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二
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伝染病が流行った。
峠沿い、もともと貧相で荒れた土地の骸村──(本当はちゃんとした名前があるのだろうが、近隣の集落からそう呼ばれていた)は、ばたばたと人が死んだ。
数十年前の戦で男手がなく、残った女や年寄りたちが寄り合って暮らしている廃村間近の村だった。その日その日暮らしに手一杯で、終わりに近づいていくことに気づく余裕すらない。ただ清潔にして、栄養を得れば治るような風邪ですら、致命的になる。質の悪い伝染病など、あっという間に広まった。それでも、ぎりぎり暮らしていけていたのはその山が忌地だったから。その村に通じる峠には山蛭様という化生が出ると噂があったからだ。見た者はいない。けれど、たまに血抜きされた動物や、落ち武者の遺体が落ちていて、周辺集落から蛇蝎の如く嫌われていた。だから、皮肉なことに、女ばかりの荒れた地に野盗や野武士は寄り付かず、隠れ住むように生活していた。
けれど、伝染病で死人が一気に増えたのは困った。村中で放置するわけにいかない。火葬するには生活に必要な薪を大量に消費しなければならない。骸村にそんな余裕はない。亡骸を放置し続けると、山蛭様がお山から下りてくる。そう言い伝えられていた。実際は、腐り落ちた遺体はひどい腐臭を放ち、獣を呼び込みかねなかった。熊は一度、人間の味を覚えてしまえば、人を食うようになる。伝承上の化生よりよほど現実味あがって、村人は怯えた。
だから、死んだ村人を合間山に運んで捨てること。それが、鰍の村での役割だった。親はとうにいない。母親はこの村の出身らしいが、川に水汲みに村から出た際、盗賊に孕まされたらしい。物心つくころにはいなかった。村に孤児を養う余裕はなく、鰍は峠の入り口のあばら家に住み着いて、勝手に山菜や山の果実を食べて育った。村より山中のほうが食うものに恵まれているから、当然、山に詳しくなった。年端もいかぬ幼子が、獣に襲われなかったのは奇跡である。実際、幼いころ、一晩中迷って出られなくなったことがあった。木々のざわめきや獣の声に怯えて夜を明かし、日の出ととも村に戻れたときは涙が出たものだ。村人は誰も、鰍がいなくなったことにすら、気づいてもいなかったけど。──それも遠い昔。
忌地のお山は鰍にとって庭のようなものだった。人の立ち入らない山は亡骸を捨てるには都合がいい。人を弔う余裕もない村は鰍がその役目を請け負いだすとようやく存在価値を認めてくれた。死体を前にしても忌避も嫌悪も、鰍は感じなかった。役目を果たすと僅かばかりの食料も恵んでくれた。衣服は亡骸から適当に剥いだ。いつも死臭まみれ。血まみれ。十年を経て、年ごろの娘と称されるような年齢になっても、そんな娘に誰も近寄らなかった。伝染病にもかからない。幼いころから厳しい環境と汚泥にまみれて生き残った身体は強いほうなのだろう。皮肉なことに。
「鰍、今日の亡骸は入り口に置いておくでな」
村で唯一、鰍に話しかけるのはしわがれた白髪だらけの婆だった。要件だけを言いおいてさっさと逃げていく。長く村に住まう女らしいが、詳しくは知らない。
亡骸を引き取って鰍はあばら屋の中で、鉈や包丁を吟味する。血濡れて錆びついた刃物は切りにくい。お山で見つけた池で錆びを落としてこなければ。ああ、ついでに水浴びもしてこよう。そう考えながら、刃物を振り下ろした。痩せっぽちの鰍がひとひとりを運ぶ手段はこれしかない。持ち運べる大きさになったら、風呂敷に入れて合間山の骸峠に運ぶ。鰍の日課だった。何度も往復して、捨てに行く。
足を踏みしめ、自分が均した道を行く。秋の枯れ葉に足を取られないように。ぜえぜえと息が出る。やっぱり荷物を背負っての登山は堪える。先日の雨で降って滑りやすくなった地面に、足を取られた。尻餅をつく前に何者かが、その身体を抱きとめる。血だらけ泥だらけ。油の匂い。獣の匂い。薄汚れた娘ひとりだれも鰍に触ろうとしなかった。お山で出会った、その美しい異形以外は。
「今日もいっぱい持ってきたんですね。鰍」
