【完結】腐女子の私が美少年⁉

あなた呪われてますけどー！？⑶

「いいんですか？頂きます。」

顔が引きつってるって？自分でも自覚はあるけどどうにも出来ない。この会話が続かない微妙に気まずい雰囲気が原因なのは明白だもん、仕方ない。

「ナオさんは私に対して何も思わないのでしょうか？」

いきなりぶつけられた質問は今まで疑問に思っていたことが勘ぐれそうな中々の内容で驚く。

この人は駆け引きとかしたことないんだろうか、それともクレマさんの言っていた通り意図的に行ったことじゃないから…いや、何も分からないのに色々考えるのは良くない。

「なんとも…と言いますか、キレイな顔した担任の先生ですかね？」

嘘ではない、うん。本人に言うのは気が引けたけどここで偽ってもだし、顔がキレイってことを自覚しているか知りたいしね！だって大事な受け要員なのだから、特性とか性格を知っておかないと妄想するにも出来ないしね！

「そう…ですか……」

はい、会話終了～

どっ、どうしよう。どうしたらいいの？今日は天気が良いですねぇとか言える空気じゃないよね。

「私の周り、変だと思いませんか？」

「変ですね。」

あっ、即答しちゃった。本人からのカミングアウトに驚いて考える間もなく答えちゃったよ。

「ですよね…私、小さい頃からそうなんです。みんな私に興味を、好意を持ってくれて、それが異常なほどに…人気があるとかモテているとか、そう言われてしまったらそこまでなんですが…」

そうですね、私が本当に中身から男で不細工だったら自慢話にしか聞こえない気がするけど、先生はいたって真剣な表情で話すし、実際に異常なクラスメイト達の行動を目の当りにしたものだから聞いてあげるしかない。

「はぁ…」

「初めてなんです。私に普通に接してくださったのは貴方が！ずっとお話ししたいと思っていました。何故ナオさんは私に好意を抱かないのでしょうか？」

んん？ちょっとズレた質問に首を傾げる。

何故自分が他者から異常なまでの好意を抱かれるのかじゃなくって、なんで私が先生に好意を抱かないのかが気になるの…？

これって意外と先生キャラ濃い感じでいらっしゃる…感じ？

「はぁ…何故、と言われましても何とも言えませんが…先生は何か魅了に似た魔法を使われていますか？それか、無意識のうちに何か暗示の様なものをかけたり…」

「いえ、何も…私は無条件で愛されているのかと思っていました。」







あぁ、ヤバい人だ。