靴と過ごした七日間

ぐうすかP

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2日目

2日目(1)

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いつも通りの時間、目覚ましが鳴る5分前俺は布団から出た。


「おはよう。」

金魚に挨拶をするのは日課だ。


昨夜は、パナップのことが気になってしまいあまり眠ることができなかった。


それを察してかはわからないが、今日パナップは俺に挨拶をしなかった。

寝不足で腫れた瞼をこすりながら、テレビをつける。


「・・・本日の占いです。うお座のあなた、大切なものは思いがけないところにあるかも。ラッキーアイテムは…」


いつものようにテレビを聞き流し、薄い食パンを焼く。

その間にコーヒーを淹れた。



朝の動きは決まっている。

この短い時間の中でいつもと違う動きをするのはとてもじゃないが難しいことだ。


今日はやけに、パナップがおとなしい。

俺の朝食を欲しがることもなければ、挨拶さえしてこない。




そんなパナップに違和感を覚えた。






違和感、だと?


靴が話すということに違和感を覚えていたはずなのに、俺は、靴が話さなくなった途端に、違和感を覚えたのであった。



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