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38.なんか変なイヴァン殿下と恰好良いヴァンさん
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『注意しろ、狙われている』
「こんな手紙がきたならあぶねぇし帰った方がいいだろう」
例の手紙の件について、朝食の席でマイキーにも話したのですがものすごく心配されてしまっています。
僕としても首コロリ10回で学んだこととして小さな油断が割と命とりになるので、ここはだいじをとりたいところではありますが、残念なことに今日はあのイヴァン殿下との約束があるので、流石にこの後すぐにという訳にはいかない状態です。
「……しかし、いますぐにというのは今日はイヴァン殿下ともルドルフど……ルドルフが会う約束もしてしまっている。それにこの手紙の送り主が分からない以上は信ぴょう性も薄い」
「信ぴょう性は確かに薄いかもしれないが、殿下になんか危害が及ぶかもしれない状態でこの予定を進行する方がまずいだろうよ」
マイキーの言葉に、僕も確かにと思いました。僕の命が危ないのも勿論絶対的に回避したいですが、イヴァン殿下に何かあってもいけません。
首コロリの原因であるため敬遠したい人ではありますが、それだけ首コロリしても僕は彼を愛していました。その人を今回は愛さないし、極力触れ合わないつもりではありますが、だからって不幸になってほしいなんて1ミリだって思っていません。
「とりあえず、一旦この件についてイヴァン殿下に話して今日の予定は取りやめにしてもらうのが良いですね」
今回のイヴァン殿下との「ドキッ!ふたりっきりの水泳大会!!~(首)コロリもあるよ」も回避できそうで何よりです。その時の僕はこの手紙により全てが中止になると考えていたのですが……。
「問題ない。今日の予定は敢行する」
約束の時間より何故か1時間も早く来たイヴァン殿下が、物凄いキリっとした顔でそう言い放つとは想定外です。
「しかし、イヴァン殿下に万が一のことがあったら到底どうにもできませんので……」
「心配ない。大体そう言う時のために護衛もしっかりいる。何よりルドたんと過ごせるスーパーハッピータイムを逃すなんて嫌だ」
「ルドたん??イヴァン殿下、色々(主に頭)大丈夫ですか??やはり無理はよくありませんので中止に……」
今まで数多の過去を思い返しても冷たい態度を貫いてきたイヴァン殿下の口から恐ろしい単語が飛び出して思わず僕は身震いしていました。
ルドたんってなんでしょうか、もしかして巷ではなんかいけ好かないヤツを「たん」と呼ぶのがはやっているんでしょうか。よくわからな過ぎて錯乱しました。
「嫌だ!!ルドたんにこの準備した水着を着てもらって『ドキッ!ふたりっきりの水泳大会!!~(エッチな)ポロリもあるよ』を湖でするのだ」
そう言って、イヴァン殿下が2枚のどちらも明らかに卑猥、もといちょっと布である意味があるのか、大事なところが割と見えるのではという水着を取り出した。
あまりのことに僕は呆然としてしまった。それは獲物に狙われてフリーズしたカカポのように無防備なもので文字通り頭の中が真っ白になっていた。
「イヴァン殿下、本音が駄々洩れで完全にルドルフが引いてます」
キリっとそう言ったヴァンさんがなんだか恰好良く見えます。いつも変態の極、ちょうどいま目の前にいるイヴァン殿下みたいな変態的なことばかりしてくる人なのに今日はなんだか素敵です。
「……ルドたん、いや、ルドルフその……」
やっと自身の醜態に気付いたのかイヴァン殿下が少し恥ずかしそうに今更態度を改めた時だった。部屋に別室にいたはずのマイキーがやってきたのです。そして……。
「大変だ、ルド、シューゾーが!!」
「こんな手紙がきたならあぶねぇし帰った方がいいだろう」
例の手紙の件について、朝食の席でマイキーにも話したのですがものすごく心配されてしまっています。
僕としても首コロリ10回で学んだこととして小さな油断が割と命とりになるので、ここはだいじをとりたいところではありますが、残念なことに今日はあのイヴァン殿下との約束があるので、流石にこの後すぐにという訳にはいかない状態です。
「……しかし、いますぐにというのは今日はイヴァン殿下ともルドルフど……ルドルフが会う約束もしてしまっている。それにこの手紙の送り主が分からない以上は信ぴょう性も薄い」
「信ぴょう性は確かに薄いかもしれないが、殿下になんか危害が及ぶかもしれない状態でこの予定を進行する方がまずいだろうよ」
マイキーの言葉に、僕も確かにと思いました。僕の命が危ないのも勿論絶対的に回避したいですが、イヴァン殿下に何かあってもいけません。
首コロリの原因であるため敬遠したい人ではありますが、それだけ首コロリしても僕は彼を愛していました。その人を今回は愛さないし、極力触れ合わないつもりではありますが、だからって不幸になってほしいなんて1ミリだって思っていません。
「とりあえず、一旦この件についてイヴァン殿下に話して今日の予定は取りやめにしてもらうのが良いですね」
今回のイヴァン殿下との「ドキッ!ふたりっきりの水泳大会!!~(首)コロリもあるよ」も回避できそうで何よりです。その時の僕はこの手紙により全てが中止になると考えていたのですが……。
「問題ない。今日の予定は敢行する」
約束の時間より何故か1時間も早く来たイヴァン殿下が、物凄いキリっとした顔でそう言い放つとは想定外です。
「しかし、イヴァン殿下に万が一のことがあったら到底どうにもできませんので……」
「心配ない。大体そう言う時のために護衛もしっかりいる。何よりルドたんと過ごせるスーパーハッピータイムを逃すなんて嫌だ」
「ルドたん??イヴァン殿下、色々(主に頭)大丈夫ですか??やはり無理はよくありませんので中止に……」
今まで数多の過去を思い返しても冷たい態度を貫いてきたイヴァン殿下の口から恐ろしい単語が飛び出して思わず僕は身震いしていました。
ルドたんってなんでしょうか、もしかして巷ではなんかいけ好かないヤツを「たん」と呼ぶのがはやっているんでしょうか。よくわからな過ぎて錯乱しました。
「嫌だ!!ルドたんにこの準備した水着を着てもらって『ドキッ!ふたりっきりの水泳大会!!~(エッチな)ポロリもあるよ』を湖でするのだ」
そう言って、イヴァン殿下が2枚のどちらも明らかに卑猥、もといちょっと布である意味があるのか、大事なところが割と見えるのではという水着を取り出した。
あまりのことに僕は呆然としてしまった。それは獲物に狙われてフリーズしたカカポのように無防備なもので文字通り頭の中が真っ白になっていた。
「イヴァン殿下、本音が駄々洩れで完全にルドルフが引いてます」
キリっとそう言ったヴァンさんがなんだか恰好良く見えます。いつも変態の極、ちょうどいま目の前にいるイヴァン殿下みたいな変態的なことばかりしてくる人なのに今日はなんだか素敵です。
「……ルドたん、いや、ルドルフその……」
やっと自身の醜態に気付いたのかイヴァン殿下が少し恥ずかしそうに今更態度を改めた時だった。部屋に別室にいたはずのマイキーがやってきたのです。そして……。
「大変だ、ルド、シューゾーが!!」
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