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第五章 ~ゲームに無かった展開だから遠慮しないで歯向かう~
ルサーがなんとかしてくれた?
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ある程度は予想してたとはいえ、思ってた以上に雰囲気は良くない。
フィロウとエステードさんが完全に兄弟喧嘩モードになっちゃったからな。
握った手の甲をゆっくり撫でてフィロウを宥めてるオレ。
ちょっとずつ落ち着いて来たものの、まだフィロウは涙目でエステードさんを悔しそうに睨み下ろしてる。
その視線を浴びながらオレ達二人を見てたエステードさんは、厳しい表情を微塵も崩さないまま。
「……昼休み、あと五分切ってるぜ?」
壁掛け時計へと視線をやったルサーが冷静に言う。
ハッとして時計を確認したら、詰め所に来てから結構な時間が経ってた。
睨み合ってたフィロウとエステードさんは、ルサーの言葉に釣られて時計の方を見た後。今度はお互いに視線を合わせないよう、顔を逸らしてる。
その様子を見てルサーは、オレと顔を見合わせて苦笑も浮かべた。
「時間も無ぇし、今日はここまでで良いだろ?」
「ぅわ、もうそんな時間なのか。昼休みを潰しちゃってゴメン。」
話をする日時を決めるだけだから、すぐに済むと思ってたのに。思わぬ展開になって随分な長居しちゃった。
今日はもう、この辺で引き下がった方が良さそうだな。
さっき言った通り、チャンスは一度きりじゃない。
大事な弟を心配した兄が反対するのは当たり前なんだから、一回や二回で許して貰えなくたって、焦ったりヘコんだりしてる場合じゃないんだ。
まぁ、ちょっと、さっきの「駄目です」は……タイミングと言いリズムと言い、余りにもキレが良過ぎてビックリしちゃったけどさ。
また改めて、エステードさんの都合に合わせて時間を取って貰えるように頼もう。
「フィロウ、お昼休み終わるし、今日はそろそろ帰ろう?」
「うん……。」
うなだれたフィロウは、自分が使ってた椅子をそっと直した。
オレも立ち上がる。
「じゃあエステードさん、今日はこれで。また改めて話をさせて欲しい。」
「…ぁ……。」
オレを見上げるエステードさんは、微かに頷いたんだかそうじゃないんだか。実に微妙な反応をした。
現状ではエステードさん、オレとフィロウの付き合いに反対してるからな。
この流れで「はい、いつにしますか?」って返事にはならなくて当然だ。
「ルサーも。ホント、お昼休みにゴメン。」
「いや、いい。……それよりイグザ、今日の予定はどうなってる?」
「今日は……ええっと、リオのトコに行こうと思ってる。……フィロウに、…馬車で送って貰って。出来たらビリーのトコにも行ければな~、って考えてる。二人にはまだハーレム話、してないからさ。」
今まさに猛烈に反対されるってのに、そのフィロウに頼って、他の妻候補の元を訪ね回る予定だって……。言うのにちょっと躊躇したけど結局言ったオレ。
言葉を濁したって、今のところ、予定を変える気は無いからな。
「行く事は伝えてあるのか?」
「ん? いや、言ってないけど?」
「そうか。なら……予定がちょ~っと変わっても問題無ぇな?」
「あ、うん。」
「せっかく来たんだ。俺に『挨拶』も済ませとけ。……なァ?」
ビックリしてルサーを見る、オレ、フィロウ、エステードさんも。
全員の視線を集めたルサーは口端をニヤッて吊り上げる。
「家族の問題は他所でどうにかして貰うとして、だ。先輩妻への挨拶は、ちゃんとするべきじゃねェか?」
「えっ、でもルサー? もうお昼休みの残り時間が…」
「午後から休みを取る。大丈夫、今日はヒマだ。……ソッチも時間はあるんだろ?」
フィロウに目線を向けたルサーはゾクゾクするような笑顔。
見られたフィロウは明らかに動揺してるっぽい。返答を促されて、首を縦に振るしかないようだ。
