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第五章 ~ゲームに無かった展開だから遠慮しないで歯向かう~
まだキスばっかりしててゴメン
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こっ……こ、興奮した! メッチャ頭に血が上った! 怒りで、じゃなくて!
とにかく、もう……リオが煽って来るから……!
なまめかしい舌を露わにした、あの誘い方。
あんな欲しがる視線で「舐めて」って……エロい~っ、エロ過ぎだろ。
流石はプロだな、凄い効果的だった。
危なくオレの、乏しい理性が木っ端微塵になる……ホント、その寸前まで追い込まれたぞ。確実にヒビは入ってたな。
正直、また鼻血出るかと思った。
「ウっソだぁ……。」
オレを見上げるリオの瞳が潤んでる。
顔も赤くなってるし、舐め回した唇はプルンって艶めいてるし、吐く息でさえ気持ち良さそうに思える有り様。リオの全部がオレを誘って来る。
情けない発言したオレに呆れてないのは良かったけど、リオ、その表情は反則だ。
さっきも言ったじゃないか。
綺麗な顔で挑発的にオレを誘っといて。それなのにリオ、キスで溺れたみたいな、グズグズに気持ち良さそうで蕩けた姿になってるんだぞ?
その上、そんな風に唇を尖らせたりして、あざとい可愛さまでプラスするとか……!
「……ホント?」
リオが何か喋るたびに動く唇がやけに鮮やかに見える。
直前に触れ合わせてた感触まで、鮮やかに蘇って来た。
いや、さっきは本当に危なかった。
リオの唇を舐めながら無意識で押し倒そうとしてた。
……違うな。本当は力一杯、押し倒したくて仕方なかった。
キスだけのハズだろ、って?
あぁ、ちょっと待ってくれ、オレの言い訳を聞いてくれ。
これでもオレ、リオの口に吸い付いた瞬間はかなり冷静だったんだぞ? 実際ちゃんと、お触り禁止のルールは守れてたって思う。
リオの後ろ頭に指を潜り込ませたりしたのは、あれはホラ、リオの身体を支える為に後頭部を押さえただけだから。それはお触りとは違う、だろ?
病室で最後まで……どころか、挿入ナシで抜き合いもマズいって分かってるし。
むしろ、キス出来るのは嬉しい反面、キスしか出来ないのがある意味で拷問だな。とか思ったりする程度の余裕はあったんだ。
でも考え直してみれば、キスだけの為に時間を沢山使ってもいいって話だから。
それなら思う存分、リオの口を味わっていいってワケだ。唇を舐め回したり、舌で擽ったりしまくっても、リオに「いつまでシてるんだ」って怒られないハズだよな。
そうとなったら、そりゃもう。
ペロペロ、チュッチュ、チュッチュ。……するだろ。
この辺りで実はヤバかった。
間違っても『開戦の狼煙』的なものにならないように、浅めにしか触れてなかったハズなんだ。
そこを、リオが……ちょこちょこっとオレの舌を突っついたり、一瞬だけオレの唇を挟んでみたり。そうやって小悪魔的にイタズラして来るんだよ。
しかも切ない声を漏らしたかと思ったら、まだ足りないみたいな表情で見詰めて来るんだよ。
暴走しそうになるたびにオレは。
一旦離れたり、呼吸を整えようとしたり、周囲に視線をやってココが病室だって思い出したりして。自分を必死に押し留めてた。
でもまぁ、そんなオレの精神力も。
リオの「舐めて」には脆かったな。
実際にはまだ押し倒してないからセーフだよな?
よくぞ耐えてたな。って、自分で褒めちゃうぞ。
「なぁ……? おれとキスするの、気持ち良かった?」
こっくりするオレ。
「コラぁ、ちゃんと答えろよ。気持ち良かった? もっと、シたい?」
「気持ち良か…った。もっとシたい。」
顔の下半分を押さえてるオレの手に、リオが手を伸ばす。
ギュッと掴んで、顔から外そうとしながら…
「だったら、顔……ちゃんと見せろよ。おれが出来ないじゃん。」
直接的に強請られたら、オレの手なんかサッサとどっかに行った。
ついでにオレの理性も、家出する為の荷造りを始めたようだ。
リオがオレの頭の後ろに手を回して顔を近付ける。
正面から視線を絡めたリオは、ちょっと恥ずかしそうに微笑む。
「舌、出してよ。おれもイグゥの舐めたい。」
固まるオレ。
リオの口から出る言葉のチョイスが凄い。
「もぉっ、出せってば。……無理矢理舐めるぞっ?」
言ってるそばからリオは舌をチラって覗かせる。
速やかにオレは、リオの要求に従った。
オレの理性は、家出する為の金を物色し始めたようだ。
「ぁーん…っ。」
素直に従うオレに、クスクス笑いながらリオは。
パクッ、て。
形の良い唇でオレの舌を挟んだと思ったら、チューチュー、音を立てて吸い出した。
ジワッて滲んだ唾液を、リオが啜ってる。
そう認識したら。
ギリギリで踏み止まるオレを突き飛ばして。金を握り締めた理性が。
アッサリと家を出てった。あれは当分、戻って来ない。
「っ、う……ふ、ぅんん、……んむぅ~~っ!」
リオの顔を上げさせて、上から覆い被さった。
肩を跳ねさせたリオがギュッてしがみ付いて来る。
舌、上顎、舌の裏側……色々な部分をねぶり回しながら、オレはリオをベッドへと沈めた。
とにかく、もう……リオが煽って来るから……!
