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ドキドキの誕生日パーティー⑴
しおりを挟むって言ったはいいけど、こんなの楽しむことなんて出来るわけない!!
僕は元々陰キャだったし、ただでさえ人見知り激しいのにこんな大人数の前で楽しめるわけも、いつも通り過ごせる訳もない!でもこれはこのエレクサリア家に生まれた僕の宿命なのだ。
「では時間をこれ以上とっても仕方がないので、本日の主役。おいでディディエ=エレクサリア。」
コツッコツッコツッ
招待客の視線の先にはお父さまにお母さま、お兄さま達が勢ぞろいしている。お父さまに呼ばれて、ゆっくりとみんなのところまで歩みをよせる。
「初めまして、ディディエ=エレクサリアです。本日は僕の誕生日会にお集まり頂き、誠にありがとうございます。皆様とお会いすることが出来てとても嬉しく思います。食事や音楽を楽しみながら、どうぞ御ゆるりとお過ごしください。」
そう言いながら貴族式のお辞儀をする。
どうだろう、前世の漫画の内容とか思い出しながら必死に考えた挨拶だったんだけど…可笑しくなかったかな?
「ディ!とてもカッコよかったわ。いつもの可愛いディも良いけど、たまには今日みたいなカッコいいディもいいわねぇ。」
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