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レベッカの過去 sideレオ

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「……私を産んだ母親と父は、政略結婚によくある、愛のない夫婦だった。
それ事態、珍しい事じゃない。
私が産まれて跡取りが出来た事で、自分の役目を果たしたと思ったんだろう。
母は私の事は乳母に任せきりだった。
まぁ、それも貴族にはありがちの話だ。
愛のない夫婦だが、弟も産まれた。不思議なものだな結婚とは」
アレックス殿は苦笑する。俺は黙って聞いていた。

「ただ、弟は生まれつき体が弱かった。今は問題ないが。
乳母は結局弟にかかりきりになった。
その時、私は2歳。
まだ母恋しい年齢だったが、誰も私に目を向ける者は居なかった。
まぁ、侍女はいるから世話をしてくれる者に困った事はないが。
私はその頃から笑わなくなったらしい。
表情のない幼児はかなり不気味だったろう。
使用人も何故か私を避けていた様に思う。
私が3歳の時に母が亡くなったが、ほとんど接点のなかった私には、同居人が1人減ったぐらいの感覚だった。
そんな私を心配した父が新しい母親を連れてきた。
まだ若い義母は、父に頼まれた任務を遂行するように必死で私達を育てた。
それでも私に表情が戻る事はなかったが。義母と父の関係は私の産みの母のそれよりも良好だったと思うよ。
少なくとも義母は父を愛してるようだった。
そのうち…ベッキーが産まれた。
最初はよく泣くベッキーを煩く感じていたよ。
やっと目を向けてくれる存在が出来たのに、またその新しい命に横取りされるのかと、諦めにも似た気持ちを持っていたように思う。
でも義母は、ベッキーを乳母に任せると、また私達の育児に専念した。
実の我が子より、私達を優先していたんだ。でもその時の私はそれをおかしな事だとは思ってなかった。自分もそうされてきたから。
ある日、夜中に目が覚めた。
廊下に出ると赤ん坊の泣き声が聞こえて、私は何かに導かれるように、フラフラとその部屋に行ったんだ。
乳母が赤ん坊をあやしていたが、一向に泣き止む気配がなくて…何故か私はその子を抱っこしなきゃいけない気分になったんだ」
アレックス殿は当時を思い出しているのか、穏やかな笑みを浮かべた。

「乳母が止めるのも聞かず、私はベッキーを奪い取るように抱っこした。
赤ん坊の扱いなんて知らない6歳だ。
危なっかしかったろうし、不安定でもあった筈なのに、ベッキーは泣き止んだ。
誰が抱いても泣き止まなかったのに、私が抱くと泣き止んだんだ。その時はとても不思議な気持ちになった。必要とされている…そう思った。
それから私はベッキーが泣くと率先して抱っこした。そしたら必ず泣き止んだ。ベッキーは夜泣きが激しくてね。だから、私はベッキーと同じ部屋にしてもらった。
すっかり寝不足でフラフラになって、周りの大人達は私とベッキーを離そうとしたけど、私が頑なに拒んだ。
ある日、何時ものように私があやしていると、ベッキーが私の指をギュッと握って、私の目を見て、微笑んだんだ。その顔を見た時、私も自然と笑みがこぼれた。私に表情が戻った瞬間だったよ。初めて私に目を向けてくれる存在が出来たと思った。私は益々、ベッキーを手離さなくなった。
授乳…は無理だったが、それ以外は全部やった。おしめも代えた。沐浴もやった。ベッキーを他の誰にも触らせたくなかったんだ。
実際、24時間ついておく事は出来ないし、私にもやらなければならない事はあったが、それでも出来る限り私がベッキーの世話をしたかった。
父も表情の戻るきっかけになったベッキーと私を離す事は出来なかったんだ」
6歳の子どもが赤ん坊の世話?想像も出来ない。

「私はベッキーが居れば良かった。ベッキーが側に居る時だけ、目の前が色づいていくような気がした。それまではずっとモノクロの世界だったから」
………だんだん聞くのが怖くなってきた

「だが、私が学園に通う歳になるとそうも言ってられなくなった。
私は学園に行きたくないと言ったが、流石にそれは許して貰えなかった。
私はベッキーを王都に連れて行く事にした。9歳の子に馬車の長旅は負担だ。
だから時々しか連れ出せなかった。
そんな時…ベッキーが私を追って邸を抜け出した」

「迷子になったと…殿下から聞いた。
でも、レベッカはその話を俺にはしなかった。小さい頃、王都で迷子になった話なんて、いつものレベッカなら面白おかしく話しそうなので、少し不思議だったんだが…」

「迷子か…確かにそういう事にしたが、本当は違う。
誰にも見つからず、邸を抜け出したベッキーは…拐われたんだ」

「拐われた?」
俺はびっくりした。聞いていた話と違う。

「たまたま邸のメイドが買い物に行った帰りに、ある男がベッキーを連れていくのを見掛けて、急いで後を追った。
ベッキーは男に抱えられ、口を手で塞がれ、真っ青な顔をしてたそうだ。
男はベッキーを抱えて走っていた。
メイドも走ったが、男の足には追い付けない。男がある建物に入った。メイドは遅れながらもその建物の前に来たが扉は開かない。周りこんで窓から覗くと…ベッキーが…」

