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01.誰からも愛されない王子は死地に追いやられながらも愛を乞う
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「ルティア第1王子、其方の成人の儀として、暗黒の森の狂った竜王の討伐を命ずる」
玉座に腰を掛けた国王陛下は僕とよく似た面差しになんの感情もないままそう告げた。それは、長年抱いていた僅かな希望が絶望に一瞬で塗り替えられた瞬間だった。
本来の『成人の儀』大人になるために必要な儀礼として親から子へ簡単なお使いのようなものを命じてそれを子がこなすことで大人として認められるというものである。
しかし、僕に命じられた内容は、『王族』として殺すか、『肉体』的にも殺すかでしかないものだった。
この国で、『暗黒の森の狂った竜王』と聞けば誰もが知っているおとぎ話の存在だ。
我がリエース王国の周囲を全て幾千年も覆いつくしている光すら差さない暗黒の森の王。番を持たない孤独な存在でその孤独故に狂っており全てを憎んでいるため森には光が差さず、さらに絶えず彼の忠実な下僕である黒い狼達がその森を徘徊していて入った者は殺されるので、森には足を踏み入れてはいけないという話だ。
子供に、危険な森へ入らないように話される恐ろしいおとぎ話の架空の存在、それこそが暗黒の森の狂った竜王である。それを殺せと言うのは不可能だ。
そして、暗黒の森の中に入った者は、おとぎ話の通り今まで誰ひとり戻ったこともない。つまり、暗黒の森に入った時点で逃れられない死が待っている。
国王陛下はそれを何でもないことのように告げた。心が叫びそうなのを必死に抑えるために顔を上げることができないでいると、後ろから低いがはっきりとした声が響く。
「陛下発言をお許しいただけますか」
「許す」
いつも無表情で無口な護衛騎士のレフが、抑えきれない感情を必死にこらえるように苦し気に言葉を吐き出した。
「『狂った竜王』をこの国の誰もが見たことがありません。どのように討伐した証を差し出せば良いのですか」
「それについては逆鱗を持ってくればいい」
逆鱗とは竜族だけが持つとされる喉元から出ている鱗のような器官であり、成人と同時に現れるものとされている。その言葉に明らかにレフの顔色が悪くなるのが分かった。逆鱗を所望されては国王陛下相手には偽装もできない。
逆鱗は逆鱗を持つものに反応する。現在、唯一この国で逆鱗を持つのは国王陛下のみである。
そして、死んだ竜族の逆鱗は剥がされて、別で焼いてから死体は埋葬される。逆鱗があるままだと死んだ後に邪竜として復活してしまうという伝承があるためだ。
だから、逆鱗自体がこの国には今1枚だけしか存在しないのだ。
(国王陛下は僕をどうしても殺したいのだな。でも、それでも……)
最早、その絶望でしかないものに僕は縋るよりほかない。それをやり遂げることだけが唯一父から愛される方法なのだから。
もし、僕がイクリスと婚約したままであれば、ここまで執着しなかったかもしれない。けれど、その最愛の婚約者にも『成人の儀』の3日前に異母弟と婚約すると明かされて捨てられている。
そして、父の愛も異母弟だけが受け続けているが、この不可能を可能にできればもしかしたらと必死に考えることで精神を保つ。
レフ以外は特になにも言わないで、ただ冷たい目でこちらを見ているのが分かる。誰ひとり味方などはいない。ならば答えはひとつだけだ。
「……暗黒の森の狂った竜王の討伐、承知いたしました」
深々と頭を下げる。死にに行くだけの命令を恭しく受けなければいけない自分が虚しい。それでも、その悲しみをせめて表に出さないように耐えよう、ずっと耐えて生きてきたのだからそれくらいで堪えることもない。
「では、成人の儀の成功、期待しておるぞ」
心にもないことを口にした国王陛下の瞳は、僕と全く同じ蒼い色をしているが、どこまでも凍り付いたように冷たく、異母兄で最愛の息子であるヴィンターに向けるような優しさは微塵もなかった。
(その優しさの一片でも受けられたなら僕は……)
もう一度、礼をしてそのまま謁見の間をなるべくゆったりと去る。それは完全に意地だった。
