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第2章 アリタリカ帝国に留学
78 馬車輸送準備
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「サッチャン、ヘラクレスビートルの魔石で馬車専用の護衛ゴーレムを作りましょうか?」
「う~ん、アダモに簡単に負けるようではチョット期待できませんね。アダモが手古摺るぐらい強い魔物の魔石が欲しいです」
「それなら『未踏のダンジョン』をもっと深く潜りましょうか?」
「そうですね、ドンドン潜りましょう」
「サチャーシャ様、御嬢様は学院があるのです。勉強の方が大事なのですから、平日に御嬢様以外のメンバーで潜りましょう」
「そうですね、エリザ団長。でも癒し手が居ないのはちょっと心配ですね、ヒーラーを探して雇いましょうかね?」
「サチャーシャ様、御嬢様が作ったポーションを持って行けば、ヒーラーが居なくても良いと思います」
エリシャナがそう言って、マジックバッグからポーションを出してサチコに見せました。
「エリザ団長もそう思いますか?」
「エリシャナが言うとおり、下手なヒーラーより御嬢様のポーションの方がよっぽど効くでしょう」
「それでは、エリシャナのマジックバッグに十分にポーションを入れて持っていって下さいね」
「「「はい、御嬢様」」」
「それと、アダモちゃんが何故か突貫癖が有るみたいですから、前衛でタンク役に成って貰いましょうか? 材質的にも硬そうですしね」
「本当に、アダモは誰に似たのでしょうか? ねぇ」
「「はい」」
「アダモちゃんを前衛にする時は、エリザとエリシャナに少し下がって貰い、攻撃的な中衛に成ってもらいましょう。弓かスリングの練習もして頂きましょうか?」
「はい、御嬢様。我々は騎士学校で弓もスリングも勉強しました。長弓も短弓もボウガンも扱えます」
「まぁ、ボウガンは威力が強そうで対魔物戦に良さそうですね。この先、更に強いダンジョンボスが出て来るでしょうからね」
「アダモがボスを防いでる脇からエリザとエリシャナがボウガンを打ち込む戦法が良いかもしれませんね」
「ですが、私達はボウガンを持っていませんのです、武器屋にでも買いに行きましょうか?」
「エリザ御姉様、フランク王国からの戦利品の中にボウガンが残ってましたよ」
「そうでした、とりあえずそれで練習してみましょう」
「はい」
「数日待って下されば、私が貴方達にあったボウガンも新しく作ってあげましょうね」
「御嬢様、それならちょっとチートなボウガンを作りましょうか。レーザー照準器を着けて、矢弦が軽くセット出来て、貫通力も上げましょう」
サッチャンがボウガンの魔導武器化を私に提案しました。
「サチャーシャ様、ボウガンは結構重いですから、出来たら軽量化もお願いしたいです。構え続けると腕が震えてしまいます、長弓よりも重いのですよ」
「それではエリザの要望をなるべく入れましょう。軽くて威力が強く対魔物用のボウガンを考えましょうね」
「はい、お願い致します」
「えっとう、サッチャンはそれの作り方を知っているのですね?」
「はい。私は王宮図書館で働いていましたので、国宝級の魔導書も【同人誌】スキルの【コピー本】で写して持っているのです。私が魔方陣の設計図を描きますから、チートな御嬢様がボウガンに魔方陣を貼り付けて下さいませ」
「私が作るのですか?」
「はい、複雑な魔方陣を貼り付けて魔導具を造るには、魔力量が沢山必要ですから、ぜひ御嬢様にお願い致します」
「はぁ、根気の要る作業に成りそうですね」
「はい、慌てずゆっくり作りましょう」
「一応ケーキ輸送用魔導馬車と馬型ゴーレムが完成しています。アダモを護衛として、輸送ルートの確認と輸送時間の計測をしながら、ケーキ輸送のシュミレーションをしたいと思っています」
「あら、毎日ケーキを食べてますけど、まだ馬車を使ってなかったのですね」
「はい。【転移】魔導具で運んでいます」
「うん? それなら馬車は要らなかったかしら?」
