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第五章 ~ゲームに無かった展開だから遠慮しないで歯向かう~
フィロウとの関係について怪しまれる
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※「≪台詞≫」は旧帝国語での会話です。
帰りもフィロウは馬車を出してくれた。
進行方向を見る側の席にフィロウが座って、馬車酔いしないオレとビリーが逆向きの席に並んで座ってる。
部屋でみっちり勉強したから、帰りは割とまったりモードだ。
ビリーは窓枠に肘を掛けた姿勢で、陽キャが寛いでる感が物凄い。
フィロウは疲れちゃったらしく、物憂げな王子様顔で口数も少ない。
三人しか居ない場で、フィロウに分かんない話をするのも悪いとは思ったけど。
この機会にオレは、ビリーに一つ、頼み事をした。
養育所に手紙で、オレが無事だって伝えて貰えないか。って。
自分の名前は分かったけどさ、オレ。
育ててくれた養育所とか、所長や先生とか、近くの村とか、そこら辺の名前は全っ然、思い出せてないんだよ。
オレは仕事の途中で山賊に襲われて、そのまま行方不明になっちゃってる。無駄に心配させないよう、一度戻るなり手紙を出すなりしたいのに、オレ自身はそれが出来ないんだ。
ビリーが嬉しそうに微笑んで「……任せ、て。」って引き受けてくれて良かった。
これで安心して過ごせるぞ。
……自分で言っといてナンだけど、今までと変わんないな。
オレの身体に天守のシルシが見付かった話は……。
また別な機会に話そう。伝えるにしても、今じゃないよな。
って考えてたら、ビリーの家の前に着いてた。
「今日は久々にイグゥと、一緒に勉強出来て楽しかった。また誘って?≫」
馬車を降りたビリーは、BL学園ゲームのキャラみたいな台詞を言った。
ビリーを見送る為に、オレとフィロウも馬車を降りる。
「……今日、は……御馳走、さま。」
「あのさ。」
お礼を言ったビリーを見下ろすフィロウの表情が心なしか硬い。
ビリーは小首を傾げる。緩やかにウェーブした髪が頬に掛かったのを、掻き上げる仕草がチャラくてちょっとだけエロい。
「こっ、……この前、言い方キツくて……悪かったね。」
「……うん。」
「べっ、別に謝ってないから。間違ったとは思ってないし。」
「……そう。」
メリクル並みに単純なツンデレ発言をしたフィロウは。恥ずかしくなったんだろう。
そそくさと馬車の中に逃げ込んでった。
オレはそっとビリーに聞いてみる。
「フィロウと何かあったのか?」
「……イグゥに、……謝る、よう…言われてた。」
「え、そうなのか。……何の話だ?」
「俺が、黙ってた…から……。……ご免ね?」
「なんだ、そんな話か。別に怒ったりしてないぞ?」
カシュにも言われたっけな。もっと早くオレの名前が分かったのに、そうしなかったビリーを怒ってないか、みたいな話。
そもそもオレが自分の名前を忘れたのはビリーの所為じゃないんだから、怒るのは筋違いだ。
オレのことを聞かれた当時は、ちょっと会いたくなかっただけだろう? 振り返ってみればオレも、大して深刻に困ってはいなかったもんな。
軽く答えたオレにビリーは申し訳なさそうな顔になる。
「ぉ……俺、っヤキモチ…妬いて……、……それで。」
「えっ、そうなのかっ?」
パリピデビューしちゃったのが照れ臭くて。
あるいは、オレが、自分でも知らない内に変な方向に変化しちゃってるのが嫌で。
それで知らない振りをされたんじゃなかったのか。
結果として、どの理由でも怒る気が無いのは変わんないけどさ。
……あれ? この流れでフィロウがビリーに、オレに謝るように言うって?
つまり、フィロウはその辺の事情を知ってたってワケか?
