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閑話 みんなで夕食
しおりを挟む「そういえば、夕食ってどこで食べるんですか?」
ふと疑問に思ったことを問い掛けると皆頭の上にハテナを浮かべながら振りかえられる。
「じゃあ、折角なので私が作りましょうか。」
「じゃあ俺手伝います!」
副会長が申し出てくれ、皆で副会長の部屋に向かう。やっぱり副会長は女神様だ!!
今日の夕食は人数が多いからカレーにするみたい。俺もお手伝い頑張る。
「じゃあ、私が野菜の皮を剥くので栄人君は切っていてくれますか?」
「はーい!」
現在俺は女神と愛の共同作業中だ。…調子に乗りました、すいません。
副会長が手際よく進めていくのを横で拝む。
「副会長いきなり夕食を食べることになってすいません。」
「栄人君が悪いわけではないので大丈夫ですよ。でも、そうですね。私の名前を呼んでくだされば許しましょう。」
「悠希…先輩?」
名前を呼ぶだけで許してくれるなんて、やっぱり女神だ。
俺が戸惑いながら名前を呼ぶと悠希先輩は嬉しそうに頬を緩めた。なんて眼福!
そうこうしているうちにカレーは着々と出来上がる。
「いただきまーす!」
みんなであいさつして食べ始めると、口々にご飯を称賛する声が聞こえる。
「栄人、次の時は俺だけの為に作ってもらえないだろうか?」
会長がカレールーを少し口につけたまま真剣に言うものだから思わず承諾してしまった。
そんなに美味しかったのなら良かった。ほとんど悠希先輩が作ったようなものなんだけど…まぁちっちゃいことは気にしない気にしない。
宗也は一人黙々と食べるから早食いだったり、瑠季がご飯を口いっぱいに頬張っていたり、輝樹先輩の食べ方が無駄に美しかったりと新たな発見が多かった。(カレー食べるのにそんな美しさはいらないはず)
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