天文巡察官・奇録譚〈星読み娘と星護りの騎士〉

夜空を見上げる

すべての ものたちに

安らぎと 希望 そして

輝く 星の 導き が ありますように………。



夜空の星を読み、星図を記録し奇現象を調査する天文巡察官は魔法の力を持ち〈星読み〉とも呼ばれる。

そんな職に就いたばかりのルファは、のんびり天然マイペースのゆるふわガール。

一方、星読みの護衛として〈星護り(ほしもり)〉の役職に就くことになってしまった青年、アルザーク。

国軍の騎士でもある彼は「蒼き死神」と呼ばれ他国でも恐れられていた。

星読みとしての初任務は『彷徨いの森』や星のない夜空の〈奇現象調査〉。
アルザークと共に向かった東方地ルキオンでは森で迷子になったり、怪しげな双子に出逢ったり、風の獣に食べられそうになったりとトラブル続き。
出逢って間もないアルザークにもなにかと怒られる日々。

そして幾日も続く星のない夜空「眠り夜空図」の原因解明もなかなか進まず………。

落ち込んだりもするけれど。

憧れていた〈星読み〉の任務のため、悩みながらも前向きに素直に調査するべく行動するルファ。

そんな星読み娘の傍で「警戒心が足りない」と怒り、苛立ちを募らせ馴染めずにいたアルザークだったが………。

ゆっくりと少しずつ、ルファの純粋さに惹かれていく。
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