39 / 260
034 溢れる
しおりを挟む
朝食後、今日はあまり動きたくない気分。暖炉の前に敷かれた絨毯の上でごろごろする。
積み木を立てて並べて、ぐるりと円を描き、端っこを倒すとカタカタ倒れて楽しい。たくさん積み上げて塔も作ったし、山に積んだ積み木を崩す遊ぶだってした。
ふう、ちょっとのことで疲れるね。やっぱり病み上がりだからかなぁ。
ラビを枕にころんと転がると、せっかく積んだ家が崩れた。
幻獣猫のラビ。ウサギのような長い耳。だけど生態は猫のよう。触られるのは好き。構われるのは嫌い。長い耳の匂いはちょっと汗臭い。ピンクのふかふかの首毛は甘いミルクの匂い。
何がどうなってここにいるのか分からないけれど、確かにラビはここにいて、フッと消えることがある。でもね大抵はオレの相手をしてくれる。大きな体、温かい毛皮、そしてふくふくの感触。トクトクと早足の鼓動がオレの視界を半分持っていく。
「あ~いいね。弟。癒されるなぁ。コウタ、楽しいかい」
ソファーでくつろいでいるクライス兄さんが、嬉しそうに目を細めた。
オレは起き上がってラビの毛に指を通しながら答える。
「うん。嬉しいの。楽しいは嬉しいね」
「あぁ、可愛い!こっちにおいで、ぎゅってしよう」
「もう、さっきからぎゅってしてばっかだよ」
ピョンとソファーに飛び乗って兄さんにぎゅっとしがみついた。きゃあきゃあ言い合ってぎゅっと抱きしめ合うと、ずっとずっと一緒に生きてきたみたい。ディック様と同じ、胸がぱんぱんになる安心感。
「そうだ、コウタ。 僕のおもちゃが欲しいんだって? 古いし汚れてるけどいいのかい? 見に行く?」
「行く!」
胸にぎゅっと飛びついたまま背中を支えられる。すくと立ち上がった兄さんは、大きな一歩でずんずん進む。
やっぱり、馬に乗ったり剣を使ったりするから姿勢がいいのかな?
「あらあら、いいわねぇ」
サーシャ様が優しく言う。サーシャ様が散らかった積み木を木箱に入れようとしゃがんだので、思わずあっ、と声が出た。
『大丈夫よ、コウタ』
どこからか小さい小さい声がする。ううん、音かもしれない。もしかしたら気のせいかも。そんな声。
「奥様、私が」
ササと駆け寄ったメイドさんにサーシャ様が笑顔で返すと、積み木がキラリと光を帯びた。
何か“いいよ”って言ってる気がする。ことんと首を傾げると光が強くなり、コトン、カチン、パタパタと積み木達が木箱に入ってくれた。
「え、・・・?」
「まあ・・・!」
手を差し出したまま固まってしまったメイドさんとサーシャ様。
「わぁ、ありがとう!」
お礼を言うと、積み木を包んだ光がパァとなってしゅんと消えた。
みんなの口が大きく開いたままな気がするけど気にしない。
さぁ、兄さん、おもちゃを見に行こう!
物置部屋は随分整頓されて、おもちゃが選びやすいように並べてあった。アイファ兄さんの剣は脆くなっているからって、布に包まれてしまわれていたよ。
「うーん、やっぱりだいぶ汚れているね。 こっちは幻獣のハリーだよ。 あぁ針の刺繍がクタクタだぁ。 こっちは魔獣のサイクロントカゲ。 アイファ兄さんが倒すところを見せてくれてね。 憧れて作って貰ったんだ。 やっぱり張りがないね。 ねぇコウタ、新しいのを買ってあげるからこれで遊ぶのは辞めようよ」
「えぇ~。 オレこれがいい。 アイファ兄さんが戦ってるところ想像したい。 クライス兄さんと同じに遊びたい。」
両手いっぱいに抱えたおもちゃ。高揚したほっぺはきっとツヤツヤだ。
「うん。 いいけど、遊んでいて壊れても泣いたら駄目だよ。 壊れても当たり前っていうくらい古いんだ。 壊れるのは構わないけど、コウタが悲しむのは嫌だよ」
そう言って頭を撫でてくれる兄さん。優しいな。オレは胸がじんと熱くなりながら大きく頷いた。
そうだ! 父様がやっていた維持の魔法! あれならもう古くならない。 傷まないよね。 オレ、知らないうちに魔法を使ってたみたいだからできるかも!
「ちょっと待って! 思いついたからやってみる。離れてて」
オレは人形を離れたところに並べて、距離を取る。それから両手を広げて、魔力を練る。
あれ?ーーーー練るってどうやるの?
おや? 魔力ってどんな感じ?
はっ、そういえば呪文は?!
