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第18話 番が番を誤認事件
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ゼロが治療室にこもって丸2日、漸く身体的治療と魔力回路の治療が完了した。
リーシャとキャロルは治療をゼロに丸投げしたが流石に2日も治療室から出てこないのでほんのチョット
心配になり、ゼロの元へ向かった。
「うわっ、なんだこれ?ゼロ?」
キャロルは床に横たわっているゼロに蹴躓いた。
「だいぶ魔力消耗したようね、顔色も悪いわよ、……、ああ、治療は完了してるようね、この娘はだいぶいい状態だわ。
流石ねあの壊滅状態の魔力回路が元通りになってる」
「うん、こういうのアイツは昔から得意だったからね!男のくせに意外と手先器用だったりするんだよね」
「ふふ、そうだったわね、編み物とか得意だったり、キャロのニットワンピとかもゼロの手作りだった事あったし」
「まぁ、ウザイとこあるけど、可愛い弟だったよ、本人には言わないけどね。」
「そうね、私にとっても弟みたいな存在だったわ!今回は本当に助かったわ!このままここに置いとくわけに行かないわ!
ちゃんと休ませてあげないとね。」
「だね、起きるかな?おーいゼロ、生きてるか?」
キャロルがチョット雑にゼロを揺さぶるとゆっくりと目を開けたが、寝転んだままだった。
かなりヘロヘロになっていたゼロだがリーシャに『偉かったね、ありがとう』と笑顔を向けられ疲れ切って朦朧としていた意識が僅かに戻り、目に光が宿ったかに見えたが、今回ばかりは流石の魔王も限界だった。
それでもレアなリーシャの笑顔をみれ、更には大好きな姉ちゃんに頭撫でられ、ゼロは意地と根性で意識を取り戻し、ナデナデを堪能しながら、必死に目を見開きキャロルの撫でる手に神経を集中させ、黒幕のアジトの壊滅と治療した人族の経過を掻い摘んで報告した。
もっと姉ちゃんのナデナデを……と、
寝るな俺
寝ちゃだめだ!
姉ちゃんのナデナデが、
くそー勿体ねー
と、呟きながら倒れ込むように床の住人となった。
「あら?気を失った?」
くすくすと笑いながらキャロルはゼロを突いた。
「ええ、そうみたいね、あの娘の治療はかなり難易度高くて大変だったと思うの、ゼロじゃなきゃきっとあの子は助からなかったはずよ。」
「だね、これも運命って事なのかもしれないけど、さっきあの娘を見てきたけどかなり特殊な魔力とオーラを
もった娘だったよ!」
「そう、キャロが感じたなら間違いないと思うわ、それに目を覚ましてはいないけど、あの娘は人族だけど女神の加護を受けた女神の愛し子だと思うの、通常ならあの状態で生きていられなかったはず、加護のおかげで生きながらえたようだけど、
それでも虫の息だったわ」
「でもおかしいよね、愛し子なのになんであんな扱いされてたんかな?あの娘が愛し子ってしらなかったってことはないよね?」
「うーん?女神の加護って分からなかったんじゃないの?私は鑑定スキル持ってるし、キャロはオーラが見えるようになったから気がつけたけど、そのオーラですらかなり魔力の高い高位の妖精族じゃなきゃわからないし、
普通の人族にはただ、高魔力者ぐらいにしか思ってないんじゃない?」
「そっか、魔力搾取してそれを原料にあんないかがわしいもの作ってたのか!ゴミどもが!許さん!殲滅してやる!」
フンスフンスと怒り露わにするキャロルだったが、アジトも首謀者もそのまた黒幕も一夜にして殲滅されている事を
後に知らされるのだった。
「キャロ、落ち着いて!まずはゼロを休ませてあげようよ。このまま床に転がして置く訳にいかないし、今回は
たくさん頑張ってくれたし、ね!」
流石にこのまま床に転がったままにする訳にはいかない、さてどうするか?キャロルは床に転がっているゼロを見つめた。
「リー、部屋用意してくれる?流石に私ん家に連れて行くわけにいかないから」
「ええ、勿論よ!すぐ用意するわ!」
「ありがとう」
かなりギリギリまで魔力と神経を消耗しているのは一目瞭然、協力を仰ぐ為にキャロルとリーシャはゼロに研究所の仮眠室の使用許可までしか許していなかった。
けど、たまには御褒美あげようかしら?
