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第四章 ~なんだかんだでゲームに沿う形でハーレムっぽい感じになる~
いつもより早めにルサーを起こしただけの話
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オレが自分の名前を思い出してから、一晩が過ぎた。
朝、オレが目覚めたのはルサーのベッドの中。
腕の中にはちゃっかりルサーを抱えてた。
規則正しい寝息を立てて、ルサーはまだ起きそうな気配も無い。
昨夜は……いや、昨夜も? ルサーがヘトヘトになるくらいヤッちゃったから、結構疲れてるんだと思う。
ルサーの顔に掛かってる横髪をオレがかき上げても、ピクリともしなかった。
今日は三十分くらい早く起こせって言われてるけど、まだちょっと時間がある。
オレはそれまでの間、すぐ間近にあるルサーの寝顔を堪能することにした。
それにしても……昨夜のルサー、すっごい可愛かったし、ヤバかったなぁ~。
最初にオレの名前呼んでくれたルサーの、あの、チョイたどたどしい感じも凄い良かった。ちょっとスネた感じで「もっと早く呼びたかった」って、破壊力半端無いだろ。
その後の、ほら、アレ。名前を呼んだ後に顔が赤くなるとかっ。もう反則級に可愛かったぞっ。
赤くなってないってルサーは言い張ったけど、あれは絶対、赤くなってた。
ルサーってオレより結構年上だけどさ、そういう可愛いトコあるんだよな。
普段はちょいワルでニヒルで大人な感じだから余計に、ギャップがあってホント、敵わないよな。
……って考えてたら、そろそろ時間だ。
もうちょっと寝顔を見てたいけど、ルサーを起こさなきゃな。
「ルサー? 朝だぞ?」
眠ってるルサーの額にキスしてから、オレはルサーの身体を揺すった。
ルサーは眉を顰めて不機嫌そうに、だけどオレにくっ付いて来た。こっから更に寝る気だ。
そんな程度じゃ起きないのは充分、今までの経験からオレは分かってる。
これまで通りなら、オレはルサーの身体を揺さぶり続けて、ずっと声を掛け続けて。セックスした後の朝は特にだけど、とにかく手こずってた。
だけど、今日は違う。今日からは違うんだ。
だってオレとルサーは恋人だからなっ。
オレはルサーが好きで、ルサーもオレが好きなんだから、恋人だろ。
……ってわけで、オレはこれまで取らなかった方法。恋人なら許されるだろう方法で、さっそくルサーを起こす。
ルサーの後頭部を片手で優しく支えて、首をちょっと仰け反らせる。
「ル、サ、あ~? 起きなきゃ、ダメだろ?」
「ぅん……っ、ん~ぅ。」
そんな風に言ったって起きないのを承知で、一応言葉を掛けてからオレは、ルサーの唇に吸い付いた。
身体を揺するんじゃなかなか反応しないルサーも、流石に声を洩らして首を捻ろうとする。
「んっ、ん……。っふ…う……。」
今は舌を絡めたりルサーの咥内を舐めたりはしないけど。
シッカリ頭を押さえて唇を甘噛みしたりペロペロしてたら、肩をバシバシ叩かれた。
どうやらもう起きちゃったみたいだな。
オレの予想より随分早かったのがちょっとだけ残念に思うけど、時間が無くなっちゃうよりはずっといい。
驚きで目を見開いたルサーが、段々と状況が飲み込めて来たっぽい。
「なッ……ぉ、…」
「ルサー、おはよ。ちゃんと起こしたぞ?」
ちょっとセコいオレは、怒られる前に声を掛ける。
口を開けたルサーがちょっとワナワナしてるのには気付かない振りだ。
「ぉ、前…」
「いつもより早めに、ちゃんと起きれて良かったな、ルサー?」
「ぃや……だからって、お前…」
「ルサー。」
起こした方法に文句言いたげなルサーの様子に、オレはちょっと口を尖らせた。
オレは何回か名前を呼んでるのに、ルサーは今日、まだオレの名前を呼んでくれてない。
「なぁ、ルサー。オレの、名前は……?」
「ぃ……イグ、ザ。」
「いっつもじゃなくていいから、時々は呼んでくれよ。じゃないと、また忘れちゃいそうだ。」
「……済まん。そ、その……なるべく、呼ぶようにはする。……おはよう。イグ…ザ。」
照れ臭そうに名前を呼ぶルサーに、軽く触れ合う程度の口付けをした。
ルサーの顔が驚くくらいあっという間に赤くなってく。
「……っ! だ、だから、そういう…」
「おはようの挨拶でチューするの、夢だったんだよな~。」
「そんなガラじゃ、ねぇだろ……。」
「そうだけど。だからこそ、憧れるだろ? ……恋人っぽいじゃん。」
機嫌良く笑ったオレに、ルサーは真っ赤になって何も言わない。
茹でダコになったルサーが顔を隠そうとするから、オレはギュッて抱き締めた。
「ルサーが許してくれて良かった。ありがとう、ルサー。」
「俺も……悪かった。おま……イグザが帰って来て、嬉しかった。」
