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第五章 身勝手な人
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すみれが長門の巨根を口で清めていたのと同じ時間、高等部の中庭ではチアダンス部が朝から練習を行っていた。
入学式で新入生にエールのダンスを披露するのが部の恒例行事だ。ここでの出来が入部希望者の数を左右する。明日の入学式は、チアダンス部にとっては新年度最初の大事なイベントなのだ。
顧問の小野塚詩織はユニフォーム姿で部員を見守っていた。
「ワーンツー、スリーフォー」
「麻紀、脚の上げが甘いよ。引きつけてタメを作ったら、思い切り上げないと」
「はい!」
キャプテンの内田麻紀が叱られることで、部員全員に緊張感が走る。
自らもキャプテンを務めていた詩織の意図は、麻紀も良く分かっていた。
「ハーイ、いったんブレイク。麻紀、いい、あそこはこうやって脚を上げるの。見ててね」
四年間のブランクがあったとは思えない、流れるような動きだ。百七十センチの長身を使ったダイナミックなダンスに、現役部員から驚嘆の声が挙がった。
「さっきみたいなダンスじゃ、全国なんて行けないわよ。明日は新入生をびっくりさせるようなパフォーマンスを見せてちょうだいね」
「ね、詩織先生って彼氏いるのかな?」
二年生のひそひそ話に、麻紀が喝を入れた。
「ほら、そこ! おしゃべりしないッ。詩織先生、もう一度お願いします」
麻紀の真剣な目を見て頷いた詩織が、再びお手本を見せる。
生脚が高々と上がった。
(いい脚しとる)
高等部で英語科の主任を務める大橋雄造はスマホを取り出し、動画で隠し撮りを始めた。
中庭に面した英語科研究室は、チアダンス部の練習の絶好の観察スポットになっていた。滅多に人が出入りしない図書資料倉庫のカーテン越しから詩織の練習姿を覗き見るのが、大橋の密かな楽しみだ。
(やっぱり、女子高生とは比べものにならんな)
マスタードイエローのユニフォームに隠されたバストは綺麗な膨らみを描いている。Fカップはあろうか。ウエストは細くくびれ、ミニスカートの下の丸みを帯びたヒップは、キュッと持ち上がっていた。画面を外れたところから、一人の部員がこちらを指さしているのに、大橋は気付かなかった。
夢中になって動画に納めていると、動きが急に止まった。
(ん?)
スマホから目を離し、中庭の方に視線を向けると、見覚えのある男性教師が詩織と親しげに話している。
「くそッ、またあいつか」
詩織と話し込んでいるのは、すみれの父文彦だった。
生徒から陰で「連獅子」と呼ばれている大橋は、ロマンスグレーの長髪をかきむしった。胸に二十年以上前の苦い思い出が蘇った。
日本の最高学府とされる国立大に入ったのが、大橋の人生のピークだったのかもしれない。
意気揚々とキャンパスに足を踏み入れたものの、周りは化け物のように頭のいい連中ばかり。入学して一ヶ月、すっかり自信をなくし、あとはズルズルと怠惰な学生生活を送った。
就職も決まらず、母方の曾祖母が創立者と親友だったというツテで柊泉に潜り込んだ。以来三十年間、公立高校を騒がせる校内暴力やいじめとは無縁の女の園で、ぬくぬくとした教員生活を送ってきた。
日本一の大学に入った、というプライドは捨てられなかった。だから、授業でもわざとハイレベルの問題を提示し、苦戦する生徒に「こんな問題も分からんのかね」とダメ出しして溜飲を下げてきた。
そんな屈折した教員生活が十一年目に差し掛かかろうとしたころだ。年度末に行われる中等部と高等部の英語科教師による合同勉強会で、大橋は見覚えのない一人の女性に目を奪われた。
「あんな先生、うちにいたか?」
隣の教師に耳打ちすると、呆れたような声が返ってきた。
「中等部の生田先生ですよ、生田亜弓。去年、公立校から移ってきたでしょ。高等部にも挨拶に来たじゃないですか」
「ふーん」
童顔だが笑顔がまぶしい、小柄で愛くるしい女教師だった。
「覚えてないんですか」
全ての発表が終わった後の懇親会。生田にアプローチしようと近付くと、既に若手の教師が親しげに話し込んでいた。
(あれは……新卒の西巻じゃないか)
やつは確か私大出身だったはずだ、俺なんかよりもずっと格下のくせに、生意気だぞ。
性欲は人一倍だが、女性と付き合ったこともなく、もっぱら風俗通いのまま三十二歳を迎えた大橋に、初めて芽生えたジェラシーだった。
急ぎ足でツカツカと近付くと、会話に割って入る。
「生田先生、ですよね。高等部の大橋です」
「あ、大橋先生。今日はご静聴ありがとうございます」
「先生の発表、実に良かった。英単語の意味を語源に分解して覚えていく、というメソッド、あれは実にユニークですな。大学受験レベルの英単語でも十分応用できますよ。いや、本当に良かった」