なんだかんだ言ってウザイけどリーシャにとっても可愛い?弟みたいなものだし、(今世はかなり年上だけどね)
しょうがない、テリオン様もきっと許してくれるわよね。本邸で休んでもらう事にしましょう。
ゼロは念願のリーシャの本邸の客間で休める事になった。
意識があったならどんなに喜んだことか、が、しかし、意識のないまま本邸の客間で休み丸1日ベットの住人となり、
リーシャの本邸を堪能も満喫もすることなく目覚めたと同時にテリオンに待ってましたとばかりに、すぐさま、湯殿に放り込まれ身綺麗になったところで、訓練施設の研究室に連行されたのだった。
=============
リ→リーシャ
テ→テリオン
ゼ→ゼロ
3人以上での会話の場合
=============
リ「あら?ゼロ、もう起きて大丈夫?体力と魔力は回復した?キャロはもうすぐザカライヤ様と一緒に着くはずよ。」
ゼ「リーちゃ~ん、リーちゃんの旦那、酷いんだぜ!俺さー、心地よく目が覚めたんだよ、あそこの部屋、リーちゃん家だろ?リーちゃんみたいにスゲーいい匂いでさー、チョット幸せ気分味わおうと思ってたのに、目覚めをゆっくり堪能する間もなく風呂に放り込まれ、しかもかわい侍女ちゃんじゃなくゴッツイ従者に体ガシガシ洗われだんだぜ!」
リ「……、ゼロ、…それは、日頃のゼロの行動を鑑みれば、ねぇ、女性にはお願いできないわよ、テリオン様の判断は正しいわ」
ゼ「そんな~、俺頑張ったじゃん!体ぐらい可愛い娘に洗って欲しかったよ!それにいくら俺でもリーちゃん家でオイタはしないよ、多分」
リ「ゼロ、……、確かに今回はとても頑張ってくれた事には感謝してる。ありがとう。あなたの事は家族のように信頼してるしとても優秀だと思うけど、あなたの下半身は信頼できないしクズだから……わかるでしょ?」
ゼ「………、上げてんのか落としてんのか、否定できない分複雑なんだけど、」
リ「兎に角、思ったより回復早くて安心したわ!キャロが着いたら、私達は例のあの娘を見てくるわ。多分2、3日で回復すると思うけど、他の子達の様子も気になるから、保護した子たちは私とキャロが診るから、悪党どもの後処理と王族への報告諸々はテリオン様とザカライヤ様にお願いしていいかしら?」
『ああ、そっちはほぼ片付いてる。(跡形もなく綺麗に片付いてるが、)今回の被害者は獣人国、妖精国、魔国の3国だが、丁度魔王が我が家に滞在中だからゼロ殿も皇城に連れて行こうと思う』
ゼ「え?俺?やだよ!俺ここで姉ちゃん達と待ってるから、報告なら俺いらないじゃん!そういうの
性に合ってないし、めんどくさい」
テ『…ゼロ殿、魔国の王ですよね?面倒って…」
ゼ「うーん、一応?不本意ながら?そういう事になってるんだけど、秩序のちの字もない無法地帯を国として成り立たせるために粛清したり?アレコレ躾してたら、王?になっちゃた?だけ?
まぁ、本来の魔族の気質は強いものを崇拝する傾向にあるから魔国最強は俺だから、成り行きで統治してるだけだよ…。
だから、外交っぽい事は勘弁って感じ?ヤダ、行かない」
テ『ゼロ殿、そう言わずに同行してもらえないか?3国に関する案件なのだから』
ゼ「えー!旦那さんに任せるから、それに報告だけだろ?俺必要?」
リ「ゼロ、きっとキャロなら、『外交?仕事できる男って感じでかっこいいじゃん!』って言うと思うけど、私もカッコいいと思うわよ」
ゼ「まじ?カッコいい?じゃぁ、行く!リーちゃんの旦那さん、…えーっと、テリオンさん俺このままでいい?正装に着替える?スーツ作ってあるんだよねー」
テ『……、いえ、そのままで問題ないです。……、ではザカライヤ様が到着次第行きましょう…』
(この時テリオンは流石リーシャはゼロの扱いが上手いなぁと感心しつつ、正直ゼロが同行しなくても報告に支障はないがコイツを置いて行くとリーシャとキャロルに纏わり付く姿しか浮かばず、置いて行くのは危険と判断し是が非でも連れて行こうと思っていた。)
*キャロル直伝、(改)ゼロの取り扱い説明書参照*
キャロルとリーシャにカッコいいと言われるとやる気が出る。
リーシャとキャロルは治療をゼロに丸投げしたが流石に2日も治療室から出てこないのでほんのチョット
心配になり、ゼロの元へ向かった。
「うわっ、なんだこれ?ゼロ?」
キャロルは床に横たわっているゼロに蹴躓いた。
「だいぶ魔力消耗したようね、顔色も悪いわよ、……、ああ、治療は完了してるようね、この娘はだいぶいい状態だわ。
流石ねあの壊滅状態の魔力回路が元通りになってる」
「うん、こういうのアイツは昔から得意だったからね!男のくせに意外と手先器用だったりするんだよね」
「ふふ、そうだったわね、編み物とか得意だったり、キャロのニットワンピとかもゼロの手作りだった事あったし」
「まぁ、ウザイとこあるけど、可愛い弟だったよ、本人には言わないけどね。」
「そうね、私にとっても弟みたいな存在だったわ!今回は本当に助かったわ!このままここに置いとくわけに行かないわ!
