【完結】腐女子の私が美少年⁉

純粋…じゃないんですねぇ

今日は日曜日。クレマさんと騎士団に来ている。

久しぶりにみんなと訓練をして鍛えようと思って。まぁ、ガチムチに癒されたいと思ったのが本音。学園に入ると細マッチョはいるのに、ガチムチが全然いないんだもん。
不純な思いを胸に来た久しぶりの訓練場は、もう眼福！

「はぅわ～眼ッ福！！」

ぎゅむつ

「何が眼福なんだ？」

「うぐっ」

こ、この背後に感じる温かみのある柔らかい感覚は…雄っぱい！！はぁ～久しぶりの鍛えられた上質な筋肉！これぞがガチムチ！

「あれ？ナオちゃん？？ナオちゃーん？固まっちゃったよ。」

「お前がいきなり抱き着くからだろ。マイエンジェルを今すぐ離せ。」

「ロマンさんこそ、俺が離したらナオちゃんに何をするつもりで？」

「別に何もしませんよ。ちょっとあのプリプリの頬の感覚を確かめようと…」

「みんな～ここにナオちゃんに変なことしようとする変態がいるぞ～」

「ちょっ、ジーリオ！変態とはなんですか。私は純粋にエンジェルを愛しています。」

「みんな～ここんいムッツリスケベがいるぞ～ナオちゃんが毒牙に掛かる！大変だ！！」

「なんと！副団長！！ナオちゃんになんてことを！！」

「副団長がナオちゃんを汚すだと！？感化出来ない！！」

「ナオちゃんは俺が守る！」

周りが騒がしいと思っていたら、いつの間にやら団員が集まって来ておりロマンさんから私を守る様に立っている。

え、何ナニ？今のちょっとの時間で何があった！？知らないの私だけ？？

「み、みんな何して…？ど、どうしたの？」

「ナオちゃん！安心して！ナオちゃんの純粋は俺たちが守る！！」
「そうだそうだ、決してナオちゃんを汚すなんてこと俺たちが許さないからな！」

いや、もう私純粋じゃないんだけど…どうする？なんて言えるわけもなく…

「そ、そっか？ありがとう？？」

とりあえずお礼を行っておく。

そんな騒がしさの中、ウーゴさんが真剣な面持ちでこちらへ来るのが見える。

「ナオ君、すまない。ちょっと時間もらってもいいか？」

「はい、もちろん。」