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第五章 ~ゲームに無かった展開だから遠慮しないで歯向かう~
終盤に女性を表す下ネタを捻じ込むから注意してくれ
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「そう言えばぁ、イグゥ君ん…は、その……。ん~。」
酢漬けのブツ切りピクルスを摘みながら、エステードさんがちょっと上目遣いでオレを見る。
イイ感じにホロ酔いなようで、そこはかとなく甘えた感じなのが珍しい。
二人は明日も仕事だろうから、酒を飲んでないオレが気を配ってあげた方がいいのかも知れないけど。日本人だった頃と違って、イグザはまだ酒飲みじゃないんで。これくらいの酒量が二人の明日にどれだけ影響を残しそうか、予測付かないんだ。
「確かぁメリクルと、ぉんなじ養育所だぁたんです、よね……?」
「あーうん、確かオレが……十一歳くらい、かな。……うん、……十二歳頃にはもう居なかった、ハズ。」
下ネタに名前が出て来て終わりかと思ってた。
まだメリクルの話、続いてたぁ~。
「あぁ……その辺りの記憶もぉ、あやふやなん…でぇすか…」
「いやあの、メリクル、いつの間にか居なくなっちゃって。」
ホント、あの、記憶が不確かでゴメン。思い出が結構、虫食い状態なんだ。
でもさ、子供の頃の話なんて、皆もそんなもんだろう? むしろ日常生活は殆ど忘れてる中で、幾つかのエピソードを覚えてる程度なのが普通じゃないか?
記憶の中じゃあメリクルは、オレの十歳の誕生会には居た。十二歳の誕生会には居なかった。……くらいしか、確実に言えない。
だってメリクルさ、卒業の挨拶も無しで居なくなったからさ。今になって振り返っても、あれがいつ頃だったのか思い出せないんだ。どうしても必要な情報じゃないから尚更だよな。
「んで、メリクルがどうかした?」
ちょっと気拙そうな表情になったエステードさんを、わざと急かすように話の続きを促した。
エステードさんが気に病む必要は無いんだから。
申し訳ない気持ちにさせるくらいなら、メリクルの惚気でも質問でも、そっちの会話をする方がいい。
「ん…ぁの……め、リクルの…好きな物、って……。」
「……ぅん?」
「……メリクルは何か、好物ぅが無いんでしょぉか?」
コテンって首を傾げたエステードさん。
やっぱり酔ってるみたいだ。これが素面だったら絶対に今頃、オレは刺されそうな眼差しに晒されてるだろうからな。
エステードさんのグラスにワインを注ぐルサーは、面白いものを見たって言うように口元が緩んでた。
「っちょ、……ちょっと待ってくれ。思い出すからっ。」
これはアレだ。絶対これ、メリクルに好物を食べさせたいってアレだろ。こんな可愛い質問するのか、エステードさん。
マズイぞ、かなりマズイぞ、オレ。パッと思い付かないぞ。
同じ養育所で育ったんだから、一緒に食事もしてるハズなのに。メリクルが何かを食べたり飲んだりして喜ぶ姿がちっとも頭に浮かんで来ない。
もしかしてオレと同じでメリクルも、明らかな好物って無いのか? それともオレが覚えてないだけ?
待て、待て待て。思い出せ、オレ。これは必要な情報なんだから。
「え~と、えっと……せめて嫌いな物だけでも……。……あっ。」
凄いぞ、思い出した! 嫌いな物! ……嫌いな物、かぁ。
密かにガッカリしたけど声に出しちゃったから、とりあえず言おっか。
「牛乳が嫌い。一口も飲まない。」
「そぉなんですよぉ~。」
情報としては弱過ぎだ。当たり前にエステードさんも知ってた。
はぁ…って溜息を吐いた後、グラスの外側を指先でなぞるエステードさん。
「メリクルは好きぃ嫌い……ぁ、い~え……食べられない物ぉ、多いですよねぇ…」
「そう…だった、かも。」
「チーズやバターは、平…気なんですよぉ。でもチーズぅにもぉ、食べられる物とぉ食べられない…物があったりでぇ……。」
「種類によって味も匂いも食感も全然違うからなぁ。」
「牛乳ぅ、ヨーグルトぉ、生クリームは、吐くぅんですってぇ……。とろみのある…物は、食べ物でもぉ飲み物でもぉ、気持ちが悪い、そうです……。シチュー系や、麺類は嫌だぁ…て……。」
色々と挙げるエステードさんの声に触発されて、オレの脳内でメリクルの思い出が鮮やかに再生されてく。
嫌いな食べ物、飲み物だらけのメリクル。
エステードさんが挙げた物以外だと。野菜だとセロリ、キュウリ、茄子とか嫌いだったな。豆類も……あぁ、キノコ類もダメ。果物もかな~りイヤがってたっけ。肉類も結構嫌ってたような。ポタージュ状のスープも。
そういやセンセイに叱られてたぞ。なんで微塵も思い出さなかったんだろ?
