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遥の過去
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どうしよう。
ある程度は勉強してきたのに、これって知ってないとマズイやつ?
遅れてるって、またバカにされてしまうやつ?
「白藤さんって高嶺の花っぽいし、なんでも知ってそうなのに、意外と何も知らないタイプなんだね」
そう言われてドキッとすると「可愛い~」と、何故か笑って返された。
知らない事が、可愛い?
なんだか分からないけど、バカにされる事もなく、何故か可愛いと言われてしまって戸惑った。
「あ、はは⋯⋯」
前の私なら確実にバカにされるだけだったのに。
私は痛感した。
見た目が変わるとこんなに周りの反応が変わるんだ、と。
姉御肌の美花ちゃんが、SNSや流行りのメイクの仕方、なんでも教えてくれて、私はどんどん見た目を磨いていった。
4年ちょっと出遅れた分の知識もほぼ取り返し、少し前の私からは絶対に想像も出来ないほどに私の周りには友達で溢れていた。
学校生活がこんなに楽しいなんて、忘れていた。
本当に、笑いが絶えない日々を過ごしていた。
そして男子はと言うとーー
驚く程に優しい男子ばかり。
私の知ってる罵声を浴びせて来てた男子ってどこに消えたんだろう?って思うくらいに、みんな手のひらを返して優しくされた。
それはそれで複雑な気持ちだった。
でも、もう高校生だし、みんな大人になって来て落ち着いて来たのかも。と思う事にした。
そんな日々が続き、沢山の人達に告白をされ、まだ完全に警戒は溶けてないものの、ついに三人目の彼氏が出来た。
「ずっと、好きでした。僕と付き合ってください」
「ごめんなさい」
彼氏がいたとしても、毎日毎日男子が私の周りに集まってくる。
⋯⋯⋯⋯
⋯⋯
「遥ちゃんにあげる」
そう言ってネックレスをサプライズでプレゼントしてくれたのは、3人目の彼氏。
「え、これ⋯⋯」
「前、一緒に行ったお店で欲しそうな目で見てたから……付けてあげる。髪上げて」
「でも⋯⋯誕生日でもなんでもないよ?受け取れないよ」
「いいんだよ。俺があげたいと思ったからなんだから、受け取って」
「⋯⋯あ、ありがとう」
髪を上げると背中側に回った彼氏がネックレスを付けてくれる。
嬉しいけど、最近変だから何かあるのかと勘ぐってしまって素直に喜べない。
「遥ちゃん、好きだよ」
そう背中側から聞こえると、顕になっている首筋にキスを落とされる。
その瞬間、なんでこのネックレスを買ってくれたのかを理解した。
「あ、ごめん。今日はそんな気分じゃ」
「前もそう言ってたじゃん。もう、それ聞き飽きたんだけど」
そう言って、押し倒そうとしてきた優人くんをつき退けた。
「あ⋯⋯ご、ごめん」
「ねぇ、俺にどれほど我慢をさせる気なの?もう1カ月はしてないんだけど。一体何が不満なんだよ」
「い、痛いし」
「それは遥ちゃんの体のせいだろ?
濡れないんだから。そう思うなら気合いで濡らしてくれよ」
面倒くさそうに頭を掻く。
ある程度は勉強してきたのに、これって知ってないとマズイやつ?
遅れてるって、またバカにされてしまうやつ?
「白藤さんって高嶺の花っぽいし、なんでも知ってそうなのに、意外と何も知らないタイプなんだね」
そう言われてドキッとすると「可愛い~」と、何故か笑って返された。
知らない事が、可愛い?
なんだか分からないけど、バカにされる事もなく、何故か可愛いと言われてしまって戸惑った。
「あ、はは⋯⋯」
前の私なら確実にバカにされるだけだったのに。
私は痛感した。
見た目が変わるとこんなに周りの反応が変わるんだ、と。
姉御肌の美花ちゃんが、SNSや流行りのメイクの仕方、なんでも教えてくれて、私はどんどん見た目を磨いていった。
4年ちょっと出遅れた分の知識もほぼ取り返し、少し前の私からは絶対に想像も出来ないほどに私の周りには友達で溢れていた。
学校生活がこんなに楽しいなんて、忘れていた。
本当に、笑いが絶えない日々を過ごしていた。
そして男子はと言うとーー
驚く程に優しい男子ばかり。
私の知ってる罵声を浴びせて来てた男子ってどこに消えたんだろう?って思うくらいに、みんな手のひらを返して優しくされた。
それはそれで複雑な気持ちだった。
でも、もう高校生だし、みんな大人になって来て落ち着いて来たのかも。と思う事にした。
そんな日々が続き、沢山の人達に告白をされ、まだ完全に警戒は溶けてないものの、ついに三人目の彼氏が出来た。
「ずっと、好きでした。僕と付き合ってください」
「ごめんなさい」
彼氏がいたとしても、毎日毎日男子が私の周りに集まってくる。
⋯⋯⋯⋯
⋯⋯
「遥ちゃんにあげる」
そう言ってネックレスをサプライズでプレゼントしてくれたのは、3人目の彼氏。
「え、これ⋯⋯」
「前、一緒に行ったお店で欲しそうな目で見てたから……付けてあげる。髪上げて」
「でも⋯⋯誕生日でもなんでもないよ?受け取れないよ」
「いいんだよ。俺があげたいと思ったからなんだから、受け取って」
「⋯⋯あ、ありがとう」
髪を上げると背中側に回った彼氏がネックレスを付けてくれる。
嬉しいけど、最近変だから何かあるのかと勘ぐってしまって素直に喜べない。
「遥ちゃん、好きだよ」
そう背中側から聞こえると、顕になっている首筋にキスを落とされる。
その瞬間、なんでこのネックレスを買ってくれたのかを理解した。
「あ、ごめん。今日はそんな気分じゃ」
「前もそう言ってたじゃん。もう、それ聞き飽きたんだけど」
そう言って、押し倒そうとしてきた優人くんをつき退けた。
「あ⋯⋯ご、ごめん」
「ねぇ、俺にどれほど我慢をさせる気なの?もう1カ月はしてないんだけど。一体何が不満なんだよ」
「い、痛いし」
「それは遥ちゃんの体のせいだろ?
濡れないんだから。そう思うなら気合いで濡らしてくれよ」
面倒くさそうに頭を掻く。
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