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過保護の本領発揮⑴
しおりを挟むそう、年々過保護が増している。あれから急加速した過保護具合はすさまじく、今まさにその本領を発揮している最中だ。
ことは数週間前に届いた同格の公爵家からの招待状。
ビエノ帝国は我が公爵家を含めて3つ、侯爵家が4つ、その他伯爵や子爵、男爵の数は多く把握できないほどだ。公爵家の内、我がエレクサリア公爵家は皇帝陛下の最側近のため高位の公爵家として有名なんだけど、そのことをよく思わない貴族もいるわけで、ある意味敵が多いんだけど…
一先ずそれは置いておいて…その数少ない公爵家から届いたとなればいくら我が公爵家と言えども無下には出来ないのだ。
お父さまがどうにかお茶会を阻止するべく、裏工作など無駄な抵抗をしながら迎えたお茶会当日。
今回招待状を送ったのはアンバー公爵家。子どもは僕と同い年が一人と、ユーリお兄さまより一つ下が一人の二人兄弟。2人とも男の子だから余計にダメだってお父さまが激おこだった。
「お前が末っ子か。確かに見た目はまぁいいけど、そのナヨナヨした感じがなんかムカつくんだよな。」
なんで初対面でそんなこと言われないといけないんだ。そもそも僕は初対面の人とはあまり関わりたくないのに、どうしてそう突っかかって来るんだよ。
それよりお父さま、貴方が気にしているようなことは起きなさそうなので安心してください。
ただ、違うことが起きそうなのでやっぱり助けてください、切実に。
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