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第二章
第三十話 新たな扉に向かって
しおりを挟む「一体どうういうことなんだ‼︎」
なんだ?これは・・・夢か?
「ごめんね、爽侍くん・・・でも、これしかないの」
「でも、なんで・・・」
「それは・・・」
「何かあったんなら、相談くらい」
「でも・・・ごめんね・・・」
「おい、待て・・・涼音‼︎」
---------------------------------------------------------------------------------------------------------
「はっ・・・」
なんだ、夢か・・・でも、一体どういうことだ?なんで涼音は俺の元を去ったんだろうか・・・
「あ、起きた・・・」
「な、なんだ・・・涼音か」
「ん?そんな顔してどうしたの?」
ん?俺、そんなに変な顔してんのか?
「い、いやなんでも・・・」
「もー、そんなこと言って・・・そんな汗かいてたら心配にもなるでしょ」
「え?汗・・・うわっ、なんだこれ」
なんだこれ・・・おもらしみたいになってるじゃねーか、
「どうしたの・・・もしかして怖い夢でもみたの?」
「そんなわけ・・・ないだろ」
あれは、悪夢っていうんだろうか・・・
「それより、お寝坊さんね」
「は?」
「もう10時よ」
「マジか、今日が休みでよかったな」
「昨日あんなことがあったんだもの、疲れてたんじゃない?」
「そうかね・・・お前は、大丈夫だったか?」
「うん、しっかり眠れたわ」
嘘つけ、目の下にしっかりとクマができてるじゃないか。いくらあんな世界で生きているとはいえ、あんなことがあっては気も休まらなかっただろう
「そうか・・・じゃあ、ちょっとこっちに来てくれ」
「え?・・・何?」
「もう、朝ごはんには遅いし・・・昼までゆっくりしようと思ってね」
「うん・・・」
「ほら、頭こっちに・・・」
「え?・・・それって」
「一度やってみたかったんだ、膝枕」
「え・・・うん、じゃあ」
ふー、こんなことするのって恥ずかしかったけど・・・これは勢いだな
「なんか落ち着くね」
「そうなのか?」
「うん・・・ほんと・・・に」
「お」
寝たか、疲れてたんだろうな。ただでさえ疲れるのに、余計なものまでついてきたからな。これからもこういうことが続くようであればちょっと心配だ
「まったく、こんな大人しい顔して・・・すごいよな」
ガチャ
「爽侍ー入るわよ」
「ああ、いいぞ」
「え?」
「ん?どうかしたか姉ちゃん」
「どうしたじゃないわよ・・・」
「どうも・・・お邪魔してま・・・」
「あれ?麗華さんじゃないですか」
「あれ?・・・じゃないわよ、あんた何してんのよ」
「ん?何って、膝枕だけど?」
どうしたんだ、二人とも・・・そんなに慌てて
「そ、爽侍くんはいつもそんなことしてるの?」
「え?いや、これは今日初めてやったんだけど」
「ふ、ふーん」
「う、ううん・・・」
あ、涼音起きちまったかな。
「あ、あれ?私寝ちゃってた?」
「ああ、30分くらいな」
「え?ご、ごめんね」
「いや、大丈夫だ。かなり疲れが溜まってるみたいだから、今日は少しゆっくりしてろ」
「う、うん」
「「・・・・・・・・・」」
「ねえ、あれってもしかして・・・」
「ええ、そうね・・・私たちがいること忘れているわね」
「そういえば、お義姉さん」
「ん?今なんか字がおかしかったような・・・」
「私も爽侍くんのこと狙ってるので、お願いしますね?」
「え?ちょっと何・・・あの子いつの間にモテ期が・・・」
「あ、そうだ・・・爽侍くん」
「・・・・・」
「そ・う・じ・く・ん?」
「ん?・・・おお、なんですか?麗華さん・・・そんな怖い顔して」
「ふふっ、私もたまにこうして遊びに来てもいいかしら?」
「え?ええ、全然大丈夫ですけど・・・」
「そう、それはよかったわ。あ、それと涼音ちゃん?」
「は、はい?」
「あまり見せつけられちゃうと、私も思いっきり行くわよ?」
「へ?」
ん?なんだ?耳元でこそこそと・・・
「ふふふっ」
「あら、そんなこと言って・・・爽侍くんに嫌われちゃうわよ?」
「へー、涼音ちゃんも結構言うのね」
「ふふふっ」
「ふふふっ」
何あれ・・・二人の後ろに鬼が見えるんだけど、あいつらいつの間にスタンド使いに・・・
「まったく、あなたこれから大変よ?」
「何がだよ」
「はー・・・これからどうなることやら」
「ふふふっ」
「ふふふっ」
あいつらまだやってんのかよ・・・え?なんかスタンド同士戦い始めたんだけど・・・
ピリリリ
「あれ?美樹さんからだわ」
「ん?なんだ仕事の電話か?」
「そうかも・・・」
「もしもし」
『あー、涼音?今大丈夫かしら』
「はい」
『昨日はお疲れ様、早速なんだけどドラマの件で相談があるから明日事務所まできてくれるかしら』
「そうですかs、わかりました」
『あ、それと爽侍くんも連れてきてね』
「え?なんでですか?」
『あら、聞いてなかったの?』
「え?」
『爽侍くんから、涼音のボディーガード兼雑用てして雇ってくれって電話があったのよ?』
「そんなこと・・・」
『あら、聞いてなかったの?・・・あれ、言っちゃいけなかったのかしら』
「そ、そう」
『じゃ、そういうことだから・・・よろしくね』
「・・・・・・・」
「ん?美樹さんなんだって?」
「・・・・・・・」
「おーい、どうしたんだ?」
「しらないっ、隠し事する人なんて」
「えー・・・」
「あら、また何かしたのかしら・・・」
「これは、私のもチャンスが・・・」
ついに新しい一歩を踏み出そうとしている爽侍、これから起きるさまざまな騒動とムフフな展開についていくことはできるのだろうか
【あとがき】
ここから第2部の始まりです。ここからは、色々動いていくのでイベント的には面白くなっていくと思います。
ここからもよろしくお願いします。評価、感想よろしくお願いします。
(あとまだわかりませんが、間章を更新することもあるかもしれません)
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