本当はすぐにでも飛び出して、誰もいないところで蹲りたかった。けれど、それすらできないほど体は思った以上に重く、声にも言葉にもならない澱みに体と心の自由を奪われていく感覚だけがした。
それでも何とか私室に戻ると、ただぼんやりとドアの前に立ち尽くしていた。全ての思考が死んで鎧のように重くなった体が動くことを拒否していた。
黄昏の真っ赤な光に照らされた部屋の中で微動だにしない黒い自分は、暗黒の森で、血まみれで死んも誰からも顧みられない未来の自分の姿に重なるようで、口からはただ「あっ……」とか小さな言葉にならない声ばかりが漏れていた。
トントントン
どれだけそうしていたのかわからないが、控えめに部屋をノックする音がした。
「……誰だ??」
「ルティア殿下、レフでございます」
「入れ」
絞り出した声は掠れて震えてとても情けないものだった。体にも力が入らずドアの側で壁に寄りかかりながら虚ろな目で入ってきた彼を見つめた。その幽鬼のような姿をレフはどう思ったのだろう。
レフと僕の距離は決して近くはない。無口で真面目な彼とは業務的な会話以外は今まであまりしたことがなかった。
しかし、今はそのグレーの澄んだ瞳にあからさまな同情の色と奇妙な熱が浮かんでいるのがわかった。彼がここまで表情を崩すのは珍しい。
長身で筋肉質、灰色みかかった黒髪は短く切り揃えている騎士らしい風貌の忠義に厚い男だと騎士達が話しているのを聞いたことがあるが、僕に幼い頃から仕えているのにその内面を知る機会は今までまるでなかった。
(僕は嫌われ者の冷たい王子だからな。誰かと親しくしたことなんてイクリス以外とはない。そのイクリスにも裏切られた僕なんかにレフだって仕えたくはなかっただろう。もしヴィンターのように愛される王子ならば少しは違っただろうか……)
長い時を過ごしても親しみやすさひとつないはずの彼が、今までとは比べ物にならない距離に近付いてきていることに僕は気づかなかった。
「ルティア殿下、俺は貴方に最期までお供いたします」
そうしっかりとした眼差しで僕を見つめてから告げたレフは、何故か僕を抱きしめたのだ。
人から抱きしめられたことのない体は完全に強張り、そのあたたかい血の通ったぬくもりに怯えるように震える。こんな自殺みたいな運命に、レフのようなまともで幸せな人間を巻き込んではいけない。
そう思ってなんとか断ろうと、口を開くのに息が漏れるだけで言葉を紡ぐことはできず、代わりに涙が頬を伝いおちていくばかりだった。
そんな僕をレフは強く抱きしめながら背中を優しく撫でてくれている。それなのに、初めてのそのあたたかさが怖くてたまらない。こんなことをされたことがない、してもらったことがない。
「あっ……あ」
「何も言わないでいい。貴方をあたためさせてほしい」
零れ落ちる涙を、レフの太い指で拭われる。
(どうして、彼はこんなことを??怖い……)
こんな風に、肌を密着したことがない、こんな風に大切なもののように体温を分け与えられたことがない。だから怖くて、そのぬくもりに怯える。
生まれて初めて感じる、そのあたたかさが怖い、それはこれから冷たい骸になって死ぬだろう未来よりもずっとずっと恐ろしい気がした。
それなのに、その腕を振りほどくことはできない。
(怖い、でも……)
「このまま、側に居てくれるか??」
今まで誰の前でも吐くことのできなかった弱音が漏れる。それはありえないくらいの小さな声で、震えていた。
(こんなのまた見放されるだけだ……)
「もちろん、先ほども誓いましたが、俺は貴方の側に最期までおります」
今まで、その逞しい胸に顔を埋めていた僕の両頬をレフは優しく覆って、そして見たことのないような切ない笑顔を浮かべたかと思うとそのまま、口づけをした。
生まれて初めての口づけに、戸惑うったが、慣れない仕草でその大きな背に腕を回して受け入れる。触れるだけなのにレフの熱で冷たい体が燃えてしまうように錯覚する。
しばらくして、唇が離れた時、またひとりに戻ったような孤独が体を覆い、思わず無意識に自分からレフの体に追いすがるように抱き着いた。
