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《No.2》
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ずっと感じていた視線は、どうやら勘違いではないようだ。なんとなく足を止めて振り返ってみると、どこかへバタバタと走り去る音が聞こえた。それは男、だったように思う。それだけで誰なのか分かってしまった。アレしかいない。小さくため息を吐いて顔を思い浮かべる。
後ろから近づいて、資料を整えているフリをしている男に話しかけた。
「それ逆さまだけど」
「はっ……! あっ本当だ……っ」
漫画から飛び出してきたような、わざとやっているんじゃないかと思うことを、自然にやるような奴だ。
「後でちょっと、話あるから」
「は、はい……」
怒られると思ったのか、泣きそうな表情をされると少し心が痛む。でも仕方ない。これはこいつが悪いんだ。
新人であるこの男は……男というのも未だに戸惑うのだけど、その童顔で女顔のクセにわざわざ髪を伸ばすものだから、何度女だと間違えられたか分からない。短くして耳にかからないぐらいにしたものの、ボーイッシュな女性に見えてしまうので、スーツの下を見てから判断していた。いっそのこと刈り上げてみてはどうとか言われていたけど、似合うとは思えない。
そしてこいつはなかなか器量が悪くて、今までのこともほとんど愛嬌で乗り切ってきたみたいな奴だった。まぁまだ始めたばかりだし、それだけなら気に留めなかっただろう。
些細なことだから偶然だと思ったけど、同じボールペン使っていることに気づいたのが最初だった。
一本だけなら気にしなかっただろうけど、セットで売られている訳でもないペンを一気に十本以上買うだろうか。
それからはいつのまにか同じ店にいて、コソコソこちらを見ているとか、トイレでよく会うとか。まぁそんなことがあってもまだ自分目当てだとは思っていなかった。が、尾行までされるとさすがに気づく。でも怒るとか気持ち悪いとかそんな感情ではなくて、何故そんなことをしているのかという理由が知りたかった。あと単に落ち着かないからやめてほしい。
「……はぁ」
コーヒーを飲みながら待つ。会社に残っているのは数人しかいない。その人達も、もうここには来ないだろう。
――僕は混乱していた。当たり前だ。ついに声をかけられたと思ったら、話があるだなんて……。
思えばあの人とはろくに会話をした記憶がない。確かによく喋るタイプじゃないけど……ああ、怒られるかな呆れられるかな……通報するとか言われるかもしれない。あの顔と声のトーンから察する。さすがにバカな僕でも期待を抱くことはできない。
もう泣いてる場合じゃないよね。ごめんなさいって謝ろう。でもどうしても……仕方なかったんだ。初めて見たときにこの人だって思っちゃった。それから目が追うのを止められなくて……他の人が気がついてないのが信じられないくらい、魅力的なんだよ。その方が狙ってるこちらとしては都合がいいんだけどさ。暗いとか言われてるけど本当はちゃんと笑うし、褒められたときは喜んでるし、そんな貴方がとても……とっても……。
二人で会えるのはとてつもなく嬉しいけど、最初で最後なんて……切なすぎない?
死刑台に行くような気分で、一歩ずつ足を動かした。重い。行きたいけど、行きたくない。
既に泣きたいのを堪えて後ろ姿を確認した。細身だから、スーツが凄く似合ってる。
足音を立てて、気づいてもらえるように近づいた。あっちはゆっくりとこちらに振り返る。
片手は携帯をいじり、もう片方は紙コップを持っていた。コップを口につけたままの顔と目が合う。
可愛い! と思っちゃう僕はもう本当にダメだって分かってはいるんだけど……。
「……まぁ座って」
声を出す気力もなくて、電池が切れたおもちゃのようにぺたんと腰を下ろした。
「……で、俺の勘違いじゃないと思うんだけど」
話しにくいのか、気遣ってくれているのか。数秒の間が空いてから、口を開いた。
「その……、つけてきてたよね? 帰りとかも」
「……っ」
――俯いているだけじゃ分からないと言おうとしたところで、目の前の奴はわっと手を顔に当てた。
「……ごめんな、さい……ぃっ!」
突然の号泣。人がここまで一気に火をつけたように泣けるということが衝撃で、こちらの戦意がみるみる削がれてしまった。どうするべきか迷って、とりあえずポケットティッシュを差し出した。しかしそれにも気がついていないようで、泣くのをやめない。
「も、しない……からぁ! 嫌わ、ないで、くださ……ぁっ」
「とりあえず落ち着いてくれ……」
「うぅ……っ、通報とか、しませんか?」
まぁ犯人も分かってることだし、そこまで被害も受けてないし。
「ああ、しない。もうやめるっていうなら」
「でも、もう……こうやって僕と……うぇっ、話してくれない、ですよねぇ……!」
「だから落ち着いてって……」
「……うわぁあああああん……っ、ううっ……うわあああ」
「……っ」
困ったな。てっきり嫌がらせだとか、もしくはターゲットを決めて勧誘でもするのかと思ってたのに。何か反応が違う。
