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第五章 ~ゲームに無かった展開だから遠慮しないで歯向かう~
こんな場所にシルシがあるって言い難いぞ
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長ソファに、くっ付いて座ってて。
オレに抱き付いてるユーグ。ユーグの腰を抱くオレ。
完全にエッチな雰囲気、待ったナシなんだけど。
「ぁのさ、ユーグ。まだ話の続きがあって……。一応、いい話? なんだけど。」
「ほぉ……?」
目を細めたユーグ。
予想が付いてないからか、ちょっと不満気っぽい。
「恋人になる前に、ルサーと話をして欲しい。って言うツモリだったんだけど。」
「それは勿論だとも。」
「ちょっと予定が変わっちゃって。」
「…………ほぉ?」
ユーグの瞳が鋭く光る。明らかに機嫌を損ねた証拠。
オレは慌てて言葉を続けた。
「ちっ、違うぞ、ユーグ。悪い話じゃない、悪くはないからなっ。」
「……詳細を聞こう。」
まるで現地調査の結果を報告するような雰囲気だ。
自分の身体に天守のシルシがあるって話と、ハーレムを作ったら妻になって欲しいって話をすれば良いだけなんだけど。ちょっと緊張感がある。
何となく醸し出す雰囲気の所為もあるけど。
ハーレムの嫌な記憶があるユーグに、またハーレムに入るって話をするのに躊躇する気持ちがあったからだ。
……あれ? そういう意味じゃリッカもだし。ルサーも、だよな。
オレの恋人……いや、妻か。ハーレムに良くない思い出のある人が結構多いな。言い難いな。……まぁ、結局、言うんだけどさ。
ダラダラ長く説明するのも良くないし。なるべく簡潔に、分かりやすく言わなきゃ。
「妻になって欲しいんだ。」
「……妻に? 私が?」
「あぁ。」
「誰の、だ……?」
簡潔過ぎたっぽい。
なんか誤解を招いたみたいだ。
「ゴメン、最初っから言い直す。……ユーグに、オレの、妻になって欲しい。」
「どういう意味だ?」
ムッとした表情になってたユーグが小首を傾げる。
あまりにも可能性の無い話だから、すんなり理解出来ないんだろう。
「オレさ……身体に、天守のシルシがあったんだ。」
「イグザの身体に、天守のシルシがある……?」
怪訝そうなユーグはオレの言葉をそのまま繰り返した。
そんな反応になるのは尤もな話だ。
ユーグはオレの身体を見てるけど、それっぽいのは見当たらなかったハズだから。
一般的にシルシが浮かびやすい、って言われてる腕や足にはもちろん。肩にも、胸や腹、腰にも。
そう言えば背中は……あ、起きてから三人で一緒にシャワーを浴びてるな。じゃあ背中とか、後ろ側も見てるか。
説明するの、恥ずかしいなぁ……。
シルシのある場所として下品だし、浮かび上がる条件もマヌケ過ぎるぞ。
「あぁうん……ある、みたいだ。」
言わなきゃ仕方ないから、言うけど。
でもついつい、太腿の上に肘を付いて、考える振りをしながら。その片手で自分の顔を隠しちゃうオレ。
「……みたい?」
「えぇと……る、ルサーが見付けて…くれて……。」
「……そうか、私は見付けられなかった、な。」
ちょっぴり沈んでるような声に聞こえた。
自分は気付かなかったのが悔しいのかなって。そんな風に思わせたんだったら申し訳ないなって、考えてたら。
顔を覆ってた手をユーグに掴まれて、そっと引き下ろされた。
オレの顔を覗き込む視線と、バッチリ目が合う。
「何処にあるのだ? そのシルシは。」
「あ~……。」
「イグザの身体なら、つい先日に見たばかりだが。見当たらなかったぞ?」
「その……。」
「アレの裏側まで見ていたのに、見付からないとなると……。後は、尻…」
「それは違うっ。」
尻にあるんじゃないか、って? そのパターンは勘弁してくれ。
とりあえずユーグと同じ言い方しとけばいいかな。
「あ、アレに…」
「……アレ?」
「正確にはアレの裏に…」
「しゃぶる時に一通り見たが、何も無かったぞ?」
どこの話なのかは伝わったようだけど。
頬っぺたを膨らますユーグ。
はぐらかしてるように聞こえたのかも知れない。
「……イグザ、顔が赤いぞ?」
「うわ、ぁ……。マジか、きっつぅ……。」
オレが赤くなって、ど~すんだよ。
赤面するのが可愛いってガラじゃないってば。
「ルサーは見付けたのだろう? イグザ、教えてくれ。……私も見たい。」
小さく「狡いぞ」って呟くユーグ。
オレはつっかえながら、自分で推測した『シルシが浮かぶ条件』を伝える。
「ふむ……。射精した後で、裏筋に浮かぶのか。……ふふっ。」
「そんなハッキリ言わないでくれよ……。」
せっかくオレ、濁した表現で言ったのにぃ~。直接的過ぎだろ、ユーグ。
あぁそうだ。ちょっと雰囲気がアレだけど。
「えと……だから、オレがハーレムを作ったら、妻になって欲しい。……オレの話は一応、これで全部、だな。」
「そうか、分かった。イグザの妻となる話……喜んで、受けよう。」
ユーグが笑顔を見せてくれた。