必死に抱き着いたのに、レフのように自然にできなくてまた見放される気がして怖くてレフの顔を見ることもできなかった。そんな僕の髪をその大きな手が撫でている。そして……。
「ルティア殿下、どうか俺だけのものになってください」
玉座に腰を掛けた国王陛下は僕とよく似た面差しになんの感情もないままそう告げた。それは、長年抱いていた僅かな希望が絶望に一瞬で塗り替えられた瞬間だった。
本来の『成人の儀』大人になるために必要な儀礼として親から子へ簡単なお使いのようなものを命じてそれを子がこなすことで大人として認められるというものである。
しかし、僕に命じられた内容は、『王族』として殺すか、『肉体』的にも殺すかでしかないものだった。
この国で、『暗黒の森の狂った竜王』と聞けば誰もが知っているおとぎ話の存在だ。
我がリエース王国の周囲を全て幾千年も覆いつくしている光すら差さない暗黒の森の王。番を持たない孤独な存在でその孤独故に狂っており全てを憎んでいるため森には光が差さず、さらに絶えず彼の忠実な下僕である黒い狼達がその森を徘徊していて入った者は殺されるので、森には足を踏み入れてはいけないという話だ。
子供に、危険な森へ入らないように話される恐ろしいおとぎ話の架空の存在、それこそが暗黒の森の狂った竜王である。それを殺せと言うのは不可能だ。
そして、暗黒の森の中に入った者は、おとぎ話の通り今まで誰ひとり戻ったこともない。つまり、暗黒の森に入った時点で逃れられない死が待っている。
国王陛下はそれを何でもないことのように告げた。心が叫びそうなのを必死に抑えるために顔を上げることができないでいると、後ろから低いがはっきりとした声が響く。
「陛下発言をお許しいただけますか」
「許す」
いつも無表情で無口な護衛騎士のレフが、抑えきれない感情を必死にこらえるように苦し気に言葉を吐き出した。
「『狂った竜王』をこの国の誰もが見たことがありません。どのように討伐した証を差し出せば良いのですか」
「それについては逆鱗を持ってくればいい」
逆鱗とは竜族だけが持つとされる喉元から出ている鱗のような器官であり、成人と同時に現れるものとされている。その言葉に明らかにレフの顔色が悪くなるのが分かった。逆鱗を所望されては国王陛下相手には偽装もできない。
逆鱗は逆鱗を持つものに反応する。現在、唯一この国で逆鱗を持つのは国王陛下のみである。
そして、死んだ竜族の逆鱗は剥がされて、別で焼いてから死体は埋葬される。逆鱗があるままだと死んだ後に邪竜として復活してしまうという伝承があるためだ。
だから、逆鱗自体がこの国には今1枚だけしか存在しないのだ。
(国王陛下は僕をどうしても殺したいのだな。でも、それでも……)
最早、その絶望でしかないものに僕は縋るよりほかない。それをやり遂げることだけが唯一父から愛される方法なのだから。
もし、僕がイクリスと婚約したままであれば、ここまで執着しなかったかもしれない。けれど、その最愛の婚約者にも『成人の儀』の3日前に異母弟と婚約すると明かされて捨てられている。
そして、父の愛も異母弟だけが受け続けているが、この不可能を可能にできればもしかしたらと必死に考えることで精神を保つ。
レフ以外は特になにも言わないで、ただ冷たい目でこちらを見ているのが分かる。誰ひとり味方などはいない。ならば答えはひとつだけだ。
「……暗黒の森の狂った竜王の討伐、承知いたしました」
深々と頭を下げる。死にに行くだけの命令を恭しく受けなければいけない自分が虚しい。それでも、その悲しみをせめて表に出さないように耐えよう、ずっと耐えて生きてきたのだからそれくらいで堪えることもない。
「では、成人の儀の成功、期待しておるぞ」
心にもないことを口にした国王陛下の瞳は、僕と全く同じ蒼い色をしているが、どこまでも凍り付いたように冷たく、異母兄で最愛の息子であるヴィンターに向けるような優しさは微塵もなかった。
(その優しさの一片でも受けられたなら僕は……)
もう一度、礼をしてそのまま謁見の間をなるべくゆったりと去る。それは完全に意地だった。
本当はすぐにでも飛び出して、誰もいないところで蹲りたかった。けれど、それすらできないほど体は思った以上に重く、声にも言葉にもならない澱みに体と心の自由を奪われていく感覚だけがした。