「転移魔導具はとても高価で希少な物です。【転移】魔法も上級魔導師しか使えないのですよ。馬車を使って普通に輸送している振りをしないと、同業者などに対して不味いのです」
「まぁ、不味いのですか?」
「そうです。マリエル様が女神の力を使って同業他社を圧迫している、と思われない様にしなければなりません」
「それはそうですね」
「それに、特別な魔法を使って『ヤラカシテル』と思われない為にも、なるべく気付かれないように商売も内政もしたいのです」
「そうですね」
「だから、馬車も馬も御者も護衛も、普通の物に見える様にしてケーキを輸送しましょう」
「外見だけ普通に見えれば良いのなら、ケーキは【転移】で運んで、空のまま馬車だけで走らせても良いのではないですか?」
「いいえ御嬢様、国境門や城壁門での荷物検閲が有りますので、商品が乗っている必要があるのです」
「あぁ、そうでしたわね」
「ですから御一緒に馬車に乗って、ケーキ輸送ルートの確認に行きましょう」
「分かりましたわ」
「御嬢様が作ったゴーレムなのですから、御嬢様がゴーレムに輸送コースをインプットして下さいませね」
「は~い」
● ▽ ●
2日後、
「御嬢様、御者ゴーレムは完成しているのですか?」
「えぇ、ヘラクレスビートルの魔石を使って、鋼鉄で体を作った『ジークン』です」
「『ジークン』という名前なのですね?」
「はい、見た目は人族の初老男子に見えるのですよ」
「あら、それなら『ジー君』じゃなくて『爺さん』でしょうか?」
「フレニちゃんにデザインして貰ったゴムマスクを顔に被せたので、遠目なら人族に見えると思います」
「そうなんですか……アダモの顔も人間に見えるようにしたいですね」
「そうですね、アダモちゃんの体の色はアダマンタイト色で目立ちますからね。フレニちゃんと相談して、アダモちゃんにもゴムマスクを作りましょう」
私は御者ゴーレムの鋼鉄ジークンを連れて来て、サチコに見せました。
「良く出来ていますが、近づくと作り物のマスクと分かってしまいますね」
「えぇ、それはそうですね」
「溶かしたゴムを顔に塗り付けて、フレニさんに人間の顔を形作って貰いましょう。溶かしたゴムに、かつらも植え付けましょう」
「それは良いかも知れません。上手く行くようでしたらアダモちゃんの顔も同じ様に作って貰いましょう」
「はい」
次の日、改良された渋い初老男性の御者ゴーレムが出来上がりました。
「まぁ、ナイスミドルなオジ様に見えますわ」
「そうでしょう。私が監修しながらフレニに作って貰ったのです」
「フレニちゃんは彫刻も上手なのですね」
「はい」
「うふふ、サッチャンの好みの男性が分かりましたわよ」
「ウグゥ、確かに私の趣味ですけど……悪くないですよね?」
「はい、問題ないですわ。この線で探しましょうね、サッチャンの伴侶と成る人を」
「へっ?……ぐへへへへ。 あっ、いけません。妄想モードに落ちそうでした……」
「まぁ、妄想してもいいのよ。妄想は女子の特権なのですから」
「いいえ、今は仕事中ですから。御嬢様に御者ゴーレムを気に入って貰えたのなら、引き続きアダモの顔も作りたいと思います」
「はい、ゆっくり作って下さいね。適度に休憩を取るのですよ」
「はい、畏まりました」
★ ☆ ★
「御嬢様、アダモの顔が出来ました!」
白い肌に金髪縦ロールで、頭に大きな赤いリボンを着けたゴスロリ美少女が立っていました。
グローブとブーツを履いて、腰にサーベルを指しています。
片目を髑髏マークのピンク色アイパッチで隠していました。
「アダモちゃん……なんですね?」
「はい……どうでしょうか?」
「まぁ、サッチャンが良いならこれで結構です」
『御嬢様、わたしキレイ?』
「キレイです」
『これでもキレイに見えますか?』
アダモはアイパッチをはずしました。
「それ、口裂け女のセリフッ!……でも、とってもキレイです、隠してる方の目は赤色だったんですね。青と赤でキレイな目です、オッドアイって言うのでしたっけ?」
「御嬢様、私がアダモを女海賊貴族風にコーディネイトしたのです」
「そう……、だけどサッチャン。アダモちゃんにこの格好で馬車を護衛させるのですか?」
「ぐへへへ、とりあえず一度遣り切りたかったのです。衣装は着替える事が出来ますからね」
