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星護り
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♢♢♢
「あれが星護りか」
額にかかる薄茶色の柔らかな髪をかきあげながら、セシリオは二階の窓から外を見下ろした。
視線の先には長身の青年が館から遠ざかるのが見えた。
後ろで束ねている髪は肩に触れるくらいの長さで、とても珍しい灰青色だった。
「僕も君に付いてって顔くらい覗き見ておけばよかったなぁ。宮廷での噂じゃ、かなりいい男で御婦人方に評判だとか。本当のところはどうなんだい、それ。君の感想は?」
セシリオが振り向いた視線の先には椅子にだらしなく腰掛けるルキオンの星見師、イシュノワがいた。
「まぁ……この世にはあまたの女性がいて、その好みも千差万別だからな」
答えであって答えになってないような返答にセシリオは首を竦め、また聞き返す。
「で? 何しに来たの、彼は」
「星読みルファ・オリアーノが今日ここを訪ねて来たかと言った。昼前に街へ買い物に行くと出かけたきりまだ戻らないそうだ。ガキじゃあるまいし、探し回るほどのことか?」
言いながらイシュノワはテーブルの上に置かれた酒瓶を手に取るとグラスへ注いだ。
「へぇ。星護りって四六時中、星読みに付いてなきゃいけないわけ?」
「そりゃ、護衛が仕事だからだろ」
♢♢♢
王国では星読みが選ばれた後、数日内に『星護り』を星占で決める習わしがあった。
星護りとは、天文巡察官の仕事に同行しながら護衛をする役職である。
天文院【聖占館】に所属している星占者の中でも優れた占術を取得しているのが『聖占師』と呼ばれる者で、そこから更に聖占を極めたとされる老師衆が集い〈星逢わせの大占〉と呼ばれる聖占で星護りは選ばれていた。
新しい星読みには必ず新しい星護りが定められる。
占われる星護りは軍に所属する者という決まりがあり、辞退は許されていない。
天文巡察官も二年目からは星護りを経験者の中から指名できるのだが、新米の星読みにその権限はない。
「それにしても、泣く子も黙る『蒼き死神』アルザーク・ジャスエンが星護りに選ばれるとはね」
グラスの中で琥珀色に揺れる酒を口にしながらイシュノワが呟いた。
王国エナシスはこの数年で近隣諸国のなかでも大国と謳われるほどに成長した。
戦での勝利が領土を拡げ大国と成す要因となり、数々の勝利を治めた国軍の勇猛さに諸国は恐れをなし、最近では戦を避け同盟を結びたがる国も多い。
けれどエナシスを敵国視する国がなくなったわけではなく今でも時折、国境付近などで多少の小競り合いが勃発することもあった。
天文に精通しているだけでなく戦にも強い国エナシス。
けれどそれは国軍に〈死神〉がいるからと囁かれてもいた。
蒼き死神が戦場に現れたとき、敵国の兵士は全て死神に狩られてしまうのだと───。
「戦場の申し子ってあだ名も聞いてるけど。あおきのアオってどういう意味?」
セシリオがイシュノワの向かいに座りながら訊いた。
「やつは北軍の騎士団所属だ。あそこの軍服は青い。それから髪も灰青で瞳も青珠だからだろ」
「へぇ。やっぱり顔見ておけばよかったなぁ。確かなんか偉い位も国王から授与してなかった?」
「ああ、騎士としては最高位〔風鷲〕の称号も奴は得ている」
「ふーん。通り名は物騒でも風鷲なら腕の立つ剣士なんだろうね」
セシリオの言葉にイシュノワは鼻で笑った。
「いくら侯爵家の養子でも所詮は下賤の生まれの成り上がりだろ。戦場と金にしか興味がないって噂も聞く。十一年前、南方の戦場での奴の初陣は『八十狩りの初陣』と言われて有名だ。たった十三歳で敵の兵士を八十人も殺したというからな。冷酷無比な野蛮人め」
