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第五章 ~ゲームに無かった展開だから遠慮しないで歯向かう~
シルシがあっても欲しいものは手に入らない・11 $フィロウ$
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* * *
本当ならイグゥも家まで送ってる頃。
顔色の悪くなったボクをイグゥが心配してくれるから、これ幸いと家に連れ込んだ。
「泊まって」とか「寂しい」とか、下心丸出しなボクの言葉。
イグゥは何の警戒もせず。無防備に信用して。一緒に暮らしてる人に外泊の許可を貰って。着替えも用意して。
その事実がボクに、自分はイグゥの眼中に入ってない、って現実を突き付ける。
「ご飯を一緒に食べるなんて初めてだね。イグゥ、好き嫌いは?」
何か喋らなきゃ。
思えば思う程、当たり障り無い会話しか出て来ない。
頭の芯や、意識にモヤが掛かった感じ。
どうせ、手を伸ばして貰えないんだから。
友達になるのがこんなにツラいんだから。
ねぇ、イグゥ……。一度だけ……ちょうだい……?
「特に食べれない物は無いなぁ。」
汚い目で見られてるとも知らないイグゥ。ボクの事を気にしないイグゥ。
ボクはイグゥの……微笑にもならない程の、小さな表情の変化でもこんなにドキドキしてるのに。
ぅううん、違うな。
このドキドキはきっと、半分は罪悪感。
イグゥの気持ちも都合も無視して、ボクは勝手に……イグゥを……。
両親は近隣の村々を周る為に出掛けて、帰って来るのは三日後。
その間、ボク以外で家にいるのは使用人達だけ……夜には人数も少なくなる。
こんなチャンスはもう二度と無い。
きっと次のチャンスが来るまでにボクが耐えられなくなるから。
ポケットの中にある、メリクルから貰った小瓶の存在をそっと確かめた。
渡された時には反発したのに、ボクはこれから、こんな物に頼ろうとしてる……。
* * *
夕食には媚薬を盛らなかった。
食後すぐ、使用人達には業務終了を伝えて休んで貰って。
ボクは今、チョコケーキを前に、小瓶を取り出してる。
今頃イグゥは、何も知らずに部屋で待ってるハズ。
ボクは貰い物のケーキと飲み物の補充分を持って来るだけ、って信じて。
「イグゥ……お願い…」
震える手で蓋を開けた小瓶を傾ける。
ケーキに垂らしたら、そこだけ目立って見えちゃって。それを誤魔化す為に生地の表面全体に、液体を滲み込ませたら、小瓶が空になっちゃった。
凄い量が滲みちゃってるけど一切れぐらいなら大丈夫、だよね?
結構重たいケーキだから、薄めに切り分ければ……うん。
ケーキ全部食べるワケじゃないし、その前に効果が出るハズ。
自分にそう言い聞かせて。
ケーキや食器類を乗せたトレイと、飲み物を入れたバケツを持って。
「イグゥっ! ぉ、お待たせっ!!」
なるべく自然に、元気な感じで部屋に戻った。
テーブルに置いたバケツから氷が転がり出る。
ちょっと元気が有り過ぎたみたい。
イグゥに見守られる中、ボクは慎重にケーキを切り分ける。
ナイフの刃をちょっと当てるだけでジュワッと滲み出て来るから心臓に悪い。
たかだかケーキと皿、フォークだけなのに。
テーブルに置くまでの間、それがやけに重たく感じた。
「……どうぞ?」
「美味しそうだな。」
ケーキにフォークを入れるイグゥ。
一瞬、それを止めたくなって。
ボクは視線を逸らして、自分のを切り分ける作業に集中した。……振りをした。
止めて……どうするの。
ここまでやってるんだよ? 今更、真面目ぶるんじゃないよ……。
自分の皿を持って振り返ったら、イグゥはまだ食べてない。
一人だけ先に食べるのが嫌なのかな、って思って。さり気なく隣に座る。
「……どうしたの?」
「フィロウ。ちょっとそのままで待っててくれ。」
初めて聞くイグゥの硬い声。
素早くイグゥは、ケーキを一口大よりも小さく切って、欠片を口に入れた。
その仕草を見たボクの心は焦りで一杯になる。
まるで……『毒見』のようだったから。
その予感は当たってた。
「ぐ……ぅ、ップ…」
飲み込まずにイグゥは、ティッシュに吐き出した。
「いっ、ィグ…」
「食べるな!」
続けて、飲み物で口をすすいで、それもティッシュに吐き出すイグゥ。
スパークリングワインをがぶ飲みするイグゥに、そっと皿を取り上げられた。
何かを仕込んであるって。完全に、……バレてる。
ボクがやった、って事にも気付いてるよね。
眩暈がする。
イグゥに手を掴まれた。
自業自得なのに。
怖い……。
「ヒトから貰った、って言ったよな? 知ってる人か?」
「え……、ぃ、いや…」
「知ってる人じゃないんだな? 何処で渡された? ひょっとして……娼館エリアで会った人から、か?」
「……!」
凄い。そんな事まで分かっちゃうんだ。
イグゥを狙うなんて、最初っから無謀だったのかな。
怒らせる。嫌われる。軽蔑される。
その全てを覚悟したボクに。
イグゥの反応は予想と違ってた。
「もしかしてさ、その場で食べるように言われなかったか? 例えば、今ここで一緒に食べよう、とか。……まさか、って思うけど。そこで一口だけとかでも、食べてない、よな?」
「……ど、どうして……? なん、で…」
あんなに鋭い観察眼で薬を見破ったのに、イグゥはこれがボクの仕業だなんて全く疑ってない。
何者かにボクが狙われたんじゃないか、って心配してる。
ボク以上に怪しい人なんて、居ないじゃない。
なんでそんなに信じてくれるの……?