瞬く間に展開されるオレの記憶。
メリクルの『嫌いな物』情報ばっかりが出て来る中、オレはふと、下ネタを思い浮かべちゃって。もう、どうしようもないんで言うけど。
言うぞ……? 声には出さないけど。
メリクルの嫌いな物って極一部を除いて、なんとなくだけど、男性器や精液を思い出させないか?
でもさ、メリクルってエステードさんとセックスしてるワケで……。
オレが見たのはもう、二人が合体してる体勢だからナントモ言えないけど。もしかしてメリクルって、フェラしないタイプなのかな?
………。ゲフン、ゲフン。
下ネタだって言っといたからな、オレ。
冗談はともかく、として。
その上で、更なる下ネタ……しかもBLっぽくないヤツ……で悪いんだけど。
いつだったか、メリクルが呟いてたんだ。
その当時、オレはイグザとしての人生しか無くて。この世界には男しか居なくて。
だから、耳にした言葉も全く意味が分かんないまま、すぐに忘れた。
本当に小さな声で「まんじるみてぇでイヤなんだっつの」……って。
あれってつまり女の人の……ゲフン、ゲフン。
流石に言わないぞ。
あぁそうか……。
BLゲーム世界に相応しくない言葉だから、オレの記憶から消されてたのかもな。
酢漬けのブツ切りピクルスを摘みながら、エステードさんがちょっと上目遣いでオレを見る。
イイ感じにホロ酔いなようで、そこはかとなく甘えた感じなのが珍しい。
二人は明日も仕事だろうから、酒を飲んでないオレが気を配ってあげた方がいいのかも知れないけど。日本人だった頃と違って、イグザはまだ酒飲みじゃないんで。これくらいの酒量が二人の明日にどれだけ影響を残しそうか、予測付かないんだ。
「確かぁメリクルと、ぉんなじ養育所だぁたんです、よね……?」
「あーうん、確かオレが……十一歳くらい、かな。……うん、……十二歳頃にはもう居なかった、ハズ。」
下ネタに名前が出て来て終わりかと思ってた。
まだメリクルの話、続いてたぁ~。
「あぁ……その辺りの記憶もぉ、あやふやなん…でぇすか…」
「いやあの、メリクル、いつの間にか居なくなっちゃって。」
ホント、あの、記憶が不確かでゴメン。思い出が結構、虫食い状態なんだ。
でもさ、子供の頃の話なんて、皆もそんなもんだろう? むしろ日常生活は殆ど忘れてる中で、幾つかのエピソードを覚えてる程度なのが普通じゃないか?
