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第二章 試験編
幕間6.5 閨教育~その後 side.ジェラルド
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屈辱だ……。
あれから俺は、シャンタルの指と口で散々に弄ばれた。
いや、気持ちは良かったんだけどね。うん。
目の前にあられもない姿の愛する女がいるというのに、指一本動かすことができないのだぞ。
何という地獄。
しまいには尻の穴に指を突っ込まれそうになり、半泣きで止めてくれと懇願した。
ようやく解放された後、屋敷から叩き出された。
護衛騎士たちの生温い視線がいたたまれなかった……。
全くもって、一筋縄ではいかない女だ。
そこらの女であれば娼館遊び程度がバレたとて、愛していると囁いて優しく抱いてやれば誤魔化せるものを。
だが、そういうところに惚れているのだから仕方ない。
本当に俺を飽きさせないな、君は。
まあ、それはそれとして。
雪辱は果たさねばならん。
次に夜を過ごすときは、彼女を存分に啼かせてやろう。一晩中ねっとりと可愛がって、足腰立たなくしてやるとも。
ふふ。今度の逢瀬が楽しみだ。
その後どうなったかって?
……聞かないでくれ。
※ シャンタルが大人しく仕返しされるわけもなく、さくっと返り討ちにしました。
あれから俺は、シャンタルの指と口で散々に弄ばれた。
いや、気持ちは良かったんだけどね。うん。
目の前にあられもない姿の愛する女がいるというのに、指一本動かすことができないのだぞ。
何という地獄。
しまいには尻の穴に指を突っ込まれそうになり、半泣きで止めてくれと懇願した。
ようやく解放された後、屋敷から叩き出された。
護衛騎士たちの生温い視線がいたたまれなかった……。
全くもって、一筋縄ではいかない女だ。
そこらの女であれば娼館遊び程度がバレたとて、愛していると囁いて優しく抱いてやれば誤魔化せるものを。
だが、そういうところに惚れているのだから仕方ない。
本当に俺を飽きさせないな、君は。
まあ、それはそれとして。
雪辱は果たさねばならん。
次に夜を過ごすときは、彼女を存分に啼かせてやろう。一晩中ねっとりと可愛がって、足腰立たなくしてやるとも。
ふふ。今度の逢瀬が楽しみだ。
その後どうなったかって?
……聞かないでくれ。
※ シャンタルが大人しく仕返しされるわけもなく、さくっと返り討ちにしました。
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