言ったはいいがやり方が分からず、結局固まったオレ。
兄さんが待っているけど……。あはは……。力なく笑い、頭を掻きながら一応聞いてみる。
「えっと、魔力ってなんだっけ? 古くならない呪文って知ってる?」
ブブッと吹き出したのはクライス兄さんではなくアイファ兄さん。いつの間に起きたの? もちろんクライス兄さんも笑ったけど……。
「な、? クラ! こいつおっかしいだろ? 大抵いつもやらかすが、やらかさなくてもズレてんだぜ?」
「ププ、兄さん、そんなに笑うもんじゃないよ。 ほら、コウタ、なんかしたかったんだよね? 言ってみなよ。 古くならない呪文は無いけど。」
えぇ? 無いの? あるよ、維持ってやつ! でもオレ、よく考えたらちゃんとした魔法って分からないかも……。
しゅんと項垂れたオレにアイファ兄さんがトドメを刺す。
「それにしても、似合ってるじゃねえか女の子の服。 母上に騙されたんだろう? 可愛いお嬢さんだぜ! ひひひ……。今日は絶好調だな、コウタちゃん」
ムッキー!! 酷い言いように顔を真っ赤にして怒ると、オレを揶揄うように部屋から出てったアイファ兄さん。
なぐさめるようにオレを抱きしめるクライス兄さん。
「ごめんね。やっぱり気づいてなかった?」
クライス兄さんが神妙な顔で聞く。オレは訳が分からずにキョトンとすると、クスクスと笑いを堪えながら教えてくれた。
「ほら、その長いスカートは女の子が着る服なんだ。 母上、コウタが可愛いからって着せたかったんだよ。 僕たち、小さい頃、散々抵抗したからさ……。 すごく似合ってるし、メイドさん達が喜んでるから言い出せなくてね。 ごめんね。 コウタってそう言うの気にしないのかなって思ったり……。」
オレは顔から湯気が出そうな程恥ずかしくなった。するとさっきまで動かなかった人形達が一斉に兄さんに体当たりをする。
「わわ、何これ、コウタ? 怒ってるの? わぁ! い、痛くは無いけど、気味が悪いよ」
物置部屋を逃げ回るクライス兄さん。
でもね、これ、オレじゃ無いよ?
うーん、オレ?
そんなつもりはないんだけど……。
どうやら今日のオレは勝手に魔法を使ってしまっているみたい。
なぜ???
積み木を立てて並べて、ぐるりと円を描き、端っこを倒すとカタカタ倒れて楽しい。たくさん積み上げて塔も作ったし、山に積んだ積み木を崩す遊ぶだってした。
ふう、ちょっとのことで疲れるね。やっぱり病み上がりだからかなぁ。
ラビを枕にころんと転がると、せっかく積んだ家が崩れた。
幻獣猫のラビ。ウサギのような長い耳。だけど生態は猫のよう。触られるのは好き。構われるのは嫌い。長い耳の匂いはちょっと汗臭い。ピンクのふかふかの首毛は甘いミルクの匂い。
何がどうなってここにいるのか分からないけれど、確かにラビはここにいて、フッと消えることがある。でもね大抵はオレの相手をしてくれる。大きな体、温かい毛皮、そしてふくふくの感触。トクトクと早足の鼓動がオレの視界を半分持っていく。
「あ~いいね。弟。癒されるなぁ。コウタ、楽しいかい」
ソファーでくつろいでいるクライス兄さんが、嬉しそうに目を細めた。
オレは起き上がってラビの毛に指を通しながら答える。
「うん。嬉しいの。楽しいは嬉しいね」
「あぁ、可愛い!こっちにおいで、ぎゅってしよう」
「もう、さっきからぎゅってしてばっかだよ」
ピョンとソファーに飛び乗って兄さんにぎゅっとしがみついた。きゃあきゃあ言い合ってぎゅっと抱きしめ合うと、ずっとずっと一緒に生きてきたみたい。ディック様と同じ、胸がぱんぱんになる安心感。
「そうだ、コウタ。 僕のおもちゃが欲しいんだって? 古いし汚れてるけどいいのかい? 見に行く?」
「行く!」
胸にぎゅっと飛びついたまま背中を支えられる。すくと立ち上がった兄さんは、大きな一歩でずんずん進む。
やっぱり、馬に乗ったり剣を使ったりするから姿勢がいいのかな?
「あらあら、いいわねぇ」
サーシャ様が優しく言う。サーシャ様が散らかった積み木を木箱に入れようとしゃがんだので、思わずあっ、と声が出た。
『大丈夫よ、コウタ』
どこからか小さい小さい声がする。ううん、音かもしれない。もしかしたら気のせいかも。そんな声。
「奥様、私が」
ササと駆け寄ったメイドさんにサーシャ様が笑顔で返すと、積み木がキラリと光を帯びた。
何か“いいよ”って言ってる気がする。ことんと首を傾げると光が強くなり、コトン、カチン、パタパタと積み木達が木箱に入ってくれた。
「え、・・・?」
「まあ・・・!」
手を差し出したまま固まってしまったメイドさんとサーシャ様。
「わぁ、ありがとう!」
お礼を言うと、積み木を包んだ光がパァとなってしゅんと消えた。
みんなの口が大きく開いたままな気がするけど気にしない。
さぁ、兄さん、おもちゃを見に行こう!