はー、とため息をつく眉目秀麗な顔。黒染めの羽織袴。たっぷりとした黒髪。いつ見ても見惚れてしまう。
「疲れた。もう立てない。ここで食べちゃって、山蛭様」
えー、と男とも女とも似つかない間の抜けた声。灰色の大きな目をうるうると潤まして鰍の風呂敷を取った。
「まだ三日前のご老人も食べ終わってないんですー」
「まだなの? 食べるの遅い。がりがりであんまり血もなかったでしょう?」
鰍の文句に、山蛭様はめ、と額を小突いた。
「そんなこと言ってはいけません。どんな食事も最後まで大切にしなければ。あなたたちも言うでしょう? 米粒ひとつに七人神様がいるって」
それをあやかしが言うのはどうなのだろう。あえて鰍はつっこまなかった。だいたい白米なんて食べたこともない。
「こんなにはいらないけど、粗末にはできません。鰍も運ぶのが大変なようですし」
山蛭様は腕の筋にぬるりと嚙みついた。ちゅうちゅうと吸う。あっという間に腕は渋柿のような色になり、軽くなる。おおと思ったのもつかぬ間、「もうおなかいっぱいです」とへたりこんだ。
「少食すぎる! あやかしならもっと食べたらどうなの!」
「仕方ないでしょう? この峠の村は作物も人間も出来が悪くて、たまに遺体を山に打ち捨ててくれるから住み着いただけです。おひとりあれば充分冬越しできるのに、もうここにきて何人も何人も」
えーん、とわざとらしく、顔を覆う。
「私もついに、人々から供物を与えられるほどの大妖怪になったかと思ったのに。ただの人間の不法投棄だなんてー」
わんわんと山蛭様は泣く。言い伝えとのあまりの違いに鰍は目をむいた。伝承の通り、血を吸う蛭の異形だとその美しい人は名乗った。初めて会ったとき、ついに殺されるかと思ったら「たくさん持ってきて頂いたのにすみません。もったいないので、持って帰ってくれますか」と言われて困ったのだ。山蛭様はぶちぶち泣きべそをかきながら、もう一本の腕に吸い付いた。
「おかげで、三か月前には小指ほどの蛭だった私が、人型になれるくらいに力をつけてしまいました。髪の毛もこんなに伸びて」
くるりとその場で一回転して見せた。鰍よりずっと艶やかな髪は羨ましくも腹立たしかった。
「ああ、そうなんだ。うっとおしいくらい綺麗だね」
「うう、素直に褒めて欲しいです」
しょんぼりと眉を下げる。落ち込ませた途端に吸血量が落ちた。しまった、と鰍は考えて。
「その髪じゃ、吸うのに邪魔でしょ? 結んであげる」
遺体の娘が身に着けていた元結もとゆいを出す。「え」と驚いた山蛭様は嫌がるかと思えば、いそいそと亡骸を地に置くと、手櫛で髪を整えて、岩場に腰を下ろした。そわそわ嬉しそうに待たれて、溜息をつく。長い黒髪を後ろにくくって結い上げる。揺れる黒髪は一層お姫様のようで、これもまた腹立つくらいに似合っていた。
「わぁ可愛い。ありがとうございます鰍」
振り向いた瞳のまつ毛の長いこと。肌の美しいこと。頬を染めるその姿は生娘のようだった。
「山蛭様って男なの? 女なの?」
「……鰍は、どっちがいいですか?」
なんだその質問返し。視線を下げて、くるくる髪の毛を弄っている。仕草は女そのものだが、上背はあるし、衣装は男性用だった。
「どっちでもいいけど、村に男性は少ないから、男の人だと頼もしくて嬉しいかなあ」
ぱあ、と山蛭様は花を飛ばした。
「そうですか! 鰍は雌なのですね。なら、頑張ってかっこよくなりますね。男性の血をいっぱい吸えばいいのでしょうか?」
「いや、知らないけど。ていうか、村に男の人あんまりいないって言ったじゃん。好き嫌いせず食べてね」
えーと山蛭様は抗議の声を上げた。亡骸を効率よく土に返したい鰍と、亡骸を吸血する蛭、ただ利害が一致しただけの奇妙な関係。けれど。一人きりで生きてきた鰍には悪い気はしなかった。
鰍の奇妙な逢瀬は村に死人が出るたび、そうして続いた。
村に戻ると、荒れ果てた村人はみすぼらしく、荒れた田畑を耕していた。やつれきった骨のような身体とぼろぼろの着物。まるで夢から冷めたような現実。
「鰍、戻ったのか」
婆に声をかけられた。近寄るのもいとわしいように、亡骸がないのを確認すると、鰍にほんの少しの芋をよこす。いつも不快だったが、今はそんなに気にならない。自分だけが、あの物語に出てくるような美しい化生を知っている。