「そんなに褒められると、ちょっと恥ずかしいです。でも、ありがとうございます」
「ところで、生田先生はどちらのご出身でしたか」
「え? 東京、ですけど」
「いやいや、大学ですよ」
「あぁ、大学ですか。OGなんです、ここの」
「ふーん、そうでしたか」
大橋は意外そうな声を漏らした。
「いや、今日の発表の内容が素晴らしかったんで、てっきり旧帝大のどこかと思いましたよ。柊泉でしたか」
気まずい雰囲気が漂う。
「それはそうと、今度お食事でもどうですか?」
「は?」
「こんなところで立ち話もなんなんで。近いうちに声をかけさせていただきます。では」
両手を差し出し、強引に握手をして去って行く大橋を、二人はあっけに取られたように見つめていた。
「ねぇ、西巻先生、大橋先生っていつもあんな感じなの?」
「はぁ。ちょっと言いにくいんですが……ジコチューっていうか、いつもあんな感じ、ですね」
すまなそうに言うと、文彦は思い切って探りを入れてみる。
「あのう、食事、行くんですか、大橋先生と」
「まさか……」
「じゃ、僕と行きませんか、食事」
「え?」
よろしくお願いします、と言わんばかりに、頭を下げて右手を差し出している。
「そうね。西巻先生となら、いいかな」
「やった!」
「でも、ホントにいいの。西巻先生、新卒でしょ。私、5歳も年上なんだよ」
「え? てっきり年下かと思ってました」
「そんなわけないでしょ!」
それからわずか三ヶ月後のことだ。文彦と亜弓が結婚したのは。
食事の約束をのらりくらりとかわされていた大橋は、その知らせを人づてに聞いて呆然とするのだった。
中庭に目を戻すと、文彦と詩織の会話はまだ続いている。
(小野塚くんの指導教員は私なんだぞ、西巻。お前なんかが余計な口を挟むな)
いまだに独身の大橋にとって、詩織は久しぶりに胸をときめかされた女性だ。
高等部時代は直接教える機会はなかったが、その美貌と部活動での活躍は校内でも評判だった。さらに、詩織が国立最難関の女子大に進んだことも、身勝手な思い込みに拍車をかけていた。
(彼女と釣り合いが取れるのは、私ぐらいだろう)
その証拠に、指導中、思わず身体を舐め回すように見ていると、自分を見つめ返す詩織の視線に熱いものを感じることがある。
(あの視線、まるで刺されてるようで身体がゾクゾクするわ)
それだけに、何かと詩織と親しげに振る舞う文彦の存在は目障りだった。
カーテンの陰から覗くと、詩織に何か言い含めているようだ。
(いつまで話しとるんだ、あの二人は)
ようやく文彦が歩き出すと、大橋はチッと舌打ちしながら、再びスマホを構えるのだった。
入学式で新入生にエールのダンスを披露するのが部の恒例行事だ。ここでの出来が入部希望者の数を左右する。明日の入学式は、チアダンス部にとっては新年度最初の大事なイベントなのだ。
顧問の小野塚詩織はユニフォーム姿で部員を見守っていた。
「ワーンツー、スリーフォー」
「麻紀、脚の上げが甘いよ。引きつけてタメを作ったら、思い切り上げないと」
「はい!」
キャプテンの内田麻紀が叱られることで、部員全員に緊張感が走る。
自らもキャプテンを務めていた詩織の意図は、麻紀も良く分かっていた。
「ハーイ、いったんブレイク。麻紀、いい、あそこはこうやって脚を上げるの。見ててね」
四年間のブランクがあったとは思えない、流れるような動きだ。百七十センチの長身を使ったダイナミックなダンスに、現役部員から驚嘆の声が挙がった。
「さっきみたいなダンスじゃ、全国なんて行けないわよ。明日は新入生をびっくりさせるようなパフォーマンスを見せてちょうだいね」
「ね、詩織先生って彼氏いるのかな?」
二年生のひそひそ話に、麻紀が喝を入れた。
「ほら、そこ! おしゃべりしないッ。詩織先生、もう一度お願いします」
麻紀の真剣な目を見て頷いた詩織が、再びお手本を見せる。
生脚が高々と上がった。
(いい脚しとる)
高等部で英語科の主任を務める大橋雄造はスマホを取り出し、動画で隠し撮りを始めた。
中庭に面した英語科研究室は、チアダンス部の練習の絶好の観察スポットになっていた。滅多に人が出入りしない図書資料倉庫のカーテン越しから詩織の練習姿を覗き見るのが、大橋の密かな楽しみだ。
(やっぱり、女子高生とは比べものにならんな)
マスタードイエローのユニフォームに隠されたバストは綺麗な膨らみを描いている。Fカップはあろうか。ウエストは細くくびれ、ミニスカートの下の丸みを帯びたヒップは、キュッと持ち上がっていた。画面を外れたところから、一人の部員がこちらを指さしているのに、大橋は気付かなかった。
夢中になって動画に納めていると、動きが急に止まった。
(ん?)