「コスプレを満喫できて良かったですね?」
「デヘヘ……はい、ありがとうございます」
「う~ん、アダモに簡単に負けるようではチョット期待できませんね。アダモが手古摺るぐらい強い魔物の魔石が欲しいです」
「それなら『未踏のダンジョン』をもっと深く潜りましょうか?」
「そうですね、ドンドン潜りましょう」
「サチャーシャ様、御嬢様は学院があるのです。勉強の方が大事なのですから、平日に御嬢様以外のメンバーで潜りましょう」
「そうですね、エリザ団長。でも癒し手が居ないのはちょっと心配ですね、ヒーラーを探して雇いましょうかね?」
「サチャーシャ様、御嬢様が作ったポーションを持って行けば、ヒーラーが居なくても良いと思います」
エリシャナがそう言って、マジックバッグからポーションを出してサチコに見せました。
「エリザ団長もそう思いますか?」
「エリシャナが言うとおり、下手なヒーラーより御嬢様のポーションの方がよっぽど効くでしょう」
「それでは、エリシャナのマジックバッグに十分にポーションを入れて持っていって下さいね」
「「「はい、御嬢様」」」
「それと、アダモちゃんが何故か突貫癖が有るみたいですから、前衛でタンク役に成って貰いましょうか? 材質的にも硬そうですしね」
「本当に、アダモは誰に似たのでしょうか? ねぇ」
「「はい」」
「アダモちゃんを前衛にする時は、エリザとエリシャナに少し下がって貰い、攻撃的な中衛に成ってもらいましょう。弓かスリングの練習もして頂きましょうか?」
「はい、御嬢様。我々は騎士学校で弓もスリングも勉強しました。長弓も短弓もボウガンも扱えます」
「まぁ、ボウガンは威力が強そうで対魔物戦に良さそうですね。この先、更に強いダンジョンボスが出て来るでしょうからね」
「アダモがボスを防いでる脇からエリザとエリシャナがボウガンを打ち込む戦法が良いかもしれませんね」
「ですが、私達はボウガンを持っていませんのです、武器屋にでも買いに行きましょうか?」
「エリザ御姉様、フランク王国からの戦利品の中にボウガンが残ってましたよ」
「そうでした、とりあえずそれで練習してみましょう」
「はい」
「数日待って下されば、私が貴方達にあったボウガンも新しく作ってあげましょうね」
「御嬢様、それならちょっとチートなボウガンを作りましょうか。レーザー照準器を着けて、矢弦が軽くセット出来て、貫通力も上げましょう」
サッチャンがボウガンの魔導武器化を私に提案しました。
「サチャーシャ様、ボウガンは結構重いですから、出来たら軽量化もお願いしたいです。構え続けると腕が震えてしまいます、長弓よりも重いのですよ」
「それではエリザの要望をなるべく入れましょう。軽くて威力が強く対魔物用のボウガンを考えましょうね」
「はい、お願い致します」
「えっとう、サッチャンはそれの作り方を知っているのですね?」
「はい。私は王宮図書館で働いていましたので、国宝級の魔導書も【同人誌】スキルの【コピー本】で写して持っているのです。私が魔方陣の設計図を描きますから、チートな御嬢様がボウガンに魔方陣を貼り付けて下さいませ」
「私が作るのですか?」
「はい、複雑な魔方陣を貼り付けて魔導具を造るには、魔力量が沢山必要ですから、ぜひ御嬢様にお願い致します」
「はぁ、根気の要る作業に成りそうですね」
「はい、慌てずゆっくり作りましょう」
「一応ケーキ輸送用魔導馬車と馬型ゴーレムが完成しています。アダモを護衛として、輸送ルートの確認と輸送時間の計測をしながら、ケーキ輸送のシュミレーションをしたいと思っています」
「あら、毎日ケーキを食べてますけど、まだ馬車を使ってなかったのですね」
「はい。【転移】魔導具で運んでいます」
「うん? それなら馬車は要らなかったかしら?」
「転移魔導具はとても高価で希少な物です。【転移】魔法も上級魔導師しか使えないのですよ。馬車を使って普通に輸送している振りをしないと、同業者などに対して不味いのです」
「まぁ、不味いのですか?」
「そうです。マリエル様が女神の力を使って同業他社を圧迫している、と思われない様にしなければなりません」