明日は死人が出るだろうか、そうしたら、また会える。
峠沿い、もともと貧相で荒れた土地の骸村──(本当はちゃんとした名前があるのだろうが、近隣の集落からそう呼ばれていた)は、ばたばたと人が死んだ。
数十年前の戦で男手がなく、残った女や年寄りたちが寄り合って暮らしている廃村間近の村だった。その日その日暮らしに手一杯で、終わりに近づいていくことに気づく余裕すらない。ただ清潔にして、栄養を得れば治るような風邪ですら、致命的になる。質の悪い伝染病など、あっという間に広まった。それでも、ぎりぎり暮らしていけていたのはその山が忌地だったから。その村に通じる峠には山蛭様という化生が出ると噂があったからだ。見た者はいない。けれど、たまに血抜きされた動物や、落ち武者の遺体が落ちていて、周辺集落から蛇蝎の如く嫌われていた。だから、皮肉なことに、女ばかりの荒れた地に野盗や野武士は寄り付かず、隠れ住むように生活していた。
けれど、伝染病で死人が一気に増えたのは困った。村中で放置するわけにいかない。火葬するには生活に必要な薪を大量に消費しなければならない。骸村にそんな余裕はない。亡骸を放置し続けると、山蛭様がお山から下りてくる。そう言い伝えられていた。実際は、腐り落ちた遺体はひどい腐臭を放ち、獣を呼び込みかねなかった。熊は一度、人間の味を覚えてしまえば、人を食うようになる。伝承上の化生よりよほど現実味あがって、村人は怯えた。
だから、死んだ村人を合間山に運んで捨てること。それが、鰍の村での役割だった。親はとうにいない。母親はこの村の出身らしいが、川に水汲みに村から出た際、盗賊に孕まされたらしい。物心つくころにはいなかった。村に孤児を養う余裕はなく、鰍は峠の入り口のあばら家に住み着いて、勝手に山菜や山の果実を食べて育った。村より山中のほうが食うものに恵まれているから、当然、山に詳しくなった。年端もいかぬ幼子が、獣に襲われなかったのは奇跡である。実際、幼いころ、一晩中迷って出られなくなったことがあった。木々のざわめきや獣の声に怯えて夜を明かし、日の出ととも村に戻れたときは涙が出たものだ。村人は誰も、鰍がいなくなったことにすら、気づいてもいなかったけど。──それも遠い昔。
忌地のお山は鰍にとって庭のようなものだった。人の立ち入らない山は亡骸を捨てるには都合がいい。人を弔う余裕もない村は鰍がその役目を請け負いだすとようやく存在価値を認めてくれた。死体を前にしても忌避も嫌悪も、鰍は感じなかった。役目を果たすと僅かばかりの食料も恵んでくれた。衣服は亡骸から適当に剥いだ。いつも死臭まみれ。血まみれ。十年を経て、年ごろの娘と称されるような年齢になっても、そんな娘に誰も近寄らなかった。伝染病にもかからない。幼いころから厳しい環境と汚泥にまみれて生き残った身体は強いほうなのだろう。皮肉なことに。
「鰍、今日の亡骸は入り口に置いておくでな」
村で唯一、鰍に話しかけるのはしわがれた白髪だらけの婆だった。要件だけを言いおいてさっさと逃げていく。長く村に住まう女らしいが、詳しくは知らない。
亡骸を引き取って鰍はあばら屋の中で、鉈や包丁を吟味する。血濡れて錆びついた刃物は切りにくい。お山で見つけた池で錆びを落としてこなければ。ああ、ついでに水浴びもしてこよう。そう考えながら、刃物を振り下ろした。痩せっぽちの鰍がひとひとりを運ぶ手段はこれしかない。持ち運べる大きさになったら、風呂敷に入れて合間山の骸峠に運ぶ。鰍の日課だった。何度も往復して、捨てに行く。
足を踏みしめ、自分が均した道を行く。秋の枯れ葉に足を取られないように。ぜえぜえと息が出る。やっぱり荷物を背負っての登山は堪える。先日の雨で降って滑りやすくなった地面に、足を取られた。尻餅をつく前に何者かが、その身体を抱きとめる。血だらけ泥だらけ。油の匂い。獣の匂い。薄汚れた娘ひとりだれも鰍に触ろうとしなかった。お山で出会った、その美しい異形以外は。
「今日もいっぱい持ってきたんですね。鰍」
はー、とため息をつく眉目秀麗な顔。黒染めの羽織袴。たっぷりとした黒髪。いつ見ても見惚れてしまう。
「疲れた。もう立てない。ここで食べちゃって、山蛭様」