フィロウのさっきの台詞から想像する限りだけど、オレを心配してくれる余り、ビリーにキツイ言い方しちゃったのかも知れないな。
「そっか。フィロウは代わりに怒ってくれたのかも、な? ……心配掛けちゃったんだろうなぁ。」
「もぉ……、俺の、話……してるのに……。」
「……ッて! ゴメン、ゴメン。」
ヤキモチを表すようにビリーがオレの腕を抓った。
子供の頃のオレはともかく。今のオレはヤキモチだろうが何だろうが、こうやって可愛く拗ねられたら悪い気はしない。
それどころか、ちょっと喜んでもいる。
拗ねて貰う為にワザと酷いことをするクズ野郎にならないよう、自重を心掛けなきゃダメだな。
「もしかして…」
スッ……。ビリーが冷たく半眼になる。
「あの子……、恋人…に……?」
「ふあっ?」
「……挨拶、して…来る。」
「いっ、いやいや、待ってビリー。」
オレは大至急ビリーを止めた。
もし、恋人になる予定なら、そのツモリでそれ相応の挨拶をしなきゃ。って思ったんだろうけど。
「そういうワケじゃないからっ。フィロウは友達っ……に、なったトコっ。」
「俺みたい、に……ならない?」
「あぁ、ならない、ならない。ビリーとフィロウは違うから。……大体、一緒に勉強してても、オレとフィロウはそんな感じじゃなかっただろ?」
むしろビリーとフィロウとの進展具合の方が、ソレっぽかったぞ。
……ちょっと寂しいから言わないけどさ。
「あ、それから。恋人って話なんだけどな?」
馬車を振り返り、フィロウが出て来てないのを確認してから。
手短にビリーに伝えた。
オレの身体に天守のシルシが見付かった件について、近い内に、カシュも含めて話がしたい。……って。
ビックリしたビリーが何度か瞬きする。
それでも変な声も出さず、頷いてくれて……何故か、おもむろに。馬車に寄ってって、扉を開け放つ。
扉の向こう側のフィロウは、今さっきのビリーと同じくらいビックリしてた。
「なっ…なに?」
「≪あんまり追い詰めるのはどうかと思ったんだけど、俺だって別に悪魔じゃないから。精一杯頑張ればいいよ。怠けたら貰えないだけ。……覚えといて。≫」
帰りもフィロウは馬車を出してくれた。
進行方向を見る側の席にフィロウが座って、馬車酔いしないオレとビリーが逆向きの席に並んで座ってる。
部屋でみっちり勉強したから、帰りは割とまったりモードだ。
ビリーは窓枠に肘を掛けた姿勢で、陽キャが寛いでる感が物凄い。
フィロウは疲れちゃったらしく、物憂げな王子様顔で口数も少ない。
三人しか居ない場で、フィロウに分かんない話をするのも悪いとは思ったけど。
この機会にオレは、ビリーに一つ、頼み事をした。
養育所に手紙で、オレが無事だって伝えて貰えないか。って。
自分の名前は分かったけどさ、オレ。
育ててくれた養育所とか、所長や先生とか、近くの村とか、そこら辺の名前は全っ然、思い出せてないんだよ。
オレは仕事の途中で山賊に襲われて、そのまま行方不明になっちゃってる。無駄に心配させないよう、一度戻るなり手紙を出すなりしたいのに、オレ自身はそれが出来ないんだ。
ビリーが嬉しそうに微笑んで「……任せ、て。」って引き受けてくれて良かった。
これで安心して過ごせるぞ。
……自分で言っといてナンだけど、今までと変わんないな。
オレの身体に天守のシルシが見付かった話は……。
また別な機会に話そう。伝えるにしても、今じゃないよな。
って考えてたら、ビリーの家の前に着いてた。
「今日は久々にイグゥと、一緒に勉強出来て楽しかった。また誘って?≫」
馬車を降りたビリーは、BL学園ゲームのキャラみたいな台詞を言った。
ビリーを見送る為に、オレとフィロウも馬車を降りる。
「……今日、は……御馳走、さま。」
「あのさ。」
お礼を言ったビリーを見下ろすフィロウの表情が心なしか硬い。
ビリーは小首を傾げる。緩やかにウェーブした髪が頬に掛かったのを、掻き上げる仕草がチャラくてちょっとだけエロい。
