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2 自己紹介?

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さてさて、前回の予告通り軽く自己紹介しましょうか。

私、リーシャ・クロムスと申します。つい最近16歳になり成人の仲間入りとなりました。
ちなみに家名は父の家名です。
女性は複数夫を持つので結婚と同時に家名がなくなります。

身長は162センチ容姿は紺色に近い藍色の髪に金色の瞳で目は大きくてちょっと垂れ気味かな
まつ毛が長いのと手足が長いのは自分の中で好きなところです。
胸はまぁまぁありますね。

そして家族ですが母には4人の夫がいますがその4番の夫の子供が私です。上に兄が3人いまして、
正室となる第1夫の息子アレン25歳(婚約中、私の親友ミーナちゃん16歳)
第2夫の息子カイ22歳(婚約中、私の親友ミーナちゃん16歳)
第3夫の息子レイジ20歳(婚約中、私の親友ミーナちゃん16歳)

住まいは普通はそれぞれの父子の家を母が順番に回るらしいんですが、私の母は子供達と一緒に住みたいといって大きな家を建て9人同居しています。

それを真似る家族が増え最近では同居する家族が増えたそうです。
実際兄弟仲も良くなるし楽しいから母の我儘に感謝しています。

そうそう、お気づきですか?我が兄どもは私の親友ミーナちゃんを嫁にするんですよ!
まぁ、身内贔屓かもしれませんが兄達は揃って超イケメンでとーっても優しい男の鏡なので超優良物件なんですよ!
妹じゃなければ私が夫にしたいぐらいですよ!

なんといってもミーナちゃんは他の女子と違い傲慢さ一切なし、うっかりさんの私とは反対にしっかりさんの優しいお姉さんのようなの美少女ですよ!(もうすぐ本当のお姉さんになるけどね!)

既に兄達も全員同居確定なのでなんと隣に既に新居を立てちゃいましたよ!

うちは無駄に財力あるんですよ!それぞれのお父様は高位貴族でお店や会社をいくつも持っている実業家ですし

我が兄どもはデレデレですよ!


そうそう、私の話に戻りますね。

この世界の女性には時々ギフトが与えられて生まれる子供がいます。
その1人が私なんですが、珍しく2つのギフトを与えられたようなんですが、それがなんとも中途半端なギフトで…、
1つは“記憶持ち“その場に必要な知識が必要な量だけ引き出せると言うとても便利なギフトでこのおかげで幼いながらも冷静な判断と分析ができ非常に便利なギフトです。

問題はもう1つのギフト、これはあってよかったのか悪かったのか、そもそもギフトなのかも怪しい“心聴“と言うものなんだがこれに気がついたのは7歳の誕生日パーティーに兄の友人として出席してくれた王子殿下達と同席した時だった。

リーシャ7歳
グラント王子18歳
プルート王子16歳
ザルバ王子11歳

その前も何度か会ったこともあるし遊んで貰った事もあるんだけど、……この日を境に私の精神年齢はぐんと上がったのかもしれません。そして年を越すごとに殿下達を見る目も大きく変わってしまったのです。



********

「こんにちは、リーシャ、7歳のお誕生日おめでとう。最後に会ったのは5歳の時だったね。リトルレディが一段と素敵なレディに近づいて可愛くなったね。」

「グラント殿下、ありがとうございます。アレン兄様達から殿下達の武勇伝をよく聞いています。」

「おや、武勇伝なんて難しい言葉よく知ってるね、……、あ、そうか、君は“記憶持ち“のギフトを授かっているんだったね!歳のわりに落ち着いてるのも頷けるね。それと前のようにグランって呼んでくれないか?」