「……で、なんでこんなことしたの」
「ふぇっ! えっと、その……ぉ」
ぱっと泣き止んだ顔は赤く染まっていた。ぎゅっと握った拳を膝の上で震わせている。
「……き……、ら……っ」
「えっ?」
「……っ、好き……だからっ……! ですっ」
「……えっ」
「……っ、う」
「ええっと……」
「ごめんな……さぁっ!」
「いやもう謝んなくていいから。えっと、いや待って。え、なんで?」
「なんでって……ひ、一目惚れだった、からぁ」
何を言っているのか分からない。まるで地球外生物のようだ。誰か訳してほしい。
「あー……その、男が好きなの?」
「ち、ちがっ! ……こ、こんな風に……あ、言ったのも初めてだし……ぃ、男とか女とかそんなの以前に、僕どうしたらいいか、分かんなくて……っ」
「……だから、つけてきてたの?」
「ごめんなさい……っもう迷惑かけないから……本当に、ごめんなさいっ」
また瞳から涙がポロポロと流れていく。お金でも貰っているのか、よくそんなに泣けるものだ。
今度こそティッシュを受け取ると、それを目に当てて泣き声が止まった。
「……もういいよ。悪気があった訳じゃないみたいだし。こんなとこにわざわざ呼び出して、こっちこそ悪かった」
「……僕とまた……こうやって話してくれますか?」
怖いぐらい真っ直ぐな目が向けられていた。まるで何か尊いものに祈っているかのようにどこか浮かされた、熱を持った瞳に目が逸らせなくなる。
まぁ考えてみれば、いちいちついてくるのは嫌だけど、別に害になるようなことはしてないんじゃないか……? 俺の行く先を探ったところで、逆に申し訳なくなるぐらいつまらないし。
強い感情に当てられてなのか、思考力はどこかへ飛んでいってしまった。
「まぁ……いいけど」
「……っ!」
ぱっと先ほどまでの悲しみを全て消して、キラキラの瞳に変わった。立ち上がってぎゅっとこっちの手を掴んで、輝く笑顔を見せる。
「わぁ! ありがとうございます……っ! あの僕……、これからは後輩としてって意味でも、少しでも好きになってもらえるように……頑張りますね」
一瞬背筋にゾッとしたものを感じた。こんなに一途な、混じり気のない素直な感情をぶつけられたのは初めてだった。
日々をなるべく穏便に過ごしている自分には刺激が強くて反則、いや負けだと降参した。
後ろから近づいて、資料を整えているフリをしている男に話しかけた。
「それ逆さまだけど」
「はっ……! あっ本当だ……っ」
漫画から飛び出してきたような、わざとやっているんじゃないかと思うことを、自然にやるような奴だ。
「後でちょっと、話あるから」
「は、はい……」
怒られると思ったのか、泣きそうな表情をされると少し心が痛む。でも仕方ない。これはこいつが悪いんだ。
新人であるこの男は……男というのも未だに戸惑うのだけど、その童顔で女顔のクセにわざわざ髪を伸ばすものだから、何度女だと間違えられたか分からない。短くして耳にかからないぐらいにしたものの、ボーイッシュな女性に見えてしまうので、スーツの下を見てから判断していた。いっそのこと刈り上げてみてはどうとか言われていたけど、似合うとは思えない。
そしてこいつはなかなか器量が悪くて、今までのこともほとんど愛嬌で乗り切ってきたみたいな奴だった。まぁまだ始めたばかりだし、それだけなら気に留めなかっただろう。
些細なことだから偶然だと思ったけど、同じボールペン使っていることに気づいたのが最初だった。
一本だけなら気にしなかっただろうけど、セットで売られている訳でもないペンを一気に十本以上買うだろうか。
それからはいつのまにか同じ店にいて、コソコソこちらを見ているとか、トイレでよく会うとか。まぁそんなことがあってもまだ自分目当てだとは思っていなかった。が、尾行までされるとさすがに気づく。でも怒るとか気持ち悪いとかそんな感情ではなくて、何故そんなことをしているのかという理由が知りたかった。あと単に落ち着かないからやめてほしい。
「……はぁ」
コーヒーを飲みながら待つ。会社に残っているのは数人しかいない。その人達も、もうここには来ないだろう。
――僕は混乱していた。当たり前だ。ついに声をかけられたと思ったら、話があるだなんて……。
思えばあの人とはろくに会話をした記憶がない。確かによく喋るタイプじゃないけど……ああ、怒られるかな呆れられるかな……通報するとか言われるかもしれない。あの顔と声のトーンから察する。さすがにバカな僕でも期待を抱くことはできない。
もう泣いてる場合じゃないよね。ごめんなさいって謝ろう。でもどうしても……仕方なかったんだ。初めて見たときにこの人だって思っちゃった。それから目が追うのを止められなくて……他の人が気がついてないのが信じられないくらい、魅力的なんだよ。その方が狙ってるこちらとしては都合がいいんだけどさ。暗いとか言われてるけど本当はちゃんと笑うし、褒められたときは喜んでるし、そんな貴方がとても……とっても……。
二人で会えるのはとてつもなく嬉しいけど、最初で最後なんて……切なすぎない?
