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授業と文化祭準備の日々が続く中、ついに文化祭当日。

皆で準備してきたし、楽しみたいっていうのもあるけど稼ぎたいなぁ。

文化祭は二日間行い、初日は学内の生徒のみ、二日目が外部の人の入場も認められる日。家族やイケメン目当ての女子高生などとにかくいっぱい来るらしい。

今日は初日のため、気楽にいけばいいと委員長からのお達しだ。

尊や徹と衣装に着替えて後は開始を待つのみ。

「それでは友映学院大付属高等学園第105回文化祭開始。」

校内放送のアナウンスが聞こえてきて、校内に活気が出る。
俺たちは出入り口のドアに並んで待機していると……

「栄人クン!来ちゃった♪」

「お久しぶりですね、栄人くん。中々会えなくて寂しかったです…」

「栄人、元気にしてたか?」

開店早々入って来たのはいきなりの大物。

会計は俺の彼女か何か?来ちゃったって、来なくて大丈夫ですー

女神様…俺も寂しかったです。でも俺はその微笑を見れて今日も頑張れそうです。

会長は俺の親戚のおじさんかな?
って感じに心の中で返事をしつつ席へ案内する。

「おかえりなさいませ。お待ちしておりましたよ、姫。」

もちろん、商売文句を忘れずに…絶対姫じゃないけどね。

「キャー姫って!俺栄人クンの姫って///」

会計はどこに照れてんの?チャラ男キャラどこ行ったのさ。キャラ迷走してんじゃん。
っていうか俺の女神をそんなに叩かないで、大阪のおばちゃんか。

「では、メニューが決まりましたら…」

「おすすめは何ですか~?」

俺の言葉に被せる様に会計が問い掛けてくる。厄介な客だ。

「どれもおすすめですよ。皆が頑張って作ってくれているものですから。」

ほんと、色々考えて出来たメニューばかりだ。俺には1番とか選べない。

「っ///全部食べます!!」

「いただきましょう!」

「すべて貰おう。」

力強く全メニューを注文された先輩方。え、全部食べれるの?大丈夫?

でもまぁ、利益になるしラッキーか。

「畏まりました。少々お待ちください。」

一声かけてからその場を離れる。

「全メニュー一つずつお願いします。」

さすがに1人につき全メニューは可哀想だと思って、三人で一つずつにしといた。俺の良心ね。

「栄人、人気だな。あそこめっちゃ呼んでるよ。」

尊に言われて振り向くと、会計がこっちを見ながらずっと手を振っている。この人マジでキャラ壊れたな。心の中で手を合わせておく。

先輩たちの羽振りのいい注文を皮切りに人も注文も殺到する。



一応ホストをコンセプトにしているため指名されたキャストはテーブルについて話をする必要がある。


俺が付いているのはもちろん……………




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