「でも、……、」

「いいから、グランって呼んでよ!」

「グ、グラン様?」

「う、可愛いなぁ、ほら、おいで!」

そういってグラン様は私をひょいと膝に乗せお腹に腕を回し固定した。

「うわ、ずるいぞ兄様!俺もリーシャ抱っこしたい!リーシャ誕生日おめでとう!次は俺にも抱っこさせろよ!いいだろ!」

「うるさいぞ!プルート!早い者勝ちだ!」

「リーシャ、お誕生日おめでとう!これ、僕たち兄弟からのプレゼントなんだー」

ザルバ様は私の手のひらに箱を乗せた。

「ありがとうございます。開けていいですか?」

「「「ああ、」いいよ」もちろん」

箱を開けるとそこには金細工でできた赤いルビーを花芯に見立てた紺色の5枚の花弁を金と銀と黒に縁取られた3つの花がついた髪飾りだった。

「キレー、ありがとうございます。」

「付けてあげるよ」

そういってグラン様がハーフアップされた私の髪に髪飾りをつけその後、

「よく似合うよ!プルートとザルバにも見せてあげようか。」

ひょいと私を横向きに抱き直し頭に顎を乗せた?と同時にピリッと電気が走った!

「ツ!……今の静電気?グラン様今なんかピリッとしませんでした?」

「いいや何も感じなかったよ(うわ、超いい匂いなんだけど~やべーな、このまま持ち帰りてぇ)」

なんか聞こえた?でもグラン様の口は開いてないし、あれ?なんか足に…剣?棒?硬いのが当たって痛い

「グラン様、なんか、これ硬い棒が当たって痛いからこれとってください…それか1人で座りますのでおろしてください」

「う!リーシャ…く!それは今は…まだ…触っては…だめだよ…う、危ないからね…(まずいなぁこの匂いで直結で反応しちゃったよ)」

「え?」

「兄様、まさか…まじかよ!リーシャそこにいると危ないからこっちこい」

プルート様は私を抱き上げ自分の膝に抱っこした……1人で座りたいのに…。

「くそ!残念だが、今はプルートに譲るよ!だが、お前は何分もつかな?」

「兄様と一緒にすんなよ俺はそんなふしだらじゃない!」

「ふしだら?って」

えーっとふしだら、ふしだらとは……ケジメ?しまりを欠く?だらしない?うーん?よくわかんない

「あー、やめろ、リーシャ、ギフトで意味理解しようとするな、な、」

「え?あ!よくわからなかったです。」

そういってプルート様は私をぎゅーっと抱え込むように抱きしめた。

「そうか?大人になったらわかるからな!今は……、う、わ、これ、兄様、(これはまじ、この匂いクラクラする。やっベー、なるほどーって!俺もやばいじゃん!直結反応かよ!)」

「ほら、お前もだろ!」

「プルート様も同じ棒持ってたの?これ痛い!やだ!とって!…取れない~。1人で座るからおろしてください!」

「うわ、リーシャ、触っちゃ……い……(いかんいかん、我慢しろ、まだ7歳だぞ!まじか俺)」

やっぱり何か聞こえる。おかしい。なんか変だな~耳が病気かな~。



「あ、お父様だー、」

「リーシャ、グラン兄様とプルート兄様は(股間に)急用ができたようだからこの辺で失礼するよ!リーリャの母上には僕がザルバ代表で挨拶してから帰るね!また会える日を楽しみにしてるよ!(早く大人になってねーじゃないと…)」

なんか途中変な声が聞こえたような気がするんだけど…気のせいかな?

「はい、今日はありがとうございました。私も会える日を楽しみにしています。」




この日はまだ、このギフトの意味もこの時王子達におこっていたこともわかっていなかった。


これは知らない方が良かった、いえ、ない方がよかったとさえ思うおかしなギフトに悩まされるリーシャ・クロムスと決してロリコンではなく単にリーシャ限定で盛ってしまう残念王子との結婚までのお話であ….ル……ちょっと待って!

まだ、結婚するってまだ決まってないのよ!まだ王妃様に返事してない、返事前のまだ私の回想シーンよ!



ソウデスカ……では、改めて、

これは、おかしなギフトに悩まされるリーシャ・クロムの愚痴物語である。


コレデイイデスカ?

まぁ、マズマズの及第点ね!ってあんた誰よ!

ア!ワタシデスカ?ギフトノオクリヌシ……カミ、デス。

神?そう、ならこれギフト返品していい?いらないんだけど!

デキカネマス。

あ“!なら交換して!

コウカンデスカ?

そう交換、神様なんだから簡単でしょ!チャチャーっと交換してよ!

イタシマセン!

デハ、ムダナ、ケントウ、イノル、

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