【完結】引きこもり陰キャの僕が美形に転生したら

過保護の本領発揮⑸

お母さまの圧にビビりつつ答えたのは上の子息。僕のことをこいつ呼ばわりしたことをいつもは穏やかなユーリお兄さまにツッコまれてタジタジになっている。

「それで？その兄を盾にしている君は何か言うことないのかい？」

集中攻撃を受けていたお兄ちゃんの後ろに隠れて息を潜めていた下の方の子息を見逃さないヴァンお兄さまさすがです。

「エレクサリア公爵様、これはどういうことでしょうか？どうしてうちの子達が責められているんでしょうか？」

そこで会場の騒ぎを嗅ぎ付けた今回の主役、アンバー公爵家のご当主とご婦人のご登場。

煌びやかと言ったら聞こえはいいが、宝石などの指輪をゴテゴテに着けてて闇金で成り上がった感が強い。

「それはご自分の子どもに直接聞いたらよろしいのではなくて？」

「そうだなぁ、それが一番早いだろう。とにもかくにも我々エレクサリア家に喧嘩を売ったことは覚えておきましょう。これからが楽しみですねぇ、アンバー家の皆様方。」

お父さまが丁寧な言葉遣いをしていると余計に怖く感じる。

案の定恐怖やら畏怖で震えあがったアンバー家の人たちはその場に固まって動かなくなってしまった。

「それでは私たちはこれで失礼いたします。」

ひと悶着会ったお茶会は終わって、みんなで馬車に乗って家に帰る。












「だぁから、俺は言ったんだぁ！ディは可愛いから行ったら危ないんだって！」


馬車の中でいつもの如くお父さまが僕を後ろから抱きしめているんだけど、ムスッとして皆に抗議している。