物置部屋は随分整頓されて、おもちゃが選びやすいように並べてあった。アイファ兄さんの剣は脆くなっているからって、布に包まれてしまわれていたよ。
「うーん、やっぱりだいぶ汚れているね。 こっちは幻獣のハリーだよ。 あぁ針の刺繍がクタクタだぁ。 こっちは魔獣のサイクロントカゲ。 アイファ兄さんが倒すところを見せてくれてね。 憧れて作って貰ったんだ。 やっぱり張りがないね。 ねぇコウタ、新しいのを買ってあげるからこれで遊ぶのは辞めようよ」
「えぇ~。 オレこれがいい。 アイファ兄さんが戦ってるところ想像したい。 クライス兄さんと同じに遊びたい。」
両手いっぱいに抱えたおもちゃ。高揚したほっぺはきっとツヤツヤだ。
「うん。 いいけど、遊んでいて壊れても泣いたら駄目だよ。 壊れても当たり前っていうくらい古いんだ。 壊れるのは構わないけど、コウタが悲しむのは嫌だよ」
そう言って頭を撫でてくれる兄さん。優しいな。オレは胸がじんと熱くなりながら大きく頷いた。
そうだ! 父様がやっていた維持の魔法! あれならもう古くならない。 傷まないよね。 オレ、知らないうちに魔法を使ってたみたいだからできるかも!
「ちょっと待って! 思いついたからやってみる。離れてて」
オレは人形を離れたところに並べて、距離を取る。それから両手を広げて、魔力を練る。
あれ?ーーーー練るってどうやるの?
おや? 魔力ってどんな感じ?
はっ、そういえば呪文は?!
言ったはいいがやり方が分からず、結局固まったオレ。
兄さんが待っているけど……。あはは……。力なく笑い、頭を掻きながら一応聞いてみる。
「えっと、魔力ってなんだっけ? 古くならない呪文って知ってる?」
ブブッと吹き出したのはクライス兄さんではなくアイファ兄さん。いつの間に起きたの? もちろんクライス兄さんも笑ったけど……。
「な、? クラ! こいつおっかしいだろ? 大抵いつもやらかすが、やらかさなくてもズレてんだぜ?」
「ププ、兄さん、そんなに笑うもんじゃないよ。 ほら、コウタ、なんかしたかったんだよね? 言ってみなよ。 古くならない呪文は無いけど。」
えぇ? 無いの? あるよ、維持ってやつ! でもオレ、よく考えたらちゃんとした魔法って分からないかも……。
しゅんと項垂れたオレにアイファ兄さんがトドメを刺す。
「それにしても、似合ってるじゃねえか女の子の服。 母上に騙されたんだろう? 可愛いお嬢さんだぜ! ひひひ……。今日は絶好調だな、コウタちゃん」
ムッキー!! 酷い言いように顔を真っ赤にして怒ると、オレを揶揄うように部屋から出てったアイファ兄さん。
なぐさめるようにオレを抱きしめるクライス兄さん。
「ごめんね。やっぱり気づいてなかった?」
クライス兄さんが神妙な顔で聞く。オレは訳が分からずにキョトンとすると、クスクスと笑いを堪えながら教えてくれた。
「ほら、その長いスカートは女の子が着る服なんだ。 母上、コウタが可愛いからって着せたかったんだよ。 僕たち、小さい頃、散々抵抗したからさ……。 すごく似合ってるし、メイドさん達が喜んでるから言い出せなくてね。 ごめんね。 コウタってそう言うの気にしないのかなって思ったり……。」
オレは顔から湯気が出そうな程恥ずかしくなった。するとさっきまで動かなかった人形達が一斉に兄さんに体当たりをする。
「わわ、何これ、コウタ? 怒ってるの? わぁ! い、痛くは無いけど、気味が悪いよ」
物置部屋を逃げ回るクライス兄さん。
でもね、これ、オレじゃ無いよ?
うーん、オレ?
そんなつもりはないんだけど……。
どうやら今日のオレは勝手に魔法を使ってしまっているみたい。
なぜ???
11
お気に入りに追加
116
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
もふもふで始めるVRMMO生活 ~寄り道しながらマイペースに楽しみます~
ゆるり
ファンタジー
☆第17回ファンタジー小説大賞で【癒し系ほっこり賞】を受賞しました!☆
ようやくこの日がやってきた。自由度が最高と噂されてたフルダイブ型VRMMOのサービス開始日だよ。
最初の種族選択でガチャをしたらびっくり。希少種のもふもふが当たったみたい。
この幸運に全力で乗っかって、マイペースにゲームを楽しもう!
……もぐもぐ。この世界、ご飯美味しすぎでは?
***
ゲーム生活をのんびり楽しむ話。
バトルもありますが、基本はスローライフ。
主人公は羽のあるうさぎになって、愛嬌を振りまきながら、あっちへこっちへフラフラと、異世界のようなゲーム世界を満喫します。
カクヨム様にて先行公開しております。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚
熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。
しかし職業は最強!?
自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!?
ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる