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23〈関係性〉
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三上side《4》
僕とこいつは似ていると思った。その事実に関しては目を瞑りたかったけど、一度認めてしまうと少し愛おしさが生まれた。
自分と重ねながら優しくしてみると、それに分かりやすいぐらい反応を示す。先輩はそういうタイプではないと思うけど、似たようなことをされたら、自分も顔を赤らめて言葉に詰まって、潤んだ目で見上げていただろう。
でも、やはり他人は他人だった。少しのズレで、正人は僕と似た人物ではなくなってしまった。それでも出会う前の印象には戻らない。僕の目には首輪をつけている姿が浮かんできた。
このまま飼ってやれば喜ぶだろう。命令すれば何でも聞くだろう。殺してやると言ったら首を差し出すかもしれない。そんなことを考えていたらつい笑ってしまった。
やっぱり人間なんて単純だ。このまま生きていたって答えなんか決まっている。濁したり悩んだりしても無駄だ。意味なんてないんだから。
いつもこういう結論に達していた。同級生が興味を示したのが僕じゃなかったときも。段々と成績が落ちて、それでも名のある私立ぐらいには行けただろう。それを無視して適当に学校を選んだ。それで両親に見離された。前々から募っていた不満が爆発してやけになって、その時はスッキリしたけど、後から怒りも悲しみも湧いてきた。悔しさもあった。そんなときのお決まりはいつもこれ、意味なんてない。
「……正人」
人は寄り添えば生きていけるのか、その生に意味は宿るのか。
「僕と付き合おう」
「……えっ」
目がまん丸になる。その顎を持ち上げて唇を押し当てた。唇が湿り、僅かな水音が鳴った。
「僕が飽きないように、面白くしてね」
「あっ……え、う……その」
言葉にならない声が紡がれるその口をまた塞いだ。息をしていなかったのか、苦しそうな声が聞こえる。一度離してやり、吸った後にまた噛みつく。
どのくらいしてただろう。顔が火照っていると気づいた時には、正人の顔面がぐちゃぐちゃだった。泣いたのか、涙の跡がついている。頬は赤く染まり、口の端から唾液が垂れ、短い呼吸を繰り返していた。
その表情はまるで溶けているようで、発情しているなと思ったらなんだかまたおかしくなった。あちらはよく泣いてくれる。その部分がちょっと壊れているんだ。僕は笑いの部分が壊れている。
膨らんでいたところに触れると、先程の映像と同じような声が上がった。更に力を込めると体を捩らせながら、触れていた腕を押さえてくる。その力は弱くて、本気で止める気なんてないのだろう。もう力が入らないだけかもしれないけど。
「気持ちいい?」
んとあ、で構成されたような短い叫び声がいつまでも続く。反射的に嫌と言ってしまうのはそういうイメージがあるからか。本能的には拒むことなどないはずなのに、性にはどこか後ろめたい背徳感があるのかもしれない。そう教えられてきたから仕方ないのかな。
段々と慣れてきたのか、嫌と言うことは減っていった。固くなったものを更にどうにかしようと無意識に動いているのか、今は自分より正人の運動量の方が多くなっている。
「っはぁ……ダメ……、ここ……汚れちゃ、から……っ」
「いいよ。汚しても」
「み、かみ……っく……」
何回かに分けて出されるそれをただ観察していた。まだ熱は残っているけど少し冷静さを取り戻したのか、拭こうとするその腕を押さえる。
「拭かなきゃ、ダメだよ……っ」
「ねぇ正人」
力を込めると痛いのか、顔を歪ませた。
「なんで嫌って言ったの?」
「えっ……」
「なんでやめてって言ったの? 本当にやめてほしかったの? 気持ち良くなかったの? そんなことないよね」
