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18.シューゾーはやはり太陽神様のソウルを持つものかもしれません
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僕の悲鳴も虚しく、シューゾーはそのまま『世界樹の涙』の箱に勢いよくぶつかりました。結果箱が横に倒れてしまい、中身も箱から出てしまいました。
テーブルの上だったので、それほど被害はでませんでしたが、箱から飛び出したオパールは中々の衝撃を受けていました。
焦って確認したオパールには傷ひとつついてなかったのでそれも含めて安心しました。
まだ、受け取るかもわからない国宝級のものが傷付いたら最悪今までと違う理由で首がコロリしてしまいます。
「シューゾーだめでしょう、メッ」
「みゅーみゅーみゅー!!」
何かを訴えるように熱い瞳で見つめるシューゾーですが、やってはいけないことは一応怒るべきだと思います。
そのもふもふの額に顔を近づけて怖い顔をしてみせました。猫っぽい匂いがします、そのまま匂いたいのを我慢してキリっとした顔をします。
「……なるほどな」
ヴァンさんが何か納得した様子でした。
それが微妙に気になりましたが、綺麗なミゲルの忠義の証を僕はぼんやり見つめました。
とても綺麗なそれは角度により色が変わるようでなんだかずっとみてしまいそうです。
「どうか、これを貴方に受け取ってほしいのです、そしてあなたの騎士としての誓いをさせてください」
そう言って、彼は自身の剣を僕に手渡して、僕の足元に跪きました。
騎士の誓いは、騎士の剣を主人に渡して、騎士の肩をその剣で叩く形で行われます。
確かに、忠義の証まで頂いたら、ミゲルを騎士として認めるべきなのかもしれません。
ただ、ちょっと今日まで僕に対しては汚いミゲルでしたから、突然、騎士とするくらい信じるのはいくら太陽神が『何言ってんだよ!!その崖っぷちが最高のチャンスなんだぜ!!お米食べろ!!』と言っていても流石に早急だなと思ってしまいます。
後、お米食べてもやはりお米たべたくなるのでそろそろ夕食の時間なのでしょう。それもあり今決めるのが良い気がしませんでした。
なので、僕は一旦ミゲルに剣を返しました。
「ミゲル、君の誠意は伝わりました。ただ、少し時間が欲しいです。君と僕はあまりにも仲違いしていた時間が長すぎます。だからすぐにその誠意を信じきれないのです。そんな中途半端な気持ちで君を僕の騎士にするのは、君にも太陽神にも失礼です。お米食べろ!!」
「太陽神??お米食べろ??あ、えっと……承知いたしました。必ず貴方の信任を得てみせます。ただ、『世界樹の涙』はそのまま受け取ってください」
「いや、流石にこのセ〇ムの弱い我が家で預かるのは……」
「問題ない。一旦、これは預かる」
僕の意見を無視してヴァンさんがそれを受け取りました。
その瞬間、目の錯覚かもしれませんが、僕は一瞬ミゲルが歪んだ笑みを浮かべているように見えました。
急いでもう一度見た時は綺麗なミゲルだったのですが……。
それから、ミゲルを送り出して、再び僕とヴァンさんとシューゾーだけになりました。
「シューゾー、いい子だからものに飛びついてはいけないよ。まぁ、にゃんこだから仕方ないけど……」
そう言って、シューゾーをゴロゴロしながら話していると、ヴァンさんが難しい顔をしています。
どうしたのでしょうか、太陽神の『みんな!!竹になろうよ、そう、みんな!!!竹になろう!!!バンブー!!!』という有難いお言葉が聞こえました。とりあえずヴァンさんも竹になれば元気になるはずです。
「ヴァンさん、難しい顔されてどうしましたか??とりあえず竹になろう!!!バンブー!!!」
「……竹ってなんだ。まぁいいや。ちょっとこれは俺が預かるとしてお前と話したいことがある」
とても真剣な顔をするヴァンさん。
真剣なのは良いのですが僕の顔に息がかかるほど側で話すのはどうかと思います。僕は首を横にして少しでもヴァンさんとの距離を取ろうとしました。大体、シューゾーも居るのに近づきすぎです。