えー、と男とも女とも似つかない間の抜けた声。灰色の大きな目をうるうると潤まして鰍の風呂敷を取った。
「まだ三日前のご老人も食べ終わってないんですー」
「まだなの? 食べるの遅い。がりがりであんまり血もなかったでしょう?」
鰍の文句に、山蛭様はめ、と額を小突いた。
「そんなこと言ってはいけません。どんな食事も最後まで大切にしなければ。あなたたちも言うでしょう? 米粒ひとつに七人神様がいるって」
それをあやかしが言うのはどうなのだろう。あえて鰍はつっこまなかった。だいたい白米なんて食べたこともない。
「こんなにはいらないけど、粗末にはできません。鰍も運ぶのが大変なようですし」
山蛭様は腕の筋にぬるりと嚙みついた。ちゅうちゅうと吸う。あっという間に腕は渋柿のような色になり、軽くなる。おおと思ったのもつかぬ間、「もうおなかいっぱいです」とへたりこんだ。
「少食すぎる! あやかしならもっと食べたらどうなの!」
「仕方ないでしょう? この峠の村は作物も人間も出来が悪くて、たまに遺体を山に打ち捨ててくれるから住み着いただけです。おひとりあれば充分冬越しできるのに、もうここにきて何人も何人も」
えーん、とわざとらしく、顔を覆う。
「私もついに、人々から供物を与えられるほどの大妖怪になったかと思ったのに。ただの人間の不法投棄だなんてー」
わんわんと山蛭様は泣く。言い伝えとのあまりの違いに鰍は目をむいた。伝承の通り、血を吸う蛭の異形だとその美しい人は名乗った。初めて会ったとき、ついに殺されるかと思ったら「たくさん持ってきて頂いたのにすみません。もったいないので、持って帰ってくれますか」と言われて困ったのだ。山蛭様はぶちぶち泣きべそをかきながら、もう一本の腕に吸い付いた。
「おかげで、三か月前には小指ほどの蛭だった私が、人型になれるくらいに力をつけてしまいました。髪の毛もこんなに伸びて」
くるりとその場で一回転して見せた。鰍よりずっと艶やかな髪は羨ましくも腹立たしかった。
「ああ、そうなんだ。うっとおしいくらい綺麗だね」
「うう、素直に褒めて欲しいです」
しょんぼりと眉を下げる。落ち込ませた途端に吸血量が落ちた。しまった、と鰍は考えて。
「その髪じゃ、吸うのに邪魔でしょ? 結んであげる」
遺体の娘が身に着けていた元結もとゆいを出す。「え」と驚いた山蛭様は嫌がるかと思えば、いそいそと亡骸を地に置くと、手櫛で髪を整えて、岩場に腰を下ろした。そわそわ嬉しそうに待たれて、溜息をつく。長い黒髪を後ろにくくって結い上げる。揺れる黒髪は一層お姫様のようで、これもまた腹立つくらいに似合っていた。
「わぁ可愛い。ありがとうございます鰍」
振り向いた瞳のまつ毛の長いこと。肌の美しいこと。頬を染めるその姿は生娘のようだった。
「山蛭様って男なの? 女なの?」
「……鰍は、どっちがいいですか?」
なんだその質問返し。視線を下げて、くるくる髪の毛を弄っている。仕草は女そのものだが、上背はあるし、衣装は男性用だった。
「どっちでもいいけど、村に男性は少ないから、男の人だと頼もしくて嬉しいかなあ」
ぱあ、と山蛭様は花を飛ばした。
「そうですか! 鰍は雌なのですね。なら、頑張ってかっこよくなりますね。男性の血をいっぱい吸えばいいのでしょうか?」
「いや、知らないけど。ていうか、村に男の人あんまりいないって言ったじゃん。好き嫌いせず食べてね」
えーと山蛭様は抗議の声を上げた。亡骸を効率よく土に返したい鰍と、亡骸を吸血する蛭、ただ利害が一致しただけの奇妙な関係。けれど。一人きりで生きてきた鰍には悪い気はしなかった。
鰍の奇妙な逢瀬は村に死人が出るたび、そうして続いた。
村に戻ると、荒れ果てた村人はみすぼらしく、荒れた田畑を耕していた。やつれきった骨のような身体とぼろぼろの着物。まるで夢から冷めたような現実。
「鰍、戻ったのか」
婆に声をかけられた。近寄るのもいとわしいように、亡骸がないのを確認すると、鰍にほんの少しの芋をよこす。いつも不快だったが、今はそんなに気にならない。自分だけが、あの物語に出てくるような美しい化生を知っている。
明日は死人が出るだろうか、そうしたら、また会える。
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