イシュノワはグラスの酒を一気にあおった。
「奴もあの星読みの小娘も異国の民だ。エナシスの民でない者がなぜっ……」
吐き捨てるように呟き、イシュノワは空になったグラスに酒を注いだ。
「なぜあんな娘が月星の祝福を得る? なぜあんな野蛮な死神が星護りに……。間違ってる。全てが間違ってると思わないか、セシリオ」
「いいのかい、星見師がそんなこと言って。それに僕のような天文院中退者を雇うなんてさ、院に知られたら大目玉じゃない?」
「かまうものか。誰も知らないことさ。ここで君の素性を知る者はいない。ルファ・オリアーノとだって面識はないだろ?」
イシュノワの問いにセシリオは頷いた。
「それに中退の件だって君が望んだ事じゃないだろ。病になった父親の傍にいたいからと聞いてる。お父上殿の病はその後いいのか?」
「ああ、持ち直したよ。今は病状も安定してる」
「そうか。だったら天文院へ戻れるんじゃないか? 君は優秀だったから歓迎されるだろう」
イシュノワの言葉に、セシリオは少し考える仕草をしてから苦笑した。
「なんかさ、院を辞めて自由気ままな生活に慣れちゃうとね。今の暮らしも気に入ってるし聖占の基礎は一応学べたわけだから、院へ戻る気は正直無いんだ」
「そうか。だが基礎もなにも君は立派な聖占術取得者だろう」
「………少し違うよ。取得者候補として名前があがっただけでね。僕は天文院を卒院していない身だ。卒院試験をきちんと受けて合格してからでないと『聖占師』として名乗れない。ただの怪しい占い師さ。君だけだよ、イシュノワ。僕を評価してくれるのは。ありがたいと思ってる」
(──過大評価、しすぎてるけどね)
セシリオは心の中で呟いた。
けれどその表情は笑んだまま、イシュノワのグラスに酒をつぐ。
「だから僕は君の役に立ちたい」
「セシリオ、やはり君を選んでよかった。報酬はいくらでも出す。だからなんとか早く俺が王都へ戻れる手段を一緒に考えてほしい。こんなド田舎に赴任だなんてついてねぇ。駐在任期はまだ二年もあるんだ」
イシュノワは苦い顔で酒を呷り続けた。
「そうだね。僕が占術で良い方法を導いてあげるよ」
「ああ、頼む。それにしてもこれは美酒だな、味も香りも。どこで手に入れたんだ? 田舎町に置いてある安い酒じゃないだろ」
赤い顔で琥珀色の液体に魅入るイシュノワの瞳は虚ろで、酔いがかなりまわっている様子だった。
「気に入ってもらえたのは嬉しいけど、今日はそろそろやめておいたら? 夜空図の観測に差し支えるよ」
「そんなことは必要ない。どうせ今夜も眠り夜図さ。夜毎の観察などしなくても星の巡りはそう大きく変わったりしないさ」
「そうなの? 星読みと一緒に眠り夜図の事とか調べたりしなくていいのかい」
「それは星読みの仕事で俺の仕事じゃない。それに俺はあの小娘を星読みとは認めない。月星の祝福や奇跡は尊い身分の者が授かることが望ましいのだ。どこの民ともわからない捨て子が得られるものじゃない。……なぁ、セシリオ。そう思わないか」
「ああ。君の気持ちもよくわかるよ、イシュノワ」
セシリオは慰めるように優しく頷いた。
「イシュノワ、眠いのかい?」
イシュノワが何度も瞬きを繰り返し、ゆらゆらとその身で船を漕ぐ様子に、セシリオは笑みを向けた。
「立てるかい? 休むといい」
「あ、ああ。悪いな、呑み過ぎたようだ。少し休むよ」
「さあ、ベッドへ。───おやすみ」
奥の部屋へイシュノワが入って行くのを見届けた後、セシリオの眼差しは冷ややかなものへと変わった。
(イシュノワ。君は王都へ帰れるだろう。だがそれは失脚というかたちでね)