「……っ、うん」
「じゃあ嘘ついたってこと?」
熱が引いていくのが分かる。腕の中で困惑や恐怖の色を浮かべていた。
「そんな……こと」
「でも言ったよね。それは嘘になるでしょ? 違う?」
「ごめん、なさい……」
「別に謝ってほしい訳じゃないけど。まぁこれから嘘はつかないっていうなら許してあげる」
「わ、分かった。ごめんね……三上くん」
「名前で呼べば?」
表情を緩ませてあげた。口角を上げて、頭に手を乗せる。更に困惑したように口を閉じたけど、また頬は赤くなるんだからオモチャみたいだ。
「そ……宗介くん」
顔を近づけて、もう一度呼ぶように指示する。小さく呟いた口をまた塞いでやった。
《とりあえず全て一話だけ見ました。続けて見たので内容をあまり覚えていないものもあるのですが、どれも思っていたよりストーリーがしっかりしているんだなと驚きました。少年シリーズは数話見ましたが、よくできていて面白かったです。返してほしい作品があれば、または全部、先輩が言うときにお返しに行きます。》
よっと片手を上げる先輩はどこか上機嫌そうだ。こんにちはと返すと、そわそわした様子で椅子に座った。
「あーまぁお疲れ様。一話ならあっという間だけど、一クール分は結構疲れるしな。そんなに急がなくて良かったのに。でもやっぱ推理ものか……お前は根っからオタ気質じゃないっぽいな。そういや俺は持ってないけどなかなか評価が高いのがあってさ。ちょっと古いけど……アレだ、シャーロックホームズとか怪人二十面相? とか。あんなのを題材としてる一話完結型の。俺が小学生のときにリアルタイムで見てたから、もしかしたら名前だけ知ってるかもしれないけど……。んーでも、アクションがちょっと入りすぎててしつこいけど、最近のもストーリーだけ取り出せば二転三転するようなのがあって。いやーあんときはいつも以上に眠かったなぁ。他のは基本録画だけどあれは毎週気になって、寝坊して……た」
「これお願いします」
先輩の話が終わらないうちに生徒がやってきた。どこか気まずそうに顔を俯かせる先輩の変わりに作業を進める。
「っ……すまん」
「いえ、先輩が沢山話してくれるのは嬉しいですよ」
本を持って出て行く生徒の後ろ姿をなんとなく見つめる。
「でも、ほら会話に慣れてないから下手くそだろ。なんつーか、もっとちゃんと……お前にも面白いようにしたいのに」
「……先輩」
あまり見ない表情だ。どこか苦しそうに唸っている。
「俺はいつも面白いと思ってますよ。なんの話か分からない時もあるけど、楽しそうな先輩を見てるの……なんか、好きです」
「……っ」
こちらを見ていた目がどんどん下に下がっていく。手で誤魔化した口元は笑っているのだろうか? よく見えない。
「あのさ、お前……」
「なんですか?」
「いや、また家……来るか?」
「はい。先輩さえ良ければ」
ふーんそっかと呟くと、またそわそわした様子で携帯を取り出した。この後は今のに続くような会話は無くて、なんとなく不自然な先輩を眺めていた。
「じゃーまた誘うから、な。今日もお疲れ」
ポケットに両手を入れて猫背で歩き出した。
普段彼を見てない人は分からないだろうけど、自分には分かる。顔と声の調子がワントーン上がっている。要するに少し明るくなったってことだ。よっぽどアニメの話ができることが嬉しかったのか。そうだとすると、もう少し初めから詳しい人で、先輩と合いそうな人を探してあげたい気もする。
……だったら自分じゃなくても良いのかもしれない。先輩にとっての大事な人は、彼が少し積極的になるだけで簡単に手に入るだろう。今の関係性は惰性の結果だ。
多くを望まなかったからこそ、自分との付き合いがある。今の誤魔化している自分でさえギリギリなのに、本当の中身を見せたら、きっと終わってしまうだろう。でももっと深く入り込む前に傷をつけてあげた方が、痛みは少なく済むのかもしれない。
