【完結】腐女子の私が美少年⁉

任務はある意味危険と隣り合わせ…？⑴

「Ａ班は直接の護衛を。Ｂ班、Ｃ班は周辺の建物内からの索敵。Ｄ班は皇家の護衛に着く様に。」

「御意。」

久しぶりの大掛かりな任務を前に、団員たちの緊張感も高まっている。もちろん、私も含めて…





クレマさん、いや、団長から出された指揮に従ってそれぞれが配置につく。
今日は隣国からの使節団が来る日、らしい。らしいと言うのは、任務だからこそ知っているっていうこと。つまりはお忍びなんだとか。使節団が来ること自体珍しく、数年に一度あるかないかぐらい。その時は盛大パレードをしたりしてガバリア帝国も盛大に歓迎するんだとか。今回の使節団の中には隣国の王族もいて、そのまま学園に留学してくるらしい。





あぁ、任務後も忙しくなりそうだ…





「ナオちゃん、宮殿に入るよ。」

「うん。」

今回のように人手がたくさんいる大掛かりな任務の場合、騎士団内で班を編成して各班ごとに任務を遂行していく。
班はその任務によって構成されるんだけど、今日はジーリオと一緒らしい。皇家を護衛する我らがＤ班は10人ほどで構成されているみたい。

かなり少ないのは元々皇家には護衛が付いているから、あとはお忍びと言うこともあって大々的に護衛が出来ないため周辺の建物からの護衛を要するため人員をさかざるを得なかったからだろう。


宮殿内の応接室へ準備を終えた陛下、皇后様もといミュゼさんとジルを迎えに行く。
王座の間にて隣国の使節団のお出迎えと歓迎を行うんだとか。