「もう少し離れてくれませんか??」
「何故だ??俺はお前を今度こそ守り抜くと決めている。何があっても必ず……」
テーブルの上だったので、それほど被害はでませんでしたが、箱から飛び出したオパールは中々の衝撃を受けていました。
焦って確認したオパールには傷ひとつついてなかったのでそれも含めて安心しました。
まだ、受け取るかもわからない国宝級のものが傷付いたら最悪今までと違う理由で首がコロリしてしまいます。
「シューゾーだめでしょう、メッ」
「みゅーみゅーみゅー!!」
何かを訴えるように熱い瞳で見つめるシューゾーですが、やってはいけないことは一応怒るべきだと思います。
そのもふもふの額に顔を近づけて怖い顔をしてみせました。猫っぽい匂いがします、そのまま匂いたいのを我慢してキリっとした顔をします。
「……なるほどな」
ヴァンさんが何か納得した様子でした。
それが微妙に気になりましたが、綺麗なミゲルの忠義の証を僕はぼんやり見つめました。
とても綺麗なそれは角度により色が変わるようでなんだかずっとみてしまいそうです。
「どうか、これを貴方に受け取ってほしいのです、そしてあなたの騎士としての誓いをさせてください」
そう言って、彼は自身の剣を僕に手渡して、僕の足元に跪きました。
騎士の誓いは、騎士の剣を主人に渡して、騎士の肩をその剣で叩く形で行われます。
確かに、忠義の証まで頂いたら、ミゲルを騎士として認めるべきなのかもしれません。
ただ、ちょっと今日まで僕に対しては汚いミゲルでしたから、突然、騎士とするくらい信じるのはいくら太陽神が『何言ってんだよ!!その崖っぷちが最高のチャンスなんだぜ!!お米食べろ!!』と言っていても流石に早急だなと思ってしまいます。
後、お米食べてもやはりお米たべたくなるのでそろそろ夕食の時間なのでしょう。それもあり今決めるのが良い気がしませんでした。
なので、僕は一旦ミゲルに剣を返しました。
「ミゲル、君の誠意は伝わりました。ただ、少し時間が欲しいです。君と僕はあまりにも仲違いしていた時間が長すぎます。だからすぐにその誠意を信じきれないのです。そんな中途半端な気持ちで君を僕の騎士にするのは、君にも太陽神にも失礼です。お米食べろ!!」
「太陽神??お米食べろ??あ、えっと……承知いたしました。必ず貴方の信任を得てみせます。ただ、『世界樹の涙』はそのまま受け取ってください」
「いや、流石にこのセ〇ムの弱い我が家で預かるのは……」
「問題ない。一旦、これは預かる」
僕の意見を無視してヴァンさんがそれを受け取りました。
その瞬間、目の錯覚かもしれませんが、僕は一瞬ミゲルが歪んだ笑みを浮かべているように見えました。
急いでもう一度見た時は綺麗なミゲルだったのですが……。
それから、ミゲルを送り出して、再び僕とヴァンさんとシューゾーだけになりました。
「シューゾー、いい子だからものに飛びついてはいけないよ。まぁ、にゃんこだから仕方ないけど……」
そう言って、シューゾーをゴロゴロしながら話していると、ヴァンさんが難しい顔をしています。
どうしたのでしょうか、太陽神の『みんな!!竹になろうよ、そう、みんな!!!竹になろう!!!バンブー!!!』という有難いお言葉が聞こえました。とりあえずヴァンさんも竹になれば元気になるはずです。
「ヴァンさん、難しい顔されてどうしましたか??とりあえず竹になろう!!!バンブー!!!」
「……竹ってなんだ。まぁいいや。ちょっとこれは俺が預かるとしてお前と話したいことがある」
とても真剣な顔をするヴァンさん。
真剣なのは良いのですが僕の顔に息がかかるほど側で話すのはどうかと思います。僕は首を横にして少しでもヴァンさんとの距離を取ろうとしました。大体、シューゾーも居るのに近づきすぎです。
「もう少し離れてくれませんか??」
「何故だ??俺はお前を今度こそ守り抜くと決めている。何があっても必ず……」
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