「ルサーさんっ? 私はまだ反対してるんですよっ?」
「それがどうした? 妻同士の顔合わせにゃ関係無ぇな。」
「だったら、私も休暇を取りますっ。」
「それは駄目だ、エステード。お前さんに同席する権利は無ぇ。」
俄かに慌て出したエステードさん。たぶん、休暇を取って、ルサーとフィロウの顔合わせに同席するツモリだったんだろう。
それをルサーはあっさりと、でもキッパリと切り捨てた。
「妻でもねぇのに顔合わせに参加出来ンのは、天守か、天守の代理人か……顔合わせに参加する妻全員が出席を認めた人間だけだ。そして俺はお前の参加を認める気が無いんだが?」
「そんな……。」
「今日は大人しく、夕方まで働いてろ。どうせ休んだ所でよ、荒れてる気持ちは変わらねぇだろ? むしろ職場に居た方が気も紛れるってモンだ。」
妻同士の顔合わせについては確かにルサーの言う通りだ。
フィロウの為に用意した本の内容を、きっとエステードさんも読んであったんだろう。エステードさんはルサーにそれ以上食い下がらず、俯いて黙り込んでしまった。
「さぁてと、話も決まった所で、どっか出るか。いつまでも会議室を独占してンのも悪いからなぁ。」
ゆっくり立ち上がったルサー。
だけど席から離れず、オレとフィロウを見る。
「馬車で来てるんだったか? 休暇を出して来るから、先に行ってろ。」
「あぁ、分かった。フィロウ、行こう。」
「うん……。じゃあ、ぁの、お先に……。」
フィロウと二人、先行して会議室から出る。
会議室の扉の外側に、いつの間に掛けられたのか、『使用中・出入り禁止』のカードが表示されてた。
ふと気になって会議室の中を振り返ってみたら。
まだ座ったままのエステードさんの頭に、ルサーが優しく手を置いてた。
「……久々にメシ、行こうぜ? 夕方、迎えに来るからよ?」
「………。」
「気になるんだろ? メシ食いながらでも、話せる範囲で聞かせてやるから。」
「……っ、…はい……。」
雰囲気ぶち壊して申し訳ないんだけど。心の中でだけだから大目に見てくれ。
弟が兄を慰める図もイイもんだなぁ……。
フィロウとエステードさんが完全に兄弟喧嘩モードになっちゃったからな。
握った手の甲をゆっくり撫でてフィロウを宥めてるオレ。
ちょっとずつ落ち着いて来たものの、まだフィロウは涙目でエステードさんを悔しそうに睨み下ろしてる。
その視線を浴びながらオレ達二人を見てたエステードさんは、厳しい表情を微塵も崩さないまま。
「……昼休み、あと五分切ってるぜ?」
壁掛け時計へと視線をやったルサーが冷静に言う。
ハッとして時計を確認したら、詰め所に来てから結構な時間が経ってた。
睨み合ってたフィロウとエステードさんは、ルサーの言葉に釣られて時計の方を見た後。今度はお互いに視線を合わせないよう、顔を逸らしてる。
その様子を見てルサーは、オレと顔を見合わせて苦笑も浮かべた。
「時間も無ぇし、今日はここまでで良いだろ?」
「ぅわ、もうそんな時間なのか。昼休みを潰しちゃってゴメン。」
話をする日時を決めるだけだから、すぐに済むと思ってたのに。思わぬ展開になって随分な長居しちゃった。
今日はもう、この辺で引き下がった方が良さそうだな。
さっき言った通り、チャンスは一度きりじゃない。
大事な弟を心配した兄が反対するのは当たり前なんだから、一回や二回で許して貰えなくたって、焦ったりヘコんだりしてる場合じゃないんだ。
まぁ、ちょっと、さっきの「駄目です」は……タイミングと言いリズムと言い、余りにもキレが良過ぎてビックリしちゃったけどさ。
また改めて、エステードさんの都合に合わせて時間を取って貰えるように頼もう。
「フィロウ、お昼休み終わるし、今日はそろそろ帰ろう?」
「うん……。」
うなだれたフィロウは、自分が使ってた椅子をそっと直した。
オレも立ち上がる。
「じゃあエステードさん、今日はこれで。また改めて話をさせて欲しい。」
