悪役令嬢というものは

「悪役令嬢?生温いわね」

 カサンドラ・ヴェンデル侯爵令嬢はある日、自分が転生者であることを思い出した。前世は芸能プロダクションの社長。そしてカサンドラは小説「光の聖女の救世物語」に登場する悪役令嬢だったのだ。
 
 だが前世で悪辣な手腕を使い成り上がってきた彼女には、カサンドラの悪事など児戯に等しい物であった。

「面白いじゃない。本当の悪役というものを、見せてあげるわ」


※犯罪に関する記述があります。ご注意ください。
※ なろうにも投稿しています。
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