ちゃんと休ませてあげないとね。」
「だね、起きるかな?おーいゼロ、生きてるか?」
キャロルがチョット雑にゼロを揺さぶるとゆっくりと目を開けたが、寝転んだままだった。
かなりヘロヘロになっていたゼロだがリーシャに『偉かったね、ありがとう』と笑顔を向けられ疲れ切って朦朧としていた意識が僅かに戻り、目に光が宿ったかに見えたが、今回ばかりは流石の魔王も限界だった。
それでもレアなリーシャの笑顔をみれ、更には大好きな姉ちゃんに頭撫でられ、ゼロは意地と根性で意識を取り戻し、ナデナデを堪能しながら、必死に目を見開きキャロルの撫でる手に神経を集中させ、黒幕のアジトの壊滅と治療した人族の経過を掻い摘んで報告した。
もっと姉ちゃんのナデナデを……と、
寝るな俺
寝ちゃだめだ!
姉ちゃんのナデナデが、
くそー勿体ねー
と、呟きながら倒れ込むように床の住人となった。
「あら?気を失った?」
くすくすと笑いながらキャロルはゼロを突いた。
「ええ、そうみたいね、あの娘の治療はかなり難易度高くて大変だったと思うの、ゼロじゃなきゃきっとあの子は助からなかったはずよ。」
「だね、これも運命って事なのかもしれないけど、さっきあの娘を見てきたけどかなり特殊な魔力とオーラを
もった娘だったよ!」
「そう、キャロが感じたなら間違いないと思うわ、それに目を覚ましてはいないけど、あの娘は人族だけど女神の加護を受けた女神の愛し子だと思うの、通常ならあの状態で生きていられなかったはず、加護のおかげで生きながらえたようだけど、
それでも虫の息だったわ」
「でもおかしいよね、愛し子なのになんであんな扱いされてたんかな?あの娘が愛し子ってしらなかったってことはないよね?」
「うーん?女神の加護って分からなかったんじゃないの?私は鑑定スキル持ってるし、キャロはオーラが見えるようになったから気がつけたけど、そのオーラですらかなり魔力の高い高位の妖精族じゃなきゃわからないし、
普通の人族にはただ、高魔力者ぐらいにしか思ってないんじゃない?」
「そっか、魔力搾取してそれを原料にあんないかがわしいもの作ってたのか!ゴミどもが!許さん!殲滅してやる!」
フンスフンスと怒り露わにするキャロルだったが、アジトも首謀者もそのまた黒幕も一夜にして殲滅されている事を
後に知らされるのだった。
「キャロ、落ち着いて!まずはゼロを休ませてあげようよ。このまま床に転がして置く訳にいかないし、今回は
たくさん頑張ってくれたし、ね!」
流石にこのまま床に転がったままにする訳にはいかない、さてどうするか?キャロルは床に転がっているゼロを見つめた。
「リー、部屋用意してくれる?流石に私ん家に連れて行くわけにいかないから」
「ええ、勿論よ!すぐ用意するわ!」
「ありがとう」
かなりギリギリまで魔力と神経を消耗しているのは一目瞭然、協力を仰ぐ為にキャロルとリーシャはゼロに研究所の仮眠室の使用許可までしか許していなかった。
けど、たまには御褒美あげようかしら?
