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大好きだよ!
しおりを挟むそうして何とか丸く?収まったバカ王子騒動。
その次の日からバカ王子は私たちの通う学園へ来ていた。そして何故か行動を共にすることになっているのは、なんの嫌がらせなのかな…
「……誰ですか?この如何にも甘やかされて育った感の強いお坊ちゃまは。」
さすがバル、次期宰相なだけあって鋭い眼をお持ちで。
「隣国の王太子だよ。なんか躾の一環としてこの学園に留学してるらしい。」
「ふむ…」
「な、ナオ=デシャン!!こ、この前は、その悪かったな。それでなんだが、私と良かったら…と、友だ」
「ナオの友達は俺だ」
「ナオの友達は俺だよ」
バカ王子が謝ってきたことに感動して、次の言葉を待っていたらいきなり後ろから抱き留められる。
「奇遇だなぁ、皇子様。」
「本当に、でもナオの隣は譲りませんよ?アルノルフ先輩?」
バカ王子に危険はないと思うし、もし危険だとしたら私が守る立場なんだけど…
って言っても、この人達は聞いてくれないよね。
「ふふ、ジルもアル先輩もバルも、みんな僕の大切な人だよ!」
そう、この世界で出会ったクレマさん、騎士団の皆、ジル、陛下、皇后様、バル、アル先輩、シャーライ先生もみんなみんな私の大切な人。
だから、勝つと分かっていても戦争とか危険なことはしてほしくない。もし起こってしまったら私が助けられるようにもっと強くならないと!筋肉と雄っぱいのためにも!!でも、その前に…
「みんな大好きだよ!」
守ろうとしてくれたことに対して感謝と好意は伝えとかないとね!
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