「フィロウ……落ち着いて、オレの話を聞いてくれ。」
イグゥは優しく説明してくれた。
ボクが仕込んだ媚薬……精力増強剤の恐ろしさを。
下手したら身体を壊す。最悪、の可能性も。
「っご、……ゴメンな、さい…っ、まさか……そんな…」
そんなツモリじゃなかった!
まさかそこまで、危険な物だなんて、考えてもなかった……!
「ボクの所為で……、イグゥが、不能に……っ。」
「待て待て、今のは聞き捨てならないぞぉ~。」
……え? 今の……イグゥ?
「オレ自身よりオレの下半身の方がずっと勤勉だぞ~。」
「……え。……えっ?」
自分の気持ちで一杯一杯になってたから。
イグゥの様子がおかしいって気付くのが遅れた。
「ちょ……! 大丈夫っ?」
「オレぇ……、…………酔っ払った、かもぉ……。」
飲んでるのが十歳以上の子供が飲むような物だから油断してたのかも。
それでもあれだけ飲んだら、酔っ払ても仕方ない。
「フィロウ……ごめぇ、ちょっとだけ……寝かして。」
イグゥはそのまま目を閉じた。
気が動転したボクは使用人を呼んで。
すぐ近くにいる掛かり付けの医者を呼んで貰って。
医者から「単なる睡眠不足だから心配無い」って聞くまで、ボクは生きた心地がしなかった。
横たわって規則正しい寝息を立てるイグゥ。
ボクは床に蹲ってイグゥの寝顔を見守る。
……ゴメン。ゴメンなさい。
イグゥが目覚めたら、ボクのした事をちゃんと白状するから。
本当ならイグゥも家まで送ってる頃。
顔色の悪くなったボクをイグゥが心配してくれるから、これ幸いと家に連れ込んだ。
「泊まって」とか「寂しい」とか、下心丸出しなボクの言葉。
イグゥは何の警戒もせず。無防備に信用して。一緒に暮らしてる人に外泊の許可を貰って。着替えも用意して。
その事実がボクに、自分はイグゥの眼中に入ってない、って現実を突き付ける。
「ご飯を一緒に食べるなんて初めてだね。イグゥ、好き嫌いは?」
何か喋らなきゃ。
思えば思う程、当たり障り無い会話しか出て来ない。
頭の芯や、意識にモヤが掛かった感じ。
どうせ、手を伸ばして貰えないんだから。
友達になるのがこんなにツラいんだから。
ねぇ、イグゥ……。一度だけ……ちょうだい……?
「特に食べれない物は無いなぁ。」
汚い目で見られてるとも知らないイグゥ。ボクの事を気にしないイグゥ。
ボクはイグゥの……微笑にもならない程の、小さな表情の変化でもこんなにドキドキしてるのに。
ぅううん、違うな。
このドキドキはきっと、半分は罪悪感。
イグゥの気持ちも都合も無視して、ボクは勝手に……イグゥを……。
両親は近隣の村々を周る為に出掛けて、帰って来るのは三日後。
その間、ボク以外で家にいるのは使用人達だけ……夜には人数も少なくなる。
こんなチャンスはもう二度と無い。
きっと次のチャンスが来るまでにボクが耐えられなくなるから。
ポケットの中にある、メリクルから貰った小瓶の存在をそっと確かめた。
渡された時には反発したのに、ボクはこれから、こんな物に頼ろうとしてる……。
* * *
夕食には媚薬を盛らなかった。
食後すぐ、使用人達には業務終了を伝えて休んで貰って。
ボクは今、チョコケーキを前に、小瓶を取り出してる。
今頃イグゥは、何も知らずに部屋で待ってるハズ。
ボクは貰い物のケーキと飲み物の補充分を持って来るだけ、って信じて。
「イグゥ……お願い…」
震える手で蓋を開けた小瓶を傾ける。
ケーキに垂らしたら、そこだけ目立って見えちゃって。それを誤魔化す為に生地の表面全体に、液体を滲み込ませたら、小瓶が空になっちゃった。
凄い量が滲みちゃってるけど一切れぐらいなら大丈夫、だよね?