僕とこいつは似ていると思った。その事実に関しては目を瞑りたかったけど、一度認めてしまうと少し愛おしさが生まれた。
自分と重ねながら優しくしてみると、それに分かりやすいぐらい反応を示す。先輩はそういうタイプではないと思うけど、似たようなことをされたら、自分も顔を赤らめて言葉に詰まって、潤んだ目で見上げていただろう。
でも、やはり他人は他人だった。少しのズレで、正人は僕と似た人物ではなくなってしまった。それでも出会う前の印象には戻らない。僕の目には首輪をつけている姿が浮かんできた。
このまま飼ってやれば喜ぶだろう。命令すれば何でも聞くだろう。殺してやると言ったら首を差し出すかもしれない。そんなことを考えていたらつい笑ってしまった。
やっぱり人間なんて単純だ。このまま生きていたって答えなんか決まっている。濁したり悩んだりしても無駄だ。意味なんてないんだから。
いつもこういう結論に達していた。同級生が興味を示したのが僕じゃなかったときも。段々と成績が落ちて、それでも名のある私立ぐらいには行けただろう。それを無視して適当に学校を選んだ。それで両親に見離された。前々から募っていた不満が爆発してやけになって、その時はスッキリしたけど、後から怒りも悲しみも湧いてきた。悔しさもあった。そんなときのお決まりはいつもこれ、意味なんてない。
「……正人」
人は寄り添えば生きていけるのか、その生に意味は宿るのか。
「僕と付き合おう」
「……えっ」
目がまん丸になる。その顎を持ち上げて唇を押し当てた。唇が湿り、僅かな水音が鳴った。
「僕が飽きないように、面白くしてね」
「あっ……え、う……その」
言葉にならない声が紡がれるその口をまた塞いだ。息をしていなかったのか、苦しそうな声が聞こえる。一度離してやり、吸った後にまた噛みつく。
どのくらいしてただろう。顔が火照っていると気づいた時には、正人の顔面がぐちゃぐちゃだった。泣いたのか、涙の跡がついている。頬は赤く染まり、口の端から唾液が垂れ、短い呼吸を繰り返していた。
その表情はまるで溶けているようで、発情しているなと思ったらなんだかまたおかしくなった。あちらはよく泣いてくれる。その部分がちょっと壊れているんだ。僕は笑いの部分が壊れている。
膨らんでいたところに触れると、先程の映像と同じような声が上がった。更に力を込めると体を捩らせながら、触れていた腕を押さえてくる。その力は弱くて、本気で止める気なんてないのだろう。もう力が入らないだけかもしれないけど。
「気持ちいい?」
んとあ、で構成されたような短い叫び声がいつまでも続く。反射的に嫌と言ってしまうのはそういうイメージがあるからか。本能的には拒むことなどないはずなのに、性にはどこか後ろめたい背徳感があるのかもしれない。そう教えられてきたから仕方ないのかな。
段々と慣れてきたのか、嫌と言うことは減っていった。固くなったものを更にどうにかしようと無意識に動いているのか、今は自分より正人の運動量の方が多くなっている。
「っはぁ……ダメ……、ここ……汚れちゃ、から……っ」
「いいよ。汚しても」
「み、かみ……っく……」
何回かに分けて出されるそれをただ観察していた。まだ熱は残っているけど少し冷静さを取り戻したのか、拭こうとするその腕を押さえる。
「拭かなきゃ、ダメだよ……っ」
「ねぇ正人」
力を込めると痛いのか、顔を歪ませた。
「なんで嫌って言ったの?」
「えっ……」
「なんでやめてって言ったの? 本当にやめてほしかったの? 気持ち良くなかったの? そんなことないよね」
「……っ、うん」
「じゃあ嘘ついたってこと?」
熱が引いていくのが分かる。腕の中で困惑や恐怖の色を浮かべていた。
「そんな……こと」
