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保健室にて…
しおりを挟む条件反射みたいに抵抗する俺に、輝樹先輩がベッドの上にいる俺の上に跨る。
い、いやいやいやいや…この状況マズくない?風紀委員長が一番風紀乱すのってどうなの?
「ちょっ、輝樹先輩!もう見ましたよね?じゃあもう離してください!」
「そうなんだが、そんなに意識されると期待に応えないとって思ってな…」
そう言って舌で唇を舐める様な仕草をした輝樹先輩の目の色が変わる。獲物を前にしたような目つきに、腰のあたりがゾクッとする。
「応えるって、なにを……」
うそ、本当は分かってる。それに期待してる自分がいるけど、気づかないフリをする。
だって、そうじゃないと俺見境のない奴なるじゃん。ほんのちょっとだけ残ってる理性が精一杯働いてくれてるんだ。
「っふ、そうだなぁ。ナニを、かぁ…」
嬉しそうだけど目が笑ってない先輩を前に若干怯える俺。そしていつの間にか俺の両手は頭上にあり、役に立ちそうにない。うん、どうしよう…
輝樹先輩の右手は俺の両手を掴んでいて、左手は俺の服の中をまさぐっている。ゆっくり、何かを確かめる様に動くその手に合わせて、俺の身体はピクピクと跳ねる。まるで喜んでいるかのように…
「ちょ、っと…ほんと、に待って……」
「待たない。チュッ」
輝樹先輩の手がいたずらに動いている間もあらゆる所にキスが降ってくる。
「ひっあッ!んん…」
耳を舐められ、背中にゾクゾクッと甘い痺れが走ったと思ったら、俺の小さな胸の飾りを先輩が爪で弾く。いきなりの強い刺激に背中が反って、思わず声が漏れる。
「ふっ、いい反応だな。ここも美味しそうだ。」
そう言って、さっきの刺激でジンジンしているところを労わる様に優しく口に含んで転がす。
「んんぁ、ふっん…やぁ、せんぱっ…んぅ…」
さっきとは打って変わって、甘く、じれったい刺激に…無意識に欲してしまう、先輩の手を刺激を……それ以外は何も考えられなくなっている。
「それ、やだ…やぁ、あぁっんぁっ…」
「ん?何が嫌か、教えて?」
そう優しく子どもに問い掛ける様に言われて、恥ずかしいけど…
「もっ、と…もっとぉ、あっはぁっあぁ…強くっんん…」
言おうとしたのにその言葉は先輩の口の中に消える。ぬるっと入って来た先輩の舌にさっきまで俺の乳首舐めて…そこまで思い出してカァッと顔に熱がこもる。
「んぁっ、ふぅん…」
でも冷静になる時間なんてくれる訳もなく、余計に自分で自分の首を絞めることになっている。
「頑張ってついて来ようとして…可愛いなぁ。じゃぁ、ご所望通り…」
輝樹先輩のキスについて行こうと必死になっている俺を見て艶やかに目を細めると、左手がだんだんと下へと移動していく。
先輩からの甘い刺激に硬くなりつつあった俺を、優しく手で包んだと思ったら一気に擦られる。
「えっゃ、あっああぁぁっん…やぁっもうむりぃ、っあ!んぁあああぁぁぁっ!」
今までとは格段に違う刺激の強さに全身にビリビリと何かが駆ける。身体が痙攣し、視界がチカチカしてそのまま、一思いに果てた俺の視界は真っ暗になった。
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