「…ぁ……。」
オレを見上げるエステードさんは、微かに頷いたんだかそうじゃないんだか。実に微妙な反応をした。
現状ではエステードさん、オレとフィロウの付き合いに反対してるからな。
この流れで「はい、いつにしますか?」って返事にはならなくて当然だ。
「ルサーも。ホント、お昼休みにゴメン。」
「いや、いい。……それよりイグザ、今日の予定はどうなってる?」
「今日は……ええっと、リオのトコに行こうと思ってる。……フィロウに、…馬車で送って貰って。出来たらビリーのトコにも行ければな~、って考えてる。二人にはまだハーレム話、してないからさ。」
今まさに猛烈に反対されるってのに、そのフィロウに頼って、他の妻候補の元を訪ね回る予定だって……。言うのにちょっと躊躇したけど結局言ったオレ。
言葉を濁したって、今のところ、予定を変える気は無いからな。
「行く事は伝えてあるのか?」
「ん? いや、言ってないけど?」
「そうか。なら……予定がちょ~っと変わっても問題無ぇな?」
「あ、うん。」
「せっかく来たんだ。俺に『挨拶』も済ませとけ。……なァ?」
ビックリしてルサーを見る、オレ、フィロウ、エステードさんも。
全員の視線を集めたルサーは口端をニヤッて吊り上げる。
「家族の問題は他所でどうにかして貰うとして、だ。先輩妻への挨拶は、ちゃんとするべきじゃねェか?」
「えっ、でもルサー? もうお昼休みの残り時間が…」
「午後から休みを取る。大丈夫、今日はヒマだ。……ソッチも時間はあるんだろ?」
フィロウに目線を向けたルサーはゾクゾクするような笑顔。
見られたフィロウは明らかに動揺してるっぽい。返答を促されて、首を縦に振るしかないようだ。
「ルサーさんっ? 私はまだ反対してるんですよっ?」
「それがどうした? 妻同士の顔合わせにゃ関係無ぇな。」
「だったら、私も休暇を取りますっ。」
「それは駄目だ、エステード。お前さんに同席する権利は無ぇ。」
俄かに慌て出したエステードさん。たぶん、休暇を取って、ルサーとフィロウの顔合わせに同席するツモリだったんだろう。
それをルサーはあっさりと、でもキッパリと切り捨てた。
「妻でもねぇのに顔合わせに参加出来ンのは、天守か、天守の代理人か……顔合わせに参加する妻全員が出席を認めた人間だけだ。そして俺はお前の参加を認める気が無いんだが?」
「そんな……。」
「今日は大人しく、夕方まで働いてろ。どうせ休んだ所でよ、荒れてる気持ちは変わらねぇだろ? むしろ職場に居た方が気も紛れるってモンだ。」
妻同士の顔合わせについては確かにルサーの言う通りだ。
フィロウの為に用意した本の内容を、きっとエステードさんも読んであったんだろう。エステードさんはルサーにそれ以上食い下がらず、俯いて黙り込んでしまった。
「さぁてと、話も決まった所で、どっか出るか。いつまでも会議室を独占してンのも悪いからなぁ。」
ゆっくり立ち上がったルサー。
だけど席から離れず、オレとフィロウを見る。
「馬車で来てるんだったか? 休暇を出して来るから、先に行ってろ。」
「あぁ、分かった。フィロウ、行こう。」
「うん……。じゃあ、ぁの、お先に……。」
フィロウと二人、先行して会議室から出る。
会議室の扉の外側に、いつの間に掛けられたのか、『使用中・出入り禁止』のカードが表示されてた。
ふと気になって会議室の中を振り返ってみたら。
まだ座ったままのエステードさんの頭に、ルサーが優しく手を置いてた。
「……久々にメシ、行こうぜ? 夕方、迎えに来るからよ?」
「………。」
「気になるんだろ? メシ食いながらでも、話せる範囲で聞かせてやるから。」
「……っ、…はい……。」
雰囲気ぶち壊して申し訳ないんだけど。心の中でだけだから大目に見てくれ。
弟が兄を慰める図もイイもんだなぁ……。
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