死刑台に行くような気分で、一歩ずつ足を動かした。重い。行きたいけど、行きたくない。
既に泣きたいのを堪えて後ろ姿を確認した。細身だから、スーツが凄く似合ってる。
足音を立てて、気づいてもらえるように近づいた。あっちはゆっくりとこちらに振り返る。
片手は携帯をいじり、もう片方は紙コップを持っていた。コップを口につけたままの顔と目が合う。
可愛い! と思っちゃう僕はもう本当にダメだって分かってはいるんだけど……。
「……まぁ座って」
声を出す気力もなくて、電池が切れたおもちゃのようにぺたんと腰を下ろした。
「……で、俺の勘違いじゃないと思うんだけど」
話しにくいのか、気遣ってくれているのか。数秒の間が空いてから、口を開いた。
「その……、つけてきてたよね? 帰りとかも」
「……っ」
――俯いているだけじゃ分からないと言おうとしたところで、目の前の奴はわっと手を顔に当てた。
「……ごめんな、さい……ぃっ!」
突然の号泣。人がここまで一気に火をつけたように泣けるということが衝撃で、こちらの戦意がみるみる削がれてしまった。どうするべきか迷って、とりあえずポケットティッシュを差し出した。しかしそれにも気がついていないようで、泣くのをやめない。
「も、しない……からぁ! 嫌わ、ないで、くださ……ぁっ」
「とりあえず落ち着いてくれ……」
「うぅ……っ、通報とか、しませんか?」
まぁ犯人も分かってることだし、そこまで被害も受けてないし。
「ああ、しない。もうやめるっていうなら」
「でも、もう……こうやって僕と……うぇっ、話してくれない、ですよねぇ……!」
「だから落ち着いてって……」
「……うわぁあああああん……っ、ううっ……うわあああ」
「……っ」
困ったな。てっきり嫌がらせだとか、もしくはターゲットを決めて勧誘でもするのかと思ってたのに。何か反応が違う。
「……で、なんでこんなことしたの」
「ふぇっ! えっと、その……ぉ」
ぱっと泣き止んだ顔は赤く染まっていた。ぎゅっと握った拳を膝の上で震わせている。
「……き……、ら……っ」
「えっ?」
「……っ、好き……だからっ……! ですっ」
「……えっ」
「……っ、う」
「ええっと……」
「ごめんな……さぁっ!」
「いやもう謝んなくていいから。えっと、いや待って。え、なんで?」
「なんでって……ひ、一目惚れだった、からぁ」
何を言っているのか分からない。まるで地球外生物のようだ。誰か訳してほしい。
「あー……その、男が好きなの?」
「ち、ちがっ! ……こ、こんな風に……あ、言ったのも初めてだし……ぃ、男とか女とかそんなの以前に、僕どうしたらいいか、分かんなくて……っ」
「……だから、つけてきてたの?」
「ごめんなさい……っもう迷惑かけないから……本当に、ごめんなさいっ」
また瞳から涙がポロポロと流れていく。お金でも貰っているのか、よくそんなに泣けるものだ。
今度こそティッシュを受け取ると、それを目に当てて泣き声が止まった。
「……もういいよ。悪気があった訳じゃないみたいだし。こんなとこにわざわざ呼び出して、こっちこそ悪かった」
「……僕とまた……こうやって話してくれますか?」
怖いぐらい真っ直ぐな目が向けられていた。まるで何か尊いものに祈っているかのようにどこか浮かされた、熱を持った瞳に目が逸らせなくなる。
まぁ考えてみれば、いちいちついてくるのは嫌だけど、別に害になるようなことはしてないんじゃないか……? 俺の行く先を探ったところで、逆に申し訳なくなるぐらいつまらないし。
強い感情に当てられてなのか、思考力はどこかへ飛んでいってしまった。
「まぁ……いいけど」
「……っ!」
ぱっと先ほどまでの悲しみを全て消して、キラキラの瞳に変わった。立ち上がってぎゅっとこっちの手を掴んで、輝く笑顔を見せる。
「わぁ! ありがとうございます……っ! あの僕……、これからは後輩としてって意味でも、少しでも好きになってもらえるように……頑張りますね」
一瞬背筋にゾッとしたものを感じた。こんなに一途な、混じり気のない素直な感情をぶつけられたのは初めてだった。
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