スマホから目を離し、中庭の方に視線を向けると、見覚えのある男性教師が詩織と親しげに話している。
「くそッ、またあいつか」
詩織と話し込んでいるのは、すみれの父文彦だった。
生徒から陰で「連獅子」と呼ばれている大橋は、ロマンスグレーの長髪をかきむしった。胸に二十年以上前の苦い思い出が蘇った。
日本の最高学府とされる国立大に入ったのが、大橋の人生のピークだったのかもしれない。
意気揚々とキャンパスに足を踏み入れたものの、周りは化け物のように頭のいい連中ばかり。入学して一ヶ月、すっかり自信をなくし、あとはズルズルと怠惰な学生生活を送った。
就職も決まらず、母方の曾祖母が創立者と親友だったというツテで柊泉に潜り込んだ。以来三十年間、公立高校を騒がせる校内暴力やいじめとは無縁の女の園で、ぬくぬくとした教員生活を送ってきた。
日本一の大学に入った、というプライドは捨てられなかった。だから、授業でもわざとハイレベルの問題を提示し、苦戦する生徒に「こんな問題も分からんのかね」とダメ出しして溜飲を下げてきた。
そんな屈折した教員生活が十一年目に差し掛かかろうとしたころだ。年度末に行われる中等部と高等部の英語科教師による合同勉強会で、大橋は見覚えのない一人の女性に目を奪われた。
「あんな先生、うちにいたか?」
隣の教師に耳打ちすると、呆れたような声が返ってきた。
「中等部の生田先生ですよ、生田亜弓。去年、公立校から移ってきたでしょ。高等部にも挨拶に来たじゃないですか」
「ふーん」
童顔だが笑顔がまぶしい、小柄で愛くるしい女教師だった。
「覚えてないんですか」
全ての発表が終わった後の懇親会。生田にアプローチしようと近付くと、既に若手の教師が親しげに話し込んでいた。
(あれは……新卒の西巻じゃないか)
やつは確か私大出身だったはずだ、俺なんかよりもずっと格下のくせに、生意気だぞ。
性欲は人一倍だが、女性と付き合ったこともなく、もっぱら風俗通いのまま三十二歳を迎えた大橋に、初めて芽生えたジェラシーだった。
急ぎ足でツカツカと近付くと、会話に割って入る。
「生田先生、ですよね。高等部の大橋です」
「あ、大橋先生。今日はご静聴ありがとうございます」
「先生の発表、実に良かった。英単語の意味を語源に分解して覚えていく、というメソッド、あれは実にユニークですな。大学受験レベルの英単語でも十分応用できますよ。いや、本当に良かった」
「そんなに褒められると、ちょっと恥ずかしいです。でも、ありがとうございます」
「ところで、生田先生はどちらのご出身でしたか」
「え? 東京、ですけど」
「いやいや、大学ですよ」
「あぁ、大学ですか。OGなんです、ここの」
「ふーん、そうでしたか」
大橋は意外そうな声を漏らした。
「いや、今日の発表の内容が素晴らしかったんで、てっきり旧帝大のどこかと思いましたよ。柊泉でしたか」
気まずい雰囲気が漂う。
「それはそうと、今度お食事でもどうですか?」
「は?」
「こんなところで立ち話もなんなんで。近いうちに声をかけさせていただきます。では」
両手を差し出し、強引に握手をして去って行く大橋を、二人はあっけに取られたように見つめていた。
「ねぇ、西巻先生、大橋先生っていつもあんな感じなの?」
「はぁ。ちょっと言いにくいんですが……ジコチューっていうか、いつもあんな感じ、ですね」
すまなそうに言うと、文彦は思い切って探りを入れてみる。
「あのう、食事、行くんですか、大橋先生と」
「まさか……」
「じゃ、僕と行きませんか、食事」
「え?」
よろしくお願いします、と言わんばかりに、頭を下げて右手を差し出している。
「そうね。西巻先生となら、いいかな」
「やった!」
「でも、ホントにいいの。西巻先生、新卒でしょ。私、5歳も年上なんだよ」
「え? てっきり年下かと思ってました」
「そんなわけないでしょ!」
それからわずか三ヶ月後のことだ。文彦と亜弓が結婚したのは。
食事の約束をのらりくらりとかわされていた大橋は、その知らせを人づてに聞いて呆然とするのだった。
中庭に目を戻すと、文彦と詩織の会話はまだ続いている。
(小野塚くんの指導教員は私なんだぞ、西巻。お前なんかが余計な口を挟むな)
いまだに独身の大橋にとって、詩織は久しぶりに胸をときめかされた女性だ。
高等部時代は直接教える機会はなかったが、その美貌と部活動での活躍は校内でも評判だった。さらに、詩織が国立最難関の女子大に進んだことも、身勝手な思い込みに拍車をかけていた。
(彼女と釣り合いが取れるのは、私ぐらいだろう)
その証拠に、指導中、思わず身体を舐め回すように見ていると、自分を見つめ返す詩織の視線に熱いものを感じることがある。
(あの視線、まるで刺されてるようで身体がゾクゾクするわ)
それだけに、何かと詩織と親しげに振る舞う文彦の存在は目障りだった。
カーテンの陰から覗くと、詩織に何か言い含めているようだ。
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