なんだかんだ言ってウザイけどリーシャにとっても可愛い?弟みたいなものだし、(今世はかなり年上だけどね)
しょうがない、テリオン様もきっと許してくれるわよね。本邸で休んでもらう事にしましょう。
ゼロは念願のリーシャの本邸の客間で休める事になった。
意識があったならどんなに喜んだことか、が、しかし、意識のないまま本邸の客間で休み丸1日ベットの住人となり、
リーシャの本邸を堪能も満喫もすることなく目覚めたと同時にテリオンに待ってましたとばかりに、すぐさま、湯殿に放り込まれ身綺麗になったところで、訓練施設の研究室に連行されたのだった。
=============
リ→リーシャ
テ→テリオン
ゼ→ゼロ
3人以上での会話の場合
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リ「あら?ゼロ、もう起きて大丈夫?体力と魔力は回復した?キャロはもうすぐザカライヤ様と一緒に着くはずよ。」
ゼ「リーちゃ~ん、リーちゃんの旦那、酷いんだぜ!俺さー、心地よく目が覚めたんだよ、あそこの部屋、リーちゃん家だろ?リーちゃんみたいにスゲーいい匂いでさー、チョット幸せ気分味わおうと思ってたのに、目覚めをゆっくり堪能する間もなく風呂に放り込まれ、しかもかわい侍女ちゃんじゃなくゴッツイ従者に体ガシガシ洗われだんだぜ!」
リ「……、ゼロ、…それは、日頃のゼロの行動を鑑みれば、ねぇ、女性にはお願いできないわよ、テリオン様の判断は正しいわ」
ゼ「そんな~、俺頑張ったじゃん!体ぐらい可愛い娘に洗って欲しかったよ!それにいくら俺でもリーちゃん家でオイタはしないよ、多分」
リ「ゼロ、……、確かに今回はとても頑張ってくれた事には感謝してる。ありがとう。あなたの事は家族のように信頼してるしとても優秀だと思うけど、あなたの下半身は信頼できないしクズだから……わかるでしょ?」
ゼ「………、上げてんのか落としてんのか、否定できない分複雑なんだけど、」
リ「兎に角、思ったより回復早くて安心したわ!キャロが着いたら、私達は例のあの娘を見てくるわ。多分2、3日で回復すると思うけど、他の子達の様子も気になるから、保護した子たちは私とキャロが診るから、悪党どもの後処理と王族への報告諸々はテリオン様とザカライヤ様にお願いしていいかしら?」
『ああ、そっちはほぼ片付いてる。(跡形もなく綺麗に片付いてるが、)今回の被害者は獣人国、妖精国、魔国の3国だが、丁度魔王が我が家に滞在中だからゼロ殿も皇城に連れて行こうと思う』
ゼ「え?俺?やだよ!俺ここで姉ちゃん達と待ってるから、報告なら俺いらないじゃん!そういうの
性に合ってないし、めんどくさい」
テ『…ゼロ殿、魔国の王ですよね?面倒って…」
ゼ「うーん、一応?不本意ながら?そういう事になってるんだけど、秩序のちの字もない無法地帯を国として成り立たせるために粛清したり?アレコレ躾してたら、王?になっちゃた?だけ?
まぁ、本来の魔族の気質は強いものを崇拝する傾向にあるから魔国最強は俺だから、成り行きで統治してるだけだよ…。
だから、外交っぽい事は勘弁って感じ?ヤダ、行かない」
テ『ゼロ殿、そう言わずに同行してもらえないか?3国に関する案件なのだから』
ゼ「えー!旦那さんに任せるから、それに報告だけだろ?俺必要?」
リ「ゼロ、きっとキャロなら、『外交?仕事できる男って感じでかっこいいじゃん!』って言うと思うけど、私もカッコいいと思うわよ」
ゼ「まじ?カッコいい?じゃぁ、行く!リーちゃんの旦那さん、…えーっと、テリオンさん俺このままでいい?正装に着替える?スーツ作ってあるんだよねー」
テ『……、いえ、そのままで問題ないです。……、ではザカライヤ様が到着次第行きましょう…』
(この時テリオンは流石リーシャはゼロの扱いが上手いなぁと感心しつつ、正直ゼロが同行しなくても報告に支障はないがコイツを置いて行くとリーシャとキャロルに纏わり付く姿しか浮かばず、置いて行くのは危険と判断し是が非でも連れて行こうと思っていた。)
*キャロル直伝、(改)ゼロの取り扱い説明書参照*
キャロルとリーシャにカッコいいと言われるとやる気が出る。
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