最愛の夫に、運命の番が現れた！

【ラルフ視点】自分の意思で

舌を絡めとって自由を奪ってやったら、コク、と小さく喉が動くのが分かった。

それがなんだかすごく色っぽくて、その細く白い喉に指を這わせる。

首筋から鎖骨、薄い胸にかけてゆっくりと手を這わせていくと、身悶えるようにビスチェの脚がもじもじと蠢いて、それがなんとも艶めかしい。

熱烈なキスで濡れた唇をぺろりと舐めてからビスチェの唇を開放し、今度は自分の手の動きを追うようにビスチェの首筋に舌を這わせてチョーカーと肌の境目を舐めていく。

ついにこの忌々しいチョーカーを外す事が出来るのか、と思うと感慨深い。

「ビスチェ、今日こそはその忌々しいチョーカー、自分の意思で外してもらうよ」

「……っ」

はあ……と甘い吐息を漏らすビスチェ。

空気を送り出すために上下した胸の頂に、存在を主張するように震えている小さな粒はたまらなく魅力的だ。

さっき少しだけ口に含んだせいで唾液を纏って濡れた粒はひときわ卑猥で、僕を誘っているようにさえ見える。

その誘惑に抗えず、首筋から鎖骨を辿ってその頂まで辿り着いた。

ちゅくちゅくと舐めてからぢゅうっと音を立てて吸いあげれば、ビスチェの体が大きく跳ねる。

「ああっっ！！？」

唇が一瞬、乳首から離れる程だった。

もちろんそれ程反応がいい場所を放っておける筈がない。再びその小さな粒に吸い付くと、唇でやわやわと食んで、チロチロとくすぐるように舌先で弄ぶ。

あいている方の胸は左手で揉みしだき、乳輪をなぞったあと乳首を指先で揉んで、硬くなった先端を爪で優しく押し込んでみた。

「あぅ……あ、んぅ……っ、だめ、乳首、やだ……んぅ、ふ、」

いやだといいつつも、その白い喉からあがる喘ぎ声はこの上なく甘い。

僕が刺激を与えるためにビクビクと動く身体が愛しくて、どれだけでも触っていられる。

てらてらと濡れて敏感になったところに息を吹きかけてみたり、少しだけ歯を立ててみたりと心の赴くままに弄り、吸ったり舌先で先の窪みをつついたりしてたっぷりと楽しんだあと、左の乳首も同じように丹念に舐めてから、ようやく僕は少し体を離しビスチェを上からじっくりと見下ろした。

蕩け切って火照った体は肌理が細かく、どこか真珠のように滑らかな光沢がある。

そして僕に愛撫されて尖り切った乳首とピンク味を帯びた小さな乳輪は、細いなりに均整のとれた美しい体の中でひときわ淫美に見えた。

僕はその体にしばし見惚れてから、ゆっくりとビスチェの胸から腹、恥骨へと手を這わせていく。