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16話
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カーテンから朝日が差し込んで私は目が覚めてきた。
「ん、もう朝か・・・。あまり寝た気がしないわね」
ふと、視線を感じた。
「リリーおはよう。昨日はすごく乱れてて新しいリリーを見れて良かったよ」
あ、そうだ。昨日は断り切れずにディアス様と一緒に寝たんだったわ・・・。
「おはようございます、ディアス様。その言い方は語弊がありますわ!昨日の夜、ディアス様が私のベッドで一緒に寝るなんて言い出すからダブルベッドの真ん中に紐を置いて人形をバリケードにして大変でしたのよ!?」
それでもディアス様が侵入して私を抱きしめに来るから逃げて捕まってを繰り返して・・・疲れましたわ。しつこい人は嫌いだと言ったら大人しくなったから最初から言えば良かったと思った。
「リリーは可愛い趣味をしているよね。部屋が人形であふれているんだから。一番クマの人形が多いからクマが好きなの?」
私の部屋はわりと少女のような部屋だ。お父様達に連れられてモンスター討伐や、お母様と訓練をしていると心が荒んでくるから癒されるために人形を集め癒されている。
「そうですね、クマの人形が好きですわ。一番抱き着きやすい格好をしてますし」
「そうか、なら今度リリーにクマの人形をプレゼントしよう。しかも大きいやつだ!楽しみにしていてくれ!」
あ、それは嬉しいかも!クマの人形の上で寝てみたかったのよね。それぐらい大きいかしら?
「とても嬉しいですわ。ちなみに私、クマの人形の上で寝るのが夢なのですがそれぐらい大きいのは・・・駄目ですか?」
「ああ・・・初めてのリリーからのおねだり!もちろん、リリーより大きいクマの人形を作らせよう!!我が国一番の人形師に作らせるから待っててくれ!!」
「まぁ!すごく嬉しいですわ!楽しみに待っていますね?」
「すみませーーん、早いとこ俺を引き上げて下さい!?そろそろ、この体勢も疲れました・・・」
あ、ルイスを忘れてたわ!バルコニーから芋虫みたいにぐるぐる巻きで吊るされたまま朝を迎えたのね。
「ディアス様、私は朝の支度をするのでルイスを回収して隣の部屋で待っていて下さいませんか?」
「ああ分かった、ルイス来い。リリーはゆっくり支度をしておいで?」
「はーい!今行きますよ・・・っと、相変わらず人使いが荒いんですから!」
呼ばれた途端ルイスがパッと縄抜けをしてディアス様の所へやって来た。
「あら、ルイス縄抜け出来たなら早く縄抜けすれば良かったじゃない?外は寝辛かったでしょうに」
「いや~、案外寝れましたよ?それにディアス様の命令は絶対なんで自分の命に関わるもの以外なら破れないんです」
「そうなの?なら良かったわ。」
そろそろ朝の支度をしないと朝ご飯が遅れてしまうわね。
「さて、朝の支度をするから隣の部屋で待っていて下さいね?」
二人を隣の部屋に向かわせて私は、クローゼットから動きやすいワンピースドレスに着替えた。靴は・・・あら?ローヒールの靴が無いわね。何処かに仕舞われてしまったのかしら?
「無いものはしょうがないわね。ハイヒールでも似合うしこれにしましょう!」
本当はローヒールの靴を履きたかったけれど私は足首にリボンを巻くタイプのハイヒールを履いてディアス様の元へ向かった。
「お待ち下さい。リリー様、お化粧がまだですよ?」
「ひっ、ライラ・・・いつのまにいたの?!」
いつのまにか私の背後にメイドがいた。
私付きのメイドのライラはいつも気配を消して現れる心臓に悪いメイドだ。
「ずっといましたよ?朝、お目覚めになってから待機していましたから。龍王様は気づいていらっしゃいましたよ?」
「そ、そうなの?あー、化粧はしなくて良いのだけど駄目かしら?」
今日は汗をかきそうだし、化粧嫌いなのよね。
「駄目です。薄くても良いのでお化粧します!さぁ、化粧台にお座り下さい?」
「・・・分かったわよ」
私は大人しくライラに身を任せた。その方が早く終わるしね!
