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第一章 運命の再会

第十八話 帰り道はあっという間に  

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放課後の寄り道の後はそのまま二人で電車に乗り込んだわけだけど・・・

「今日初めて喋ったけど、愛華っていやつだな」

「・・・・・・・・」

「なんだよ、どうした?柏崎」

「・・・・・んで」

「なんだよよく聞こえなかったぞ」

「私のことも名前で・・・・」

「え?柏崎のことを名前でか?んー・・・」

「もしかしていやなの?」

「いやじゃないけど」

いやじゃないけどなー、こいつを下の名前なんかで呼んだら周りにどう見られるか・・・

「いやじゃないならなんで?」

「うーん、そっちがいいならいいんだけどな。同じ家に住んでるのに名字で読んでるのはおかしいしな」

「私は・・・下の名前で呼んでほしいわ」

「わかった、でも学校では今まで通りで行くぞ」

「それはしょうがないわね、いきなり呼び方が変わったらおかしいと思われるものね」

「よし、じゃあ・・・涼音、これからもよろしくな」

「はうっ・・・よ、よろしくね爽侍くん」


『『『『『『なんだあのリア充どもは、電車の中で何やってんだよ』』』』』』


『ドアが、開きまーす☆』

「おっ、ついたな。降りるぞ・・・何くねくねしてんだよ」

「ん~~~・・・・・はっ‼︎すみません、待ってください」

名前で呼んだだけであんなに喜ばれるとわ・・・つーかなんだよあの顔、あれで落ちない男はいねーだろまじで。ちょっとどきっとしちまったよ

「ふーん・ふふ・ふーん」

うわっ、すっげー機嫌いいんだけど・・・スキップしてるよ

「そういえば、なんで愛華と話すようになったんだ?」

「え?ああ、愛華ちゃん?うーん・・席が近かったってこともあるんだろうけど、愛華ちゃんってあんな感じでしょ?」

「ああ、なるほどね。あんな感じでぐいぐいこられたと」

「そうなの、他の人は私が女優やってたから誰々にあった?とかそうゆうことを聞いてきたんだけどね、あの子いきなりスリーサイズ聞いてきたのよ‼︎」

「お、おうなんかすごいな」

今度はすごいテンションだな、なんか今日はすごいな

「でも私の相談乗ってくれたし、いい子ではあるだよねー」

「俺もちょっとしか話してないけど確かに正直な子だったよね」

「なんというか今日あった4人はこれからも長い付き合いになりそうだよね」

「そうか?」

「うん、あっ・・・もうついちゃった。こうやって話しながらだとあっという間だね」

わっ、ほんとだ・・・こういうのって陽キャどもの妄言かと思ってたけど、マジであったのか

「こうやって家に帰るのも悪くないな」

「ふふっ、それはよかったです。」

「二人ともおかえりー、遅かったねどこか言ってたの?」

「ああ、すまん連絡忘れてたわ」

「ええ、ちょっと寄り道してたの」

「ふーん、ずいぶん仲良くなたんだね」

なんだあの目は、まさに獲物を狙う目だ・・・という冗談は置いといて、凛もだんだん表情が増えてきたな。あいつも最初はひどかったしな

「凛ちゃん、ただいまー」

「お帰りなさい、涼音ちゃん」

「はー、ただいま」

「あちょっと待って・・・・・お、お帰りなさい爽侍くんっ」

「お・・・・・・」

「おにーちゃーん・・・だめだ、固まっちゃってる」

「・・・・はっ、一体何が起こった」

「一回やってみたかったの、どうだった?」

「よかったんじゃ・・・ないか?」

うーん、あんなの毎日やられたらちょっとまずいな。すぐに惚れそうだ。

「ありがとっ」

「それじゃ、俺は部屋にいるよ」

「「はーい」」

今日もいろいろあったけど、なんとか乗り切ったな。でもこの感情は・・・もう誤魔化せないな、自分でもなんとなくわかってきたし。

「どうするかは、考えなくちゃいけないよな」




【あとがき】


ついに爽侍が自分の気持ちに気づき始めました。これからは甘々展開に入っていきます。糖尿病にはご注意を

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