記憶の中じゃあメリクルは、オレの十歳の誕生会には居た。十二歳の誕生会には居なかった。……くらいしか、確実に言えない。
だってメリクルさ、卒業の挨拶も無しで居なくなったからさ。今になって振り返っても、あれがいつ頃だったのか思い出せないんだ。どうしても必要な情報じゃないから尚更だよな。
「んで、メリクルがどうかした?」
ちょっと気拙そうな表情になったエステードさんを、わざと急かすように話の続きを促した。
エステードさんが気に病む必要は無いんだから。
申し訳ない気持ちにさせるくらいなら、メリクルの惚気でも質問でも、そっちの会話をする方がいい。
「ん…ぁの……め、リクルの…好きな物、って……。」
「……ぅん?」
「……メリクルは何か、好物ぅが無いんでしょぉか?」
コテンって首を傾げたエステードさん。
やっぱり酔ってるみたいだ。これが素面だったら絶対に今頃、オレは刺されそうな眼差しに晒されてるだろうからな。
エステードさんのグラスにワインを注ぐルサーは、面白いものを見たって言うように口元が緩んでた。
「っちょ、……ちょっと待ってくれ。思い出すからっ。」
これはアレだ。絶対これ、メリクルに好物を食べさせたいってアレだろ。こんな可愛い質問するのか、エステードさん。
マズイぞ、かなりマズイぞ、オレ。パッと思い付かないぞ。
同じ養育所で育ったんだから、一緒に食事もしてるハズなのに。メリクルが何かを食べたり飲んだりして喜ぶ姿がちっとも頭に浮かんで来ない。
もしかしてオレと同じでメリクルも、明らかな好物って無いのか? それともオレが覚えてないだけ?
待て、待て待て。思い出せ、オレ。これは必要な情報なんだから。
「え~と、えっと……せめて嫌いな物だけでも……。……あっ。」
凄いぞ、思い出した! 嫌いな物! ……嫌いな物、かぁ。
密かにガッカリしたけど声に出しちゃったから、とりあえず言おっか。
「牛乳が嫌い。一口も飲まない。」
「そぉなんですよぉ~。」
情報としては弱過ぎだ。当たり前にエステードさんも知ってた。
はぁ…って溜息を吐いた後、グラスの外側を指先でなぞるエステードさん。
「メリクルは好きぃ嫌い……ぁ、い~え……食べられない物ぉ、多いですよねぇ…」
「そう…だった、かも。」
「チーズやバターは、平…気なんですよぉ。でもチーズぅにもぉ、食べられる物とぉ食べられない…物があったりでぇ……。」
「種類によって味も匂いも食感も全然違うからなぁ。」
「牛乳ぅ、ヨーグルトぉ、生クリームは、吐くぅんですってぇ……。とろみのある…物は、食べ物でもぉ飲み物でもぉ、気持ちが悪い、そうです……。シチュー系や、麺類は嫌だぁ…て……。」
色々と挙げるエステードさんの声に触発されて、オレの脳内でメリクルの思い出が鮮やかに再生されてく。
嫌いな食べ物、飲み物だらけのメリクル。
エステードさんが挙げた物以外だと。野菜だとセロリ、キュウリ、茄子とか嫌いだったな。豆類も……あぁ、キノコ類もダメ。果物もかな~りイヤがってたっけ。肉類も結構嫌ってたような。ポタージュ状のスープも。
そういやセンセイに叱られてたぞ。なんで微塵も思い出さなかったんだろ?
瞬く間に展開されるオレの記憶。
メリクルの『嫌いな物』情報ばっかりが出て来る中、オレはふと、下ネタを思い浮かべちゃって。もう、どうしようもないんで言うけど。
言うぞ……? 声には出さないけど。
メリクルの嫌いな物って極一部を除いて、なんとなくだけど、男性器や精液を思い出させないか?
でもさ、メリクルってエステードさんとセックスしてるワケで……。
オレが見たのはもう、二人が合体してる体勢だからナントモ言えないけど。もしかしてメリクルって、フェラしないタイプなのかな?
………。ゲフン、ゲフン。
下ネタだって言っといたからな、オレ。
冗談はともかく、として。
その上で、更なる下ネタ……しかもBLっぽくないヤツ……で悪いんだけど。
いつだったか、メリクルが呟いてたんだ。
その当時、オレはイグザとしての人生しか無くて。この世界には男しか居なくて。
だから、耳にした言葉も全く意味が分かんないまま、すぐに忘れた。
本当に小さな声で「まんじるみてぇでイヤなんだっつの」……って。
あれってつまり女の人の……ゲフン、ゲフン。
流石に言わないぞ。
あぁそうか……。
BLゲーム世界に相応しくない言葉だから、オレの記憶から消されてたのかもな。
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