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サークル飲み会

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「は?なんで⋯⋯」

あー、もういいや。
言うのも面倒臭い。
どうせ犬の私の意見なんて、聞いちゃくれないんでしょ?

あーあ……。
なんで貴重な休憩時間をなんでアキラなんかに使わなきゃならんのよ。

心の中で文句を言いながらも、写真拡散におびえてちゃっかりベンチに座る私。


秋風が吹くと、さわさわと木の葉がぶつかる音が耳に入ってくる。
その音に誘われ見上げると、紅色に染まった紅葉の葉が今にも落ちそうに揺らいでいる。


視線をアキラに移すと、ただペットボトルの緑茶を飲んでるだけなのに絵になる程に綺麗な横顔。

鼻も高いし、まつ毛長い。
彰の顔は整い過ぎてまるで作り物みたい。

やっぱりおかしいよね。
こんなに綺麗でいつも女に囲まれてるくせに、芸能人の知り合いの沢山いるって聞いたのに、なのになんでわざわざ私に構ってくるの?

「ねぇ」
「なぁ、お前ってさ⋯⋯」
私の台詞セリフはアキラによってさえぎられる。



「⋯⋯何?」
遮られた事にイラっとしてアキラが話す言葉を待つ。
なのに眉間にシワを寄せるだけで黙り込む様子に更にイラつく。

言うなら、さっさと言ってよ!
怖い物なんて何もないくせに、何を躊躇ためらってんのよ。

「⋯⋯いや、やっぱいい」

……は!?何それ?
言いかけて止めるなんて、そんなのアキラがやる事じゃないでしょ!?

っていうか、言わないなら最初から喋んないでよね。
悔しいけどなんか、ちょっと……気になるし。


⋯⋯でも、あんたに興味あるって1mmも思われたくないから絶対に聞かないけど。



「で、お前が言いかけたのって、何?」
首をかしげてダルそうな顔で聞いてくる。

ダルいのは、勝手なあんたに付き合わされている、こっちの方なのに。

「⋯⋯こんな事、何時いつまで続ければいいわけ?」
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