結構重たいケーキだから、薄めに切り分ければ……うん。
ケーキ全部食べるワケじゃないし、その前に効果が出るハズ。
自分にそう言い聞かせて。
ケーキや食器類を乗せたトレイと、飲み物を入れたバケツを持って。
「イグゥっ! ぉ、お待たせっ!!」
なるべく自然に、元気な感じで部屋に戻った。
テーブルに置いたバケツから氷が転がり出る。
ちょっと元気が有り過ぎたみたい。
イグゥに見守られる中、ボクは慎重にケーキを切り分ける。
ナイフの刃をちょっと当てるだけでジュワッと滲み出て来るから心臓に悪い。
たかだかケーキと皿、フォークだけなのに。
テーブルに置くまでの間、それがやけに重たく感じた。
「……どうぞ?」
「美味しそうだな。」
ケーキにフォークを入れるイグゥ。
一瞬、それを止めたくなって。
ボクは視線を逸らして、自分のを切り分ける作業に集中した。……振りをした。
止めて……どうするの。
ここまでやってるんだよ? 今更、真面目ぶるんじゃないよ……。
自分の皿を持って振り返ったら、イグゥはまだ食べてない。
一人だけ先に食べるのが嫌なのかな、って思って。さり気なく隣に座る。
「……どうしたの?」
「フィロウ。ちょっとそのままで待っててくれ。」
初めて聞くイグゥの硬い声。
素早くイグゥは、ケーキを一口大よりも小さく切って、欠片を口に入れた。
その仕草を見たボクの心は焦りで一杯になる。
まるで……『毒見』のようだったから。
その予感は当たってた。
「ぐ……ぅ、ップ…」
飲み込まずにイグゥは、ティッシュに吐き出した。
「いっ、ィグ…」
「食べるな!」
続けて、飲み物で口をすすいで、それもティッシュに吐き出すイグゥ。
スパークリングワインをがぶ飲みするイグゥに、そっと皿を取り上げられた。
何かを仕込んであるって。完全に、……バレてる。
ボクがやった、って事にも気付いてるよね。
眩暈がする。
イグゥに手を掴まれた。
自業自得なのに。
怖い……。
「ヒトから貰った、って言ったよな? 知ってる人か?」
「え……、ぃ、いや…」
「知ってる人じゃないんだな? 何処で渡された? ひょっとして……娼館エリアで会った人から、か?」
「……!」
凄い。そんな事まで分かっちゃうんだ。
イグゥを狙うなんて、最初っから無謀だったのかな。
怒らせる。嫌われる。軽蔑される。
その全てを覚悟したボクに。
イグゥの反応は予想と違ってた。
「もしかしてさ、その場で食べるように言われなかったか? 例えば、今ここで一緒に食べよう、とか。……まさか、って思うけど。そこで一口だけとかでも、食べてない、よな?」
「……ど、どうして……? なん、で…」
あんなに鋭い観察眼で薬を見破ったのに、イグゥはこれがボクの仕業だなんて全く疑ってない。
何者かにボクが狙われたんじゃないか、って心配してる。
ボク以上に怪しい人なんて、居ないじゃない。
なんでそんなに信じてくれるの……?
「フィロウ……落ち着いて、オレの話を聞いてくれ。」
イグゥは優しく説明してくれた。
ボクが仕込んだ媚薬……精力増強剤の恐ろしさを。
下手したら身体を壊す。最悪、の可能性も。
「っご、……ゴメンな、さい…っ、まさか……そんな…」
そんなツモリじゃなかった!
まさかそこまで、危険な物だなんて、考えてもなかった……!
「ボクの所為で……、イグゥが、不能に……っ。」
「待て待て、今のは聞き捨てならないぞぉ~。」
……え? 今の……イグゥ?
「オレ自身よりオレの下半身の方がずっと勤勉だぞ~。」
「……え。……えっ?」
自分の気持ちで一杯一杯になってたから。
イグゥの様子がおかしいって気付くのが遅れた。
「ちょ……! 大丈夫っ?」
「オレぇ……、…………酔っ払った、かもぉ……。」
飲んでるのが十歳以上の子供が飲むような物だから油断してたのかも。
それでもあれだけ飲んだら、酔っ払ても仕方ない。
「フィロウ……ごめぇ、ちょっとだけ……寝かして。」
イグゥはそのまま目を閉じた。
気が動転したボクは使用人を呼んで。
すぐ近くにいる掛かり付けの医者を呼んで貰って。
医者から「単なる睡眠不足だから心配無い」って聞くまで、ボクは生きた心地がしなかった。
横たわって規則正しい寝息を立てるイグゥ。
ボクは床に蹲ってイグゥの寝顔を見守る。
……ゴメン。ゴメンなさい。
イグゥが目覚めたら、ボクのした事をちゃんと白状するから。
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