あー、お腹空いたなぁ。
「ん、もう朝か・・・。あまり寝た気がしないわね」
ふと、視線を感じた。
「リリーおはよう。昨日はすごく乱れてて新しいリリーを見れて良かったよ」
あ、そうだ。昨日は断り切れずにディアス様と一緒に寝たんだったわ・・・。
「おはようございます、ディアス様。その言い方は語弊がありますわ!昨日の夜、ディアス様が私のベッドで一緒に寝るなんて言い出すからダブルベッドの真ん中に紐を置いて人形をバリケードにして大変でしたのよ!?」
それでもディアス様が侵入して私を抱きしめに来るから逃げて捕まってを繰り返して・・・疲れましたわ。しつこい人は嫌いだと言ったら大人しくなったから最初から言えば良かったと思った。
「リリーは可愛い趣味をしているよね。部屋が人形であふれているんだから。一番クマの人形が多いからクマが好きなの?」
私の部屋はわりと少女のような部屋だ。お父様達に連れられてモンスター討伐や、お母様と訓練をしていると心が荒んでくるから癒されるために人形を集め癒されている。
「そうですね、クマの人形が好きですわ。一番抱き着きやすい格好をしてますし」
「そうか、なら今度リリーにクマの人形をプレゼントしよう。しかも大きいやつだ!楽しみにしていてくれ!」
あ、それは嬉しいかも!クマの人形の上で寝てみたかったのよね。それぐらい大きいかしら?
「とても嬉しいですわ。ちなみに私、クマの人形の上で寝るのが夢なのですがそれぐらい大きいのは・・・駄目ですか?」
「ああ・・・初めてのリリーからのおねだり!もちろん、リリーより大きいクマの人形を作らせよう!!我が国一番の人形師に作らせるから待っててくれ!!」
「まぁ!すごく嬉しいですわ!楽しみに待っていますね?」
「すみませーーん、早いとこ俺を引き上げて下さい!?そろそろ、この体勢も疲れました・・・」
あ、ルイスを忘れてたわ!バルコニーから芋虫みたいにぐるぐる巻きで吊るされたまま朝を迎えたのね。
「ディアス様、私は朝の支度をするのでルイスを回収して隣の部屋で待っていて下さいませんか?」
「ああ分かった、ルイス来い。リリーはゆっくり支度をしておいで?」
「はーい!今行きますよ・・・っと、相変わらず人使いが荒いんですから!」
呼ばれた途端ルイスがパッと縄抜けをしてディアス様の所へやって来た。
「あら、ルイス縄抜け出来たなら早く縄抜けすれば良かったじゃない?外は寝辛かったでしょうに」
「いや~、案外寝れましたよ?それにディアス様の命令は絶対なんで自分の命に関わるもの以外なら破れないんです」
「そうなの?なら良かったわ。」
そろそろ朝の支度をしないと朝ご飯が遅れてしまうわね。
「さて、朝の支度をするから隣の部屋で待っていて下さいね?」
二人を隣の部屋に向かわせて私は、クローゼットから動きやすいワンピースドレスに着替えた。靴は・・・あら?ローヒールの靴が無いわね。何処かに仕舞われてしまったのかしら?
「無いものはしょうがないわね。ハイヒールでも似合うしこれにしましょう!」
本当はローヒールの靴を履きたかったけれど私は足首にリボンを巻くタイプのハイヒールを履いてディアス様の元へ向かった。
「お待ち下さい。リリー様、お化粧がまだですよ?」
「ひっ、ライラ・・・いつのまにいたの?!」
いつのまにか私の背後にメイドがいた。
私付きのメイドのライラはいつも気配を消して現れる心臓に悪いメイドだ。
「ずっといましたよ?朝、お目覚めになってから待機していましたから。龍王様は気づいていらっしゃいましたよ?」
「そ、そうなの?あー、化粧はしなくて良いのだけど駄目かしら?」
今日は汗をかきそうだし、化粧嫌いなのよね。
「駄目です。薄くても良いのでお化粧します!さぁ、化粧台にお座り下さい?」
「・・・分かったわよ」
私は大人しくライラに身を任せた。その方が早く終わるしね!
あー、お腹空いたなぁ。
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