急に、アレックス殿の息が荒くなった。苦しそうに胸を押さえる。

「アレックス殿?大丈夫か?医者を呼ぶか?」

「いや、いい。み、水を貰えるか?」
俺は、廊下で待機していたフェルナンデスに指示する。

アレックス殿はコップ一杯の水を一気に飲むと、少し落ち着いてきた。

「大丈夫か?」

「……ああ。すまない」

続きを促しても良いのだろうか?
聞かない方が良いのではないかと、俺の本能が告げる。

「言いたくないなら、言わなくて良い」

「いや…大丈夫だ。でもこの事はここだけの話にして欲しい」

「もちろん、わかっている」

「窓にはカーテンが閉まっていたが、男が慌てて閉めたせいか、少し隙間があった。メイドはそこから室内を覗くと…男はベッキーの首に手をかけ……」

「ま、まさか!そんな!」

「ベッキーはぐったりとして…慌てたメイドは窓ガラスを手近にあった石で割って中に入った。無我夢中だったと言っていた。気づいた時は男が頭から血を流して倒れてたそうだ」

「……殺したのか?」

「いや、怪我は酷かったが、命に別状はなかったようだ。その時はてっきり殺してしまったと思っただろうが。気が動転したメイドはベッキーを側にあったベッドのシーツで包み、男の安否は確認せずに、ベッキーを抱え外に出た。ちょうど其処へ、ベッキーを探しに出ていたうちの護衛と会ったんだ。メイドは動揺が激しく、とりあえず護衛は邸へ2人を連れて帰った。私は学園から邸へ戻っていたが、いてもたってもいられずに、外にベッキーを探しに出ていた。私が邸に帰った時には、ベッキーは医者の診察を受け、首に白い包帯を巻かれていたよ。命は助かったが、それから3日間、意識は戻らなかった」

「3日間?そんなに…」

「あぁ。ベッキーが目覚めると、ベッキーは邸を出てからの記憶がなかった。それならそのまま、何も思い出さない方がいい。俺達家族はそう考えて、ベッキーには何も知らせなかった」

「その犯人の男は?」

「王都のタウンハウスの家令と相談をして、メイドを見つけた護衛が再度その家に行ってみたが、男は居なかった。
男の罪を暴かなければならないが、ベッキーの事は内密にしたい。
メイドはメイドで、男を殺してしまったのではないかという罪の意識で、精神的に弱っていた為、うちの護衛が、たまたま知らない子を拐っていく男を見つけ、後をつけ、男が子供に手をかけていたから殴って気絶させ、その隙に子どもを助け出したが、子どもにも逃げられたと言うことにして、騎士団へ報告に行った。
騎士団を連れてその男の家を訪ねたが、男はまだ不在だった。
割られた窓、床に零れる血の跡から、うちの護衛の話は信じられた。
しかし、その家には不快な異臭がしていて、その元と思われる部屋の床下から何体かの白骨化した子どもの遺体が見つかった。
…結局、男は頭の傷の治療に行った先の病院で見つかり捕まった。その男は小児性愛者でネクロフィリアだった。
今までも数人の子どもを拐って、殺して、犯してたんだろう。余罪もたくさんあって処刑されたよ」

アレックス殿の両手は先が白くなるほど強く握られ、少し震えていた。

「護衛もメイドも罪には問われていないのだな?」

「あぁ、もちろんだ。あんな生きてる価値もないウジ虫を殺した所で、なんの罪もない」

「レベッカはもちろん…」

「全く覚えてない。それでいいんだ。
この事を知っているのは、両親とベッキーを診察したうちの専属医師、タウンハウスの家令、それとその時の護衛とメイドと私だけだ。
サミュエルも知らない。
メイドは殺してはなかったが男を傷つけた事で少し心を病んでしまった。
メイドを辞めたが、その護衛と結婚したよ。今でも仲の良い夫婦だ」

「そんな事があったのか…」
本当にレベッカが無事で良かった。そのメイドの勇気がなければ…今頃レベッカはこの世にいなかっただろう。
そう思うと恐ろしい。

「それからだ。私の目の届かない所にベッキーが居る事に恐怖を覚えるようになったのは。
だから、常に側に居た。
私の居ない所で、ベッキーに何かあったらと思うとおかしくなりそうだからだ」

その事件の時はアレックス殿も15歳くらいか…トラウマになってもおかしくはない。

「私は基本的に感情が欠落したような人間だが、ベッキーが関わる時だけ私の気持ちが揺れるのだ。
喜びも悲しみも怒りも幸せもベッキーと共にある。ベッキーが居なければ、私の世界はまたモノクロに戻るだけだ。
父は私が良い領主になる事を期待してくれている。領民の生活を支え、領民の為に生きる良い領主になれと。
でも、そんな事は私はどうでも良い」

「え?どういう事だ?」

「良い領主になればベッキーが喜ぶ。
ベッキーはうちの領地が好きだからな。今、殿下の側近として働くのもベッキーの側に居る為だし、ベッキーが暮らすこの国をより良くする為なら側近も悪くないと思ったからだ。
私の行動の全てはベッキーに通じている」

………マジでヤバイなこの人。

「これでわかったか?わかったならベッキーを私に返してくれ」

いや、だからそれは無理な相談なんですって!
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