それでも何とか私室に戻ると、ただぼんやりとドアの前に立ち尽くしていた。全ての思考が死んで鎧のように重くなった体が動くことを拒否していた。
黄昏の真っ赤な光に照らされた部屋の中で微動だにしない黒い自分は、暗黒の森で、血まみれで死んも誰からも顧みられない未来の自分の姿に重なるようで、口からはただ「あっ……」とか小さな言葉にならない声ばかりが漏れていた。
トントントン
どれだけそうしていたのかわからないが、控えめに部屋をノックする音がした。
「……誰だ??」
「ルティア殿下、レフでございます」
「入れ」
絞り出した声は掠れて震えてとても情けないものだった。体にも力が入らずドアの側で壁に寄りかかりながら虚ろな目で入ってきた彼を見つめた。その幽鬼のような姿をレフはどう思ったのだろう。
レフと僕の距離は決して近くはない。無口で真面目な彼とは業務的な会話以外は今まであまりしたことがなかった。
しかし、今はそのグレーの澄んだ瞳にあからさまな同情の色と奇妙な熱が浮かんでいるのがわかった。彼がここまで表情を崩すのは珍しい。
長身で筋肉質、灰色みかかった黒髪は短く切り揃えている騎士らしい風貌の忠義に厚い男だと騎士達が話しているのを聞いたことがあるが、僕に幼い頃から仕えているのにその内面を知る機会は今までまるでなかった。
(僕は嫌われ者の冷たい王子だからな。誰かと親しくしたことなんてイクリス以外とはない。そのイクリスにも裏切られた僕なんかにレフだって仕えたくはなかっただろう。もしヴィンターのように愛される王子ならば少しは違っただろうか……)
長い時を過ごしても親しみやすさひとつないはずの彼が、今までとは比べ物にならない距離に近付いてきていることに僕は気づかなかった。
「ルティア殿下、俺は貴方に最期までお供いたします」
そうしっかりとした眼差しで僕を見つめてから告げたレフは、何故か僕を抱きしめたのだ。
人から抱きしめられたことのない体は完全に強張り、そのあたたかい血の通ったぬくもりに怯えるように震える。こんな自殺みたいな運命に、レフのようなまともで幸せな人間を巻き込んではいけない。
そう思ってなんとか断ろうと、口を開くのに息が漏れるだけで言葉を紡ぐことはできず、代わりに涙が頬を伝いおちていくばかりだった。
そんな僕をレフは強く抱きしめながら背中を優しく撫でてくれている。それなのに、初めてのそのあたたかさが怖くてたまらない。こんなことをされたことがない、してもらったことがない。
「あっ……あ」
「何も言わないでいい。貴方をあたためさせてほしい」
零れ落ちる涙を、レフの太い指で拭われる。
(どうして、彼はこんなことを??怖い……)
こんな風に、肌を密着したことがない、こんな風に大切なもののように体温を分け与えられたことがない。だから怖くて、そのぬくもりに怯える。
生まれて初めて感じる、そのあたたかさが怖い、それはこれから冷たい骸になって死ぬだろう未来よりもずっとずっと恐ろしい気がした。
それなのに、その腕を振りほどくことはできない。
(怖い、でも……)
「このまま、側に居てくれるか??」
今まで誰の前でも吐くことのできなかった弱音が漏れる。それはありえないくらいの小さな声で、震えていた。
(こんなのまた見放されるだけだ……)
「もちろん、先ほども誓いましたが、俺は貴方の側に最期までおります」
今まで、その逞しい胸に顔を埋めていた僕の両頬をレフは優しく覆って、そして見たことのないような切ない笑顔を浮かべたかと思うとそのまま、口づけをした。
生まれて初めての口づけに、戸惑うったが、慣れない仕草でその大きな背に腕を回して受け入れる。触れるだけなのにレフの熱で冷たい体が燃えてしまうように錯覚する。
しばらくして、唇が離れた時、またひとりに戻ったような孤独が体を覆い、思わず無意識に自分からレフの体に追いすがるように抱き着いた。
必死に抱き着いたのに、レフのように自然にできなくてまた見放される気がして怖くてレフの顔を見ることもできなかった。そんな僕の髪をその大きな手が撫でている。そして……。
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