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二章 少女期

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※ここから少し書き方変えます!
本編































儀式の間は驚きと焦りに包まれていた。
なぜなら儀式を受けた少女、マシロが謎の光に包まれ消えたからだ。
なぜ光りに包まれあと消えたのか、そしてこれが王家に血の繋がりのある親たちに知られたらどうなるか...考えるだけで怖くなる担当の人たち。
しかしその心配はものの数分で打ち砕かれた。
再び儀式の間の中心が光りに包まれていたのだ。
周りの人は思わず目を伏せる。
そして光から出てきたのは...

「ふわぁ~...疲れましたね~」

「ここでは敬語なんですね、あの人の前ではタメ口だったのに」

「とりあえず...えっと、終わりでいいんですか?」

マシロはそう聞くが、周りの人は驚きでなにも話すことができなかった。
そこに神父らしき人物がやってきた。

「お、お嬢様?少し聞きたいことがあるので少しよろしいですかな...?」

「?別にいいですけど...」

そうしてマシロと知識の神は神父に連れられ、教会の中を進んだ。


少し経って応接間にて...

「まず...光がにさらわれたあと何があったんですか?」

「えっとですね...かくかくしかじかえぞしかうまい...って感じでですね...」

「なるほど...そんなことが...」

マシロはあえて加護を多量に授かったことを言わなかった。
おそらく『すべての加護を持っている』なんて言ったら大変なことになるだろうと感じたからだった。

「そしてそちらのお方が知識の神であると...」

「はい、そうです」

「しかし...いくらなんでもそれは信じられませんな...」

「なぜですか!?この人は本当にか―――」

すると知識の神がマシロの前に手をだした

「マシロ様、ここは私に任せてください」

「え...?わ、わかりました...」

「私が知識の神ではない、あなたはそう言いたいですのね?」

「はい、そうですが?」

「そうですか...残念です...あなた、神父ではありませんね?もしくは加護を授かっていないのではないですか?」

「な、何を根拠にそんなことを...私は普通の神父ですよ?」

「神父には通常神力を見ることができる加護を持ったものしかなれないのですよ。なので本体そのままを見た神父たちは力の圧倒的さと力の圧で簡単に気絶するでしょう」

「...くっくっく...バレてしまっては仕方ない...我が名は魔王ブレイク様の部下──」

「本物の神父じゃないやつはとっとと帰ってください、目障りなので。」

「はは、だれがそんなことする──カア!?」

「あなたはマシロさんやその他の人間を騙した、それだけで痛めつけ理由には十分です、生憎私は本当に神なので存在を抹消することも可能ですが……マシロ様の前なのでやめておきましょうか。それでは、さようなら~」

「ちょ、ま──」

すると自称神父の下にワープホールのような黒い穴に落とされた。

「あの人はどこ行ったのですか?」

「さぁ?知らないですよ。」

「えぇ……」

「さぁ、どこかに本物の神父さんがいるはずです。探しに行きましょう。」

『そういえばあの人(?)魔王の部下とか言ってなかった……?これって大丈夫なのかな……』

そんなことを考えながらマシロと知識の神は部屋を出た…
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