「それはそうですね」
「それに、特別な魔法を使って『ヤラカシテル』と思われない為にも、なるべく気付かれないように商売も内政もしたいのです」
「そうですね」
「だから、馬車も馬も御者も護衛も、普通の物に見える様にしてケーキを輸送しましょう」
「外見だけ普通に見えれば良いのなら、ケーキは【転移】で運んで、空のまま馬車だけで走らせても良いのではないですか?」
「いいえ御嬢様、国境門や城壁門での荷物検閲が有りますので、商品が乗っている必要があるのです」
「あぁ、そうでしたわね」
「ですから御一緒に馬車に乗って、ケーキ輸送ルートの確認に行きましょう」
「分かりましたわ」
「御嬢様が作ったゴーレムなのですから、御嬢様がゴーレムに輸送コースをインプットして下さいませね」
「は~い」
● ▽ ●
2日後、
「御嬢様、御者ゴーレムは完成しているのですか?」
「えぇ、ヘラクレスビートルの魔石を使って、鋼鉄で体を作った『ジークン』です」
「『ジークン』という名前なのですね?」
「はい、見た目は人族の初老男子に見えるのですよ」
「あら、それなら『ジー君』じゃなくて『爺さん』でしょうか?」
「フレニちゃんにデザインして貰ったゴムマスクを顔に被せたので、遠目なら人族に見えると思います」
「そうなんですか……アダモの顔も人間に見えるようにしたいですね」
「そうですね、アダモちゃんの体の色はアダマンタイト色で目立ちますからね。フレニちゃんと相談して、アダモちゃんにもゴムマスクを作りましょう」
私は御者ゴーレムの鋼鉄ジークンを連れて来て、サチコに見せました。
「良く出来ていますが、近づくと作り物のマスクと分かってしまいますね」
「えぇ、それはそうですね」
「溶かしたゴムを顔に塗り付けて、フレニさんに人間の顔を形作って貰いましょう。溶かしたゴムに、かつらも植え付けましょう」
「それは良いかも知れません。上手く行くようでしたらアダモちゃんの顔も同じ様に作って貰いましょう」
「はい」
次の日、改良された渋い初老男性の御者ゴーレムが出来上がりました。
「まぁ、ナイスミドルなオジ様に見えますわ」
「そうでしょう。私が監修しながらフレニに作って貰ったのです」
「フレニちゃんは彫刻も上手なのですね」
「はい」
「うふふ、サッチャンの好みの男性が分かりましたわよ」
「ウグゥ、確かに私の趣味ですけど……悪くないですよね?」
「はい、問題ないですわ。この線で探しましょうね、サッチャンの伴侶と成る人を」
「へっ?……ぐへへへへ。 あっ、いけません。妄想モードに落ちそうでした……」
「まぁ、妄想してもいいのよ。妄想は女子の特権なのですから」
「いいえ、今は仕事中ですから。御嬢様に御者ゴーレムを気に入って貰えたのなら、引き続きアダモの顔も作りたいと思います」
「はい、ゆっくり作って下さいね。適度に休憩を取るのですよ」
「はい、畏まりました」
★ ☆ ★
「御嬢様、アダモの顔が出来ました!」
白い肌に金髪縦ロールで、頭に大きな赤いリボンを着けたゴスロリ美少女が立っていました。
グローブとブーツを履いて、腰にサーベルを指しています。
片目を髑髏マークのピンク色アイパッチで隠していました。
「アダモちゃん……なんですね?」
「はい……どうでしょうか?」
「まぁ、サッチャンが良いならこれで結構です」
『御嬢様、わたしキレイ?』
「キレイです」
『これでもキレイに見えますか?』
アダモはアイパッチをはずしました。
「それ、口裂け女のセリフッ!……でも、とってもキレイです、隠してる方の目は赤色だったんですね。青と赤でキレイな目です、オッドアイって言うのでしたっけ?」
「御嬢様、私がアダモを女海賊貴族風にコーディネイトしたのです」
「そう……、だけどサッチャン。アダモちゃんにこの格好で馬車を護衛させるのですか?」
「ぐへへへ、とりあえず一度遣り切りたかったのです。衣装は着替える事が出来ますからね」
「コスプレを満喫できて良かったですね?」
「デヘヘ……はい、ありがとうございます」
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