なまめかしい舌を露わにした、あの誘い方。
あんな欲しがる視線で「舐めて」って……エロい~っ、エロ過ぎだろ。
流石はプロだな、凄い効果的だった。
危なくオレの、乏しい理性が木っ端微塵になる……ホント、その寸前まで追い込まれたぞ。確実にヒビは入ってたな。
正直、また鼻血出るかと思った。
「ウっソだぁ……。」
オレを見上げるリオの瞳が潤んでる。
顔も赤くなってるし、舐め回した唇はプルンって艶めいてるし、吐く息でさえ気持ち良さそうに思える有り様。リオの全部がオレを誘って来る。
情けない発言したオレに呆れてないのは良かったけど、リオ、その表情は反則だ。
さっきも言ったじゃないか。
綺麗な顔で挑発的にオレを誘っといて。それなのにリオ、キスで溺れたみたいな、グズグズに気持ち良さそうで蕩けた姿になってるんだぞ?
その上、そんな風に唇を尖らせたりして、あざとい可愛さまでプラスするとか……!
「……ホント?」
リオが何か喋るたびに動く唇がやけに鮮やかに見える。
直前に触れ合わせてた感触まで、鮮やかに蘇って来た。
いや、さっきは本当に危なかった。
リオの唇を舐めながら無意識で押し倒そうとしてた。
……違うな。本当は力一杯、押し倒したくて仕方なかった。
キスだけのハズだろ、って?
あぁ、ちょっと待ってくれ、オレの言い訳を聞いてくれ。
これでもオレ、リオの口に吸い付いた瞬間はかなり冷静だったんだぞ? 実際ちゃんと、お触り禁止のルールは守れてたって思う。
リオの後ろ頭に指を潜り込ませたりしたのは、あれはホラ、リオの身体を支える為に後頭部を押さえただけだから。それはお触りとは違う、だろ?
病室で最後まで……どころか、挿入ナシで抜き合いもマズいって分かってるし。
むしろ、キス出来るのは嬉しい反面、キスしか出来ないのがある意味で拷問だな。とか思ったりする程度の余裕はあったんだ。
でも考え直してみれば、キスだけの為に時間を沢山使ってもいいって話だから。
それなら思う存分、リオの口を味わっていいってワケだ。唇を舐め回したり、舌で擽ったりしまくっても、リオに「いつまでシてるんだ」って怒られないハズだよな。
そうとなったら、そりゃもう。
ペロペロ、チュッチュ、チュッチュ。……するだろ。
この辺りで実はヤバかった。
間違っても『開戦の狼煙』的なものにならないように、浅めにしか触れてなかったハズなんだ。
そこを、リオが……ちょこちょこっとオレの舌を突っついたり、一瞬だけオレの唇を挟んでみたり。そうやって小悪魔的にイタズラして来るんだよ。
しかも切ない声を漏らしたかと思ったら、まだ足りないみたいな表情で見詰めて来るんだよ。
暴走しそうになるたびにオレは。
一旦離れたり、呼吸を整えようとしたり、周囲に視線をやってココが病室だって思い出したりして。自分を必死に押し留めてた。
でもまぁ、そんなオレの精神力も。
リオの「舐めて」には脆かったな。
実際にはまだ押し倒してないからセーフだよな?
よくぞ耐えてたな。って、自分で褒めちゃうぞ。
「なぁ……? おれとキスするの、気持ち良かった?」
こっくりするオレ。
「コラぁ、ちゃんと答えろよ。気持ち良かった? もっと、シたい?」
「気持ち良か…った。もっとシたい。」
顔の下半分を押さえてるオレの手に、リオが手を伸ばす。
ギュッと掴んで、顔から外そうとしながら…
「だったら、顔……ちゃんと見せろよ。おれが出来ないじゃん。」
直接的に強請られたら、オレの手なんかサッサとどっかに行った。
ついでにオレの理性も、家出する為の荷造りを始めたようだ。
リオがオレの頭の後ろに手を回して顔を近付ける。
正面から視線を絡めたリオは、ちょっと恥ずかしそうに微笑む。
「舌、出してよ。おれもイグゥの舐めたい。」
固まるオレ。
リオの口から出る言葉のチョイスが凄い。
「もぉっ、出せってば。……無理矢理舐めるぞっ?」
言ってるそばからリオは舌をチラって覗かせる。
速やかにオレは、リオの要求に従った。
オレの理性は、家出する為の金を物色し始めたようだ。
「ぁーん…っ。」
素直に従うオレに、クスクス笑いながらリオは。
パクッ、て。
形の良い唇でオレの舌を挟んだと思ったら、チューチュー、音を立てて吸い出した。
ジワッて滲んだ唾液を、リオが啜ってる。
そう認識したら。
ギリギリで踏み止まるオレを突き飛ばして。金を握り締めた理性が。
アッサリと家を出てった。あれは当分、戻って来ない。
「っ、う……ふ、ぅんん、……んむぅ~~っ!」
リオの顔を上げさせて、上から覆い被さった。
肩を跳ねさせたリオがギュッてしがみ付いて来る。
舌、上顎、舌の裏側……色々な部分をねぶり回しながら、オレはリオをベッドへと沈めた。
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