オレも、ホッと胸を撫で下ろして…
「話も済んだ所だし。……続きをしようか。イグザ?」
この誘いを。
オレは断れる気がしない。
オレに抱き付いてるユーグ。ユーグの腰を抱くオレ。
完全にエッチな雰囲気、待ったナシなんだけど。
「ぁのさ、ユーグ。まだ話の続きがあって……。一応、いい話? なんだけど。」
「ほぉ……?」
目を細めたユーグ。
予想が付いてないからか、ちょっと不満気っぽい。
「恋人になる前に、ルサーと話をして欲しい。って言うツモリだったんだけど。」
「それは勿論だとも。」
「ちょっと予定が変わっちゃって。」
「…………ほぉ?」
ユーグの瞳が鋭く光る。明らかに機嫌を損ねた証拠。
オレは慌てて言葉を続けた。
「ちっ、違うぞ、ユーグ。悪い話じゃない、悪くはないからなっ。」
「……詳細を聞こう。」
まるで現地調査の結果を報告するような雰囲気だ。
自分の身体に天守のシルシがあるって話と、ハーレムを作ったら妻になって欲しいって話をすれば良いだけなんだけど。ちょっと緊張感がある。
何となく醸し出す雰囲気の所為もあるけど。
ハーレムの嫌な記憶があるユーグに、またハーレムに入るって話をするのに躊躇する気持ちがあったからだ。
……あれ? そういう意味じゃリッカもだし。ルサーも、だよな。
オレの恋人……いや、妻か。ハーレムに良くない思い出のある人が結構多いな。言い難いな。……まぁ、結局、言うんだけどさ。
ダラダラ長く説明するのも良くないし。なるべく簡潔に、分かりやすく言わなきゃ。
「妻になって欲しいんだ。」
「……妻に? 私が?」
「あぁ。」
「誰の、だ……?」
簡潔過ぎたっぽい。
なんか誤解を招いたみたいだ。
「ゴメン、最初っから言い直す。……ユーグに、オレの、妻になって欲しい。」
「どういう意味だ?」
ムッとした表情になってたユーグが小首を傾げる。
あまりにも可能性の無い話だから、すんなり理解出来ないんだろう。
「オレさ……身体に、天守のシルシがあったんだ。」
「イグザの身体に、天守のシルシがある……?」
怪訝そうなユーグはオレの言葉をそのまま繰り返した。
そんな反応になるのは尤もな話だ。
ユーグはオレの身体を見てるけど、それっぽいのは見当たらなかったハズだから。
一般的にシルシが浮かびやすい、って言われてる腕や足にはもちろん。肩にも、胸や腹、腰にも。
そう言えば背中は……あ、起きてから三人で一緒にシャワーを浴びてるな。じゃあ背中とか、後ろ側も見てるか。
説明するの、恥ずかしいなぁ……。
シルシのある場所として下品だし、浮かび上がる条件もマヌケ過ぎるぞ。
「あぁうん……ある、みたいだ。」
言わなきゃ仕方ないから、言うけど。
でもついつい、太腿の上に肘を付いて、考える振りをしながら。その片手で自分の顔を隠しちゃうオレ。
「……みたい?」
「えぇと……る、ルサーが見付けて…くれて……。」
「……そうか、私は見付けられなかった、な。」
ちょっぴり沈んでるような声に聞こえた。
自分は気付かなかったのが悔しいのかなって。そんな風に思わせたんだったら申し訳ないなって、考えてたら。
顔を覆ってた手をユーグに掴まれて、そっと引き下ろされた。
オレの顔を覗き込む視線と、バッチリ目が合う。
「何処にあるのだ? そのシルシは。」
「あ~……。」
「イグザの身体なら、つい先日に見たばかりだが。見当たらなかったぞ?」
「その……。」
「アレの裏側まで見ていたのに、見付からないとなると……。後は、尻…」
「それは違うっ。」
尻にあるんじゃないか、って? そのパターンは勘弁してくれ。
とりあえずユーグと同じ言い方しとけばいいかな。
「あ、アレに…」
「……アレ?」
「正確にはアレの裏に…」
「しゃぶる時に一通り見たが、何も無かったぞ?」
どこの話なのかは伝わったようだけど。
頬っぺたを膨らますユーグ。
はぐらかしてるように聞こえたのかも知れない。
「……イグザ、顔が赤いぞ?」
「うわ、ぁ……。マジか、きっつぅ……。」
オレが赤くなって、ど~すんだよ。
赤面するのが可愛いってガラじゃないってば。
「ルサーは見付けたのだろう? イグザ、教えてくれ。……私も見たい。」
小さく「狡いぞ」って呟くユーグ。
オレはつっかえながら、自分で推測した『シルシが浮かぶ条件』を伝える。
「ふむ……。射精した後で、裏筋に浮かぶのか。……ふふっ。」
「そんなハッキリ言わないでくれよ……。」
せっかくオレ、濁した表現で言ったのにぃ~。直接的過ぎだろ、ユーグ。
あぁそうだ。ちょっと雰囲気がアレだけど。
「えと……だから、オレがハーレムを作ったら、妻になって欲しい。……オレの話は一応、これで全部、だな。」
「そうか、分かった。イグザの妻となる話……喜んで、受けよう。」
ユーグが笑顔を見せてくれた。
オレも、ホッと胸を撫で下ろして…
「話も済んだ所だし。……続きをしようか。イグザ?」
この誘いを。
オレは断れる気がしない。
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