「こっ、……この前、言い方キツくて……悪かったね。」
「……うん。」
「べっ、別に謝ってないから。間違ったとは思ってないし。」
「……そう。」
メリクル並みに単純なツンデレ発言をしたフィロウは。恥ずかしくなったんだろう。
そそくさと馬車の中に逃げ込んでった。
オレはそっとビリーに聞いてみる。
「フィロウと何かあったのか?」
「……イグゥに、……謝る、よう…言われてた。」
「え、そうなのか。……何の話だ?」
「俺が、黙ってた…から……。……ご免ね?」
「なんだ、そんな話か。別に怒ったりしてないぞ?」
カシュにも言われたっけな。もっと早くオレの名前が分かったのに、そうしなかったビリーを怒ってないか、みたいな話。
そもそもオレが自分の名前を忘れたのはビリーの所為じゃないんだから、怒るのは筋違いだ。
オレのことを聞かれた当時は、ちょっと会いたくなかっただけだろう? 振り返ってみればオレも、大して深刻に困ってはいなかったもんな。
軽く答えたオレにビリーは申し訳なさそうな顔になる。
「ぉ……俺、っヤキモチ…妬いて……、……それで。」
「えっ、そうなのかっ?」
パリピデビューしちゃったのが照れ臭くて。
あるいは、オレが、自分でも知らない内に変な方向に変化しちゃってるのが嫌で。
それで知らない振りをされたんじゃなかったのか。
結果として、どの理由でも怒る気が無いのは変わんないけどさ。
……あれ? この流れでフィロウがビリーに、オレに謝るように言うって?
つまり、フィロウはその辺の事情を知ってたってワケか?
フィロウのさっきの台詞から想像する限りだけど、オレを心配してくれる余り、ビリーにキツイ言い方しちゃったのかも知れないな。
「そっか。フィロウは代わりに怒ってくれたのかも、な? ……心配掛けちゃったんだろうなぁ。」
「もぉ……、俺の、話……してるのに……。」
「……ッて! ゴメン、ゴメン。」
ヤキモチを表すようにビリーがオレの腕を抓った。
子供の頃のオレはともかく。今のオレはヤキモチだろうが何だろうが、こうやって可愛く拗ねられたら悪い気はしない。
それどころか、ちょっと喜んでもいる。
拗ねて貰う為にワザと酷いことをするクズ野郎にならないよう、自重を心掛けなきゃダメだな。
「もしかして…」
スッ……。ビリーが冷たく半眼になる。
「あの子……、恋人…に……?」
「ふあっ?」
「……挨拶、して…来る。」
「いっ、いやいや、待ってビリー。」
オレは大至急ビリーを止めた。
もし、恋人になる予定なら、そのツモリでそれ相応の挨拶をしなきゃ。って思ったんだろうけど。
「そういうワケじゃないからっ。フィロウは友達っ……に、なったトコっ。」
「俺みたい、に……ならない?」
「あぁ、ならない、ならない。ビリーとフィロウは違うから。……大体、一緒に勉強してても、オレとフィロウはそんな感じじゃなかっただろ?」
むしろビリーとフィロウとの進展具合の方が、ソレっぽかったぞ。
……ちょっと寂しいから言わないけどさ。
「あ、それから。恋人って話なんだけどな?」
馬車を振り返り、フィロウが出て来てないのを確認してから。
手短にビリーに伝えた。
オレの身体に天守のシルシが見付かった件について、近い内に、カシュも含めて話がしたい。……って。
ビックリしたビリーが何度か瞬きする。
それでも変な声も出さず、頷いてくれて……何故か、おもむろに。馬車に寄ってって、扉を開け放つ。
扉の向こう側のフィロウは、今さっきのビリーと同じくらいビックリしてた。
「なっ…なに?」
「≪あんまり追い詰めるのはどうかと思ったんだけど、俺だって別に悪魔じゃないから。精一杯頑張ればいいよ。怠けたら貰えないだけ。……覚えといて。≫」
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