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サークル飲み会
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「ねぇ、ちょっと遥ぁ⋯⋯あ、寝てるの?」
私はその声に、だるくて目を閉じたまま返事をする。
「お母さん、なぁに?まだ寝てないけど」
「良かったー。
実は、明日から和くんと旅行に行くんだけど、ちょっとお金が足りなさそうなのよー。少しでいいから貸してくれない?」
「いいよ。私のバックから好きに持って行ってー」
「助かるぅ!いつもありがとうね、遥」
バックをまさぐる機嫌の良さそうなお母さんの後ろ姿を薄目で見る。
ちゃんと財布からお金を取った事だけなんとか確認用すると、耐えられない程の睡魔に襲われ、私は寝落ちしてしまった。
読者の皆様、
私の本業をお覚えでしょうか。
なになに?
水商売?いえいえ違います。
なに?アキラの犬?
そんな本業あってたまるかーー!
大学2回生、白藤遥。
本業は学生です!
「遥、どうしたの?教室の天井を向いて」
一緒になって天井を見上げているこの子は、大学で1番仲良い友達のユイユイ。
小さくて可愛いけど見くびってはイケナイ。
凄いズバズバと意見も言うし、男性経験も豊富でいわゆる肉食タイプだ。
「なんでもないよ。ユイユイおはよ!」
「おはよ。でも、もうおはようって時間でも無いけどねー」
「そうだね。もう4限だし」
「あ、そーだ!遥、明日の飲み会って行くの?」
「え、明日の飲み会?」
「そーよ。まーた忘れてたでしょ?
遥が既読無視するから、参加するかどうか今日までに連絡してくれって、また私のところに連絡来てたのよ?」
「そーいえばそんな連絡来てたかも?いつもごめんね」
「どうせ行かないんでしょ?断っとこうか?」
「ありがとう。行かないって伝えといてくれる?っていうか、もう飲み会は行かないって言ってあるのになぁー。なのになんで誘ってくるかな」
口を膨らませてながら次の授業の教科書とノートをバックから出す。
「遥だけ誘わない訳にもいかないのかもね。
それに、遥狙いでサークルに入ってきている1回生が遥を誘えって煩いらしいよ?1回くらい参加してあげたら?」
「ええ~!絶対嫌っ。はぁー。私が入った頃は男不在のレアサークルだったのに⋯⋯今じゃ⋯⋯ほんと最悪」
「これも遥が人気だからでしょ?いいじゃない、ミスキャンパスで超人気者で」
「男に人気で何がいいのよ!!あんなのだって、私出たかったわけじゃないし……他推で仕方なく……」
私はその声に、だるくて目を閉じたまま返事をする。
「お母さん、なぁに?まだ寝てないけど」
「良かったー。
実は、明日から和くんと旅行に行くんだけど、ちょっとお金が足りなさそうなのよー。少しでいいから貸してくれない?」
「いいよ。私のバックから好きに持って行ってー」
「助かるぅ!いつもありがとうね、遥」
バックをまさぐる機嫌の良さそうなお母さんの後ろ姿を薄目で見る。
ちゃんと財布からお金を取った事だけなんとか確認用すると、耐えられない程の睡魔に襲われ、私は寝落ちしてしまった。
読者の皆様、
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なになに?
水商売?いえいえ違います。
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「なんでもないよ。ユイユイおはよ!」
「おはよ。でも、もうおはようって時間でも無いけどねー」
「そうだね。もう4限だし」
「あ、そーだ!遥、明日の飲み会って行くの?」
「え、明日の飲み会?」
「そーよ。まーた忘れてたでしょ?
遥が既読無視するから、参加するかどうか今日までに連絡してくれって、また私のところに連絡来てたのよ?」
「そーいえばそんな連絡来てたかも?いつもごめんね」
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「ありがとう。行かないって伝えといてくれる?っていうか、もう飲み会は行かないって言ってあるのになぁー。なのになんで誘ってくるかな」
口を膨らませてながら次の授業の教科書とノートをバックから出す。
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それに、遥狙いでサークルに入ってきている1回生が遥を誘えって煩いらしいよ?1回くらい参加してあげたら?」
「ええ~!絶対嫌っ。はぁー。私が入った頃は男不在のレアサークルだったのに⋯⋯今じゃ⋯⋯ほんと最悪」
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