窓から射し込む金色の西陽が少年のようなあどけなさを残す面差しに触れ、その怪しげな微笑の中に溶けていった。
「あれが星護りか」
額にかかる薄茶色の柔らかな髪をかきあげながら、セシリオは二階の窓から外を見下ろした。
視線の先には長身の青年が館から遠ざかるのが見えた。
後ろで束ねている髪は肩に触れるくらいの長さで、とても珍しい灰青色だった。
「僕も君に付いてって顔くらい覗き見ておけばよかったなぁ。宮廷での噂じゃ、かなりいい男で御婦人方に評判だとか。本当のところはどうなんだい、それ。君の感想は?」
セシリオが振り向いた視線の先には椅子にだらしなく腰掛けるルキオンの星見師、イシュノワがいた。
「まぁ……この世にはあまたの女性がいて、その好みも千差万別だからな」
答えであって答えになってないような返答にセシリオは首を竦め、また聞き返す。
「で? 何しに来たの、彼は」
「星読みルファ・オリアーノが今日ここを訪ねて来たかと言った。昼前に街へ買い物に行くと出かけたきりまだ戻らないそうだ。ガキじゃあるまいし、探し回るほどのことか?」
言いながらイシュノワはテーブルの上に置かれた酒瓶を手に取るとグラスへ注いだ。
「へぇ。星護りって四六時中、星読みに付いてなきゃいけないわけ?」
「そりゃ、護衛が仕事だからだろ」
♢♢♢
王国では星読みが選ばれた後、数日内に『星護り』を星占で決める習わしがあった。
星護りとは、天文巡察官の仕事に同行しながら護衛をする役職である。
天文院【聖占館】に所属している星占者の中でも優れた占術を取得しているのが『聖占師』と呼ばれる者で、そこから更に聖占を極めたとされる老師衆が集い〈星逢わせの大占〉と呼ばれる聖占で星護りは選ばれていた。
新しい星読みには必ず新しい星護りが定められる。
占われる星護りは軍に所属する者という決まりがあり、辞退は許されていない。
天文巡察官も二年目からは星護りを経験者の中から指名できるのだが、新米の星読みにその権限はない。
「それにしても、泣く子も黙る『蒼き死神』アルザーク・ジャスエンが星護りに選ばれるとはね」
グラスの中で琥珀色に揺れる酒を口にしながらイシュノワが呟いた。
王国エナシスはこの数年で近隣諸国のなかでも大国と謳われるほどに成長した。
戦での勝利が領土を拡げ大国と成す要因となり、数々の勝利を治めた国軍の勇猛さに諸国は恐れをなし、最近では戦を避け同盟を結びたがる国も多い。
けれどエナシスを敵国視する国がなくなったわけではなく今でも時折、国境付近などで多少の小競り合いが勃発することもあった。
天文に精通しているだけでなく戦にも強い国エナシス。
けれどそれは国軍に〈死神〉がいるからと囁かれてもいた。
蒼き死神が戦場に現れたとき、敵国の兵士は全て死神に狩られてしまうのだと───。
「戦場の申し子ってあだ名も聞いてるけど。あおきのアオってどういう意味?」
セシリオがイシュノワの向かいに座りながら訊いた。
「やつは北軍の騎士団所属だ。あそこの軍服は青い。それから髪も灰青で瞳も青珠だからだろ」
「へぇ。やっぱり顔見ておけばよかったなぁ。確かなんか偉い位も国王から授与してなかった?」
「ああ、騎士としては最高位〔風鷲〕の称号も奴は得ている」
「ふーん。通り名は物騒でも風鷲なら腕の立つ剣士なんだろうね」
セシリオの言葉にイシュノワは鼻で笑った。
「いくら侯爵家の養子でも所詮は下賤の生まれの成り上がりだろ。戦場と金にしか興味がないって噂も聞く。十一年前、南方の戦場での奴の初陣は『八十狩りの初陣』と言われて有名だ。たった十三歳で敵の兵士を八十人も殺したというからな。冷酷無比な野蛮人め」
イシュノワはグラスの酒を一気にあおった。