「でも言ったよね。それは嘘になるでしょ? 違う?」
「ごめん、なさい……」
「別に謝ってほしい訳じゃないけど。まぁこれから嘘はつかないっていうなら許してあげる」
「わ、分かった。ごめんね……三上くん」
「名前で呼べば?」
表情を緩ませてあげた。口角を上げて、頭に手を乗せる。更に困惑したように口を閉じたけど、また頬は赤くなるんだからオモチャみたいだ。
「そ……宗介くん」
顔を近づけて、もう一度呼ぶように指示する。小さく呟いた口をまた塞いでやった。
《とりあえず全て一話だけ見ました。続けて見たので内容をあまり覚えていないものもあるのですが、どれも思っていたよりストーリーがしっかりしているんだなと驚きました。少年シリーズは数話見ましたが、よくできていて面白かったです。返してほしい作品があれば、または全部、先輩が言うときにお返しに行きます。》
よっと片手を上げる先輩はどこか上機嫌そうだ。こんにちはと返すと、そわそわした様子で椅子に座った。
「あーまぁお疲れ様。一話ならあっという間だけど、一クール分は結構疲れるしな。そんなに急がなくて良かったのに。でもやっぱ推理ものか……お前は根っからオタ気質じゃないっぽいな。そういや俺は持ってないけどなかなか評価が高いのがあってさ。ちょっと古いけど……アレだ、シャーロックホームズとか怪人二十面相? とか。あんなのを題材としてる一話完結型の。俺が小学生のときにリアルタイムで見てたから、もしかしたら名前だけ知ってるかもしれないけど……。んーでも、アクションがちょっと入りすぎててしつこいけど、最近のもストーリーだけ取り出せば二転三転するようなのがあって。いやーあんときはいつも以上に眠かったなぁ。他のは基本録画だけどあれは毎週気になって、寝坊して……た」
「これお願いします」
先輩の話が終わらないうちに生徒がやってきた。どこか気まずそうに顔を俯かせる先輩の変わりに作業を進める。
「っ……すまん」
「いえ、先輩が沢山話してくれるのは嬉しいですよ」
本を持って出て行く生徒の後ろ姿をなんとなく見つめる。
「でも、ほら会話に慣れてないから下手くそだろ。なんつーか、もっとちゃんと……お前にも面白いようにしたいのに」
「……先輩」
あまり見ない表情だ。どこか苦しそうに唸っている。
「俺はいつも面白いと思ってますよ。なんの話か分からない時もあるけど、楽しそうな先輩を見てるの……なんか、好きです」
「……っ」
こちらを見ていた目がどんどん下に下がっていく。手で誤魔化した口元は笑っているのだろうか? よく見えない。
「あのさ、お前……」
「なんですか?」
「いや、また家……来るか?」
「はい。先輩さえ良ければ」
ふーんそっかと呟くと、またそわそわした様子で携帯を取り出した。この後は今のに続くような会話は無くて、なんとなく不自然な先輩を眺めていた。
「じゃーまた誘うから、な。今日もお疲れ」
ポケットに両手を入れて猫背で歩き出した。
普段彼を見てない人は分からないだろうけど、自分には分かる。顔と声の調子がワントーン上がっている。要するに少し明るくなったってことだ。よっぽどアニメの話ができることが嬉しかったのか。そうだとすると、もう少し初めから詳しい人で、先輩と合いそうな人を探してあげたい気もする。
……だったら自分じゃなくても良いのかもしれない。先輩にとっての大事な人は、彼が少し積極的になるだけで簡単に手に入るだろう。今の関係性は惰性の結果だ。
多くを望まなかったからこそ、自分との付き合いがある。今の誤魔化している自分でさえギリギリなのに、本当の中身を見せたら、きっと終わってしまうだろう。でももっと深く入り込む前に傷をつけてあげた方が、痛みは少なく済むのかもしれない。
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