当に魔王っぽくて・・・ちょっとキュンときちゃった!
「む、そんなにいたのか?一辺に相手をしていたから気づかなかった。それよりリリー、ルイスと戦うんだろう?」
「あ、そうですわね。でもその前に兵士達の手当てをしないと駄目ですわ?」
瀕死の兵士達を放置しては置けませんしね。先にこっちを片づけないと・・・と思っていたら兵士達がパァっと光だした。
「ハイヒールをかけたから大丈夫だ。さぁ、お前達は見学だ!これからルイスと俺のリリーが戦うから隅のほうで見ていろ」
ハイヒールで回復した兵士達がどんどん隅に移動して行く。
え、私とルイスの手合わせをみんなで見学とか恥ずかしいわ!あー、真剣に全力で戦おう・・・。
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