「奴もあの星読みの小娘も異国の民だ。エナシスの民でない者がなぜっ……」
吐き捨てるように呟き、イシュノワは空になったグラスに酒を注いだ。
「なぜあんな娘が月星の祝福を得る? なぜあんな野蛮な死神が星護りに……。間違ってる。全てが間違ってると思わないか、セシリオ」
「いいのかい、星見師がそんなこと言って。それに僕のような天文院中退者を雇うなんてさ、院に知られたら大目玉じゃない?」
「かまうものか。誰も知らないことさ。ここで君の素性を知る者はいない。ルファ・オリアーノとだって面識はないだろ?」
イシュノワの問いにセシリオは頷いた。
「それに中退の件だって君が望んだ事じゃないだろ。病になった父親の傍にいたいからと聞いてる。お父上殿の病はその後いいのか?」
「ああ、持ち直したよ。今は病状も安定してる」
「そうか。だったら天文院へ戻れるんじゃないか? 君は優秀だったから歓迎されるだろう」
イシュノワの言葉に、セシリオは少し考える仕草をしてから苦笑した。
「なんかさ、院を辞めて自由気ままな生活に慣れちゃうとね。今の暮らしも気に入ってるし聖占の基礎は一応学べたわけだから、院へ戻る気は正直無いんだ」
「そうか。だが基礎もなにも君は立派な聖占術取得者だろう」
「………少し違うよ。取得者候補として名前があがっただけでね。僕は天文院を卒院していない身だ。卒院試験をきちんと受けて合格してからでないと『聖占師』として名乗れない。ただの怪しい占い師さ。君だけだよ、イシュノワ。僕を評価してくれるのは。ありがたいと思ってる」
(──過大評価、しすぎてるけどね)
セシリオは心の中で呟いた。
けれどその表情は笑んだまま、イシュノワのグラスに酒をつぐ。
「だから僕は君の役に立ちたい」
「セシリオ、やはり君を選んでよかった。報酬はいくらでも出す。だからなんとか早く俺が王都へ戻れる手段を一緒に考えてほしい。こんなド田舎に赴任だなんてついてねぇ。駐在任期はまだ二年もあるんだ」
イシュノワは苦い顔で酒を呷り続けた。
「そうだね。僕が占術で良い方法を導いてあげるよ」
「ああ、頼む。それにしてもこれは美酒だな、味も香りも。どこで手に入れたんだ? 田舎町に置いてある安い酒じゃないだろ」
赤い顔で琥珀色の液体に魅入るイシュノワの瞳は虚ろで、酔いがかなりまわっている様子だった。
「気に入ってもらえたのは嬉しいけど、今日はそろそろやめておいたら? 夜空図の観測に差し支えるよ」
「そんなことは必要ない。どうせ今夜も眠り夜図さ。夜毎の観察などしなくても星の巡りはそう大きく変わったりしないさ」
「そうなの? 星読みと一緒に眠り夜図の事とか調べたりしなくていいのかい」
「それは星読みの仕事で俺の仕事じゃない。それに俺はあの小娘を星読みとは認めない。月星の祝福や奇跡は尊い身分の者が授かることが望ましいのだ。どこの民ともわからない捨て子が得られるものじゃない。……なぁ、セシリオ。そう思わないか」
「ああ。君の気持ちもよくわかるよ、イシュノワ」
セシリオは慰めるように優しく頷いた。
「イシュノワ、眠いのかい?」
イシュノワが何度も瞬きを繰り返し、ゆらゆらとその身で船を漕ぐ様子に、セシリオは笑みを向けた。
「立てるかい? 休むといい」
「あ、ああ。悪いな、呑み過ぎたようだ。少し休むよ」
「さあ、ベッドへ。───おやすみ」
奥の部屋へイシュノワが入って行くのを見届けた後、セシリオの眼差しは冷ややかなものへと変わった。
(イシュノワ。君は王都へ帰れるだろう。だがそれは失脚というかたちでね)
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