「ん。……じゃ、オレ、そろそろ朝御飯の準備するから。……二度寝するなよ?」
暫くそうしてたかったけど。
それじゃ、せっかく早めに起こした意味が無くなっちゃうからな。
後ろ髪を引かれながら、オレは台所へ向かった。
朝、オレが目覚めたのはルサーのベッドの中。
腕の中にはちゃっかりルサーを抱えてた。
規則正しい寝息を立てて、ルサーはまだ起きそうな気配も無い。
昨夜は……いや、昨夜も? ルサーがヘトヘトになるくらいヤッちゃったから、結構疲れてるんだと思う。
ルサーの顔に掛かってる横髪をオレがかき上げても、ピクリともしなかった。
今日は三十分くらい早く起こせって言われてるけど、まだちょっと時間がある。
オレはそれまでの間、すぐ間近にあるルサーの寝顔を堪能することにした。
それにしても……昨夜のルサー、すっごい可愛かったし、ヤバかったなぁ~。
最初にオレの名前呼んでくれたルサーの、あの、チョイたどたどしい感じも凄い良かった。ちょっとスネた感じで「もっと早く呼びたかった」って、破壊力半端無いだろ。
その後の、ほら、アレ。名前を呼んだ後に顔が赤くなるとかっ。もう反則級に可愛かったぞっ。
赤くなってないってルサーは言い張ったけど、あれは絶対、赤くなってた。
ルサーってオレより結構年上だけどさ、そういう可愛いトコあるんだよな。
普段はちょいワルでニヒルで大人な感じだから余計に、ギャップがあってホント、敵わないよな。
……って考えてたら、そろそろ時間だ。
もうちょっと寝顔を見てたいけど、ルサーを起こさなきゃな。
「ルサー? 朝だぞ?」
眠ってるルサーの額にキスしてから、オレはルサーの身体を揺すった。
ルサーは眉を顰めて不機嫌そうに、だけどオレにくっ付いて来た。こっから更に寝る気だ。
そんな程度じゃ起きないのは充分、今までの経験からオレは分かってる。
これまで通りなら、オレはルサーの身体を揺さぶり続けて、ずっと声を掛け続けて。セックスした後の朝は特にだけど、とにかく手こずってた。
だけど、今日は違う。今日からは違うんだ。
だってオレとルサーは恋人だからなっ。
オレはルサーが好きで、ルサーもオレが好きなんだから、恋人だろ。
……ってわけで、オレはこれまで取らなかった方法。恋人なら許されるだろう方法で、さっそくルサーを起こす。
ルサーの後頭部を片手で優しく支えて、首をちょっと仰け反らせる。
「ル、サ、あ~? 起きなきゃ、ダメだろ?」
「ぅん……っ、ん~ぅ。」
そんな風に言ったって起きないのを承知で、一応言葉を掛けてからオレは、ルサーの唇に吸い付いた。
身体を揺するんじゃなかなか反応しないルサーも、流石に声を洩らして首を捻ろうとする。
「んっ、ん……。っふ…う……。」
今は舌を絡めたりルサーの咥内を舐めたりはしないけど。
シッカリ頭を押さえて唇を甘噛みしたりペロペロしてたら、肩をバシバシ叩かれた。
どうやらもう起きちゃったみたいだな。
オレの予想より随分早かったのがちょっとだけ残念に思うけど、時間が無くなっちゃうよりはずっといい。
驚きで目を見開いたルサーが、段々と状況が飲み込めて来たっぽい。
「なッ……ぉ、…」
「ルサー、おはよ。ちゃんと起こしたぞ?」
ちょっとセコいオレは、怒られる前に声を掛ける。
口を開けたルサーがちょっとワナワナしてるのには気付かない振りだ。
「ぉ、前…」
「いつもより早めに、ちゃんと起きれて良かったな、ルサー?」
「ぃや……だからって、お前…」
「ルサー。」
起こした方法に文句言いたげなルサーの様子に、オレはちょっと口を尖らせた。
オレは何回か名前を呼んでるのに、ルサーは今日、まだオレの名前を呼んでくれてない。
「なぁ、ルサー。オレの、名前は……?」
「ぃ……イグ、ザ。」
「いっつもじゃなくていいから、時々は呼んでくれよ。じゃないと、また忘れちゃいそうだ。」
「……済まん。そ、その……なるべく、呼ぶようにはする。……おはよう。イグ…ザ。」
照れ臭そうに名前を呼ぶルサーに、軽く触れ合う程度の口付けをした。
ルサーの顔が驚くくらいあっという間に赤くなってく。
「……っ! だ、だから、そういう…」
「おはようの挨拶でチューするの、夢だったんだよな~。」
「そんなガラじゃ、ねぇだろ……。」
「そうだけど。だからこそ、憧れるだろ? ……恋人っぽいじゃん。」
機嫌良く笑ったオレに、ルサーは真っ赤になって何も言わない。
茹でダコになったルサーが顔を隠そうとするから、オレはギュッて抱き締めた。
「ルサーが許してくれて良かった。ありがとう、ルサー。」
「俺も……悪かった。おま……イグザが帰って来て、嬉しかった。」
「ん。……じゃ、オレ、そろそろ朝御飯の準備するから。……二度寝するなよ?」
暫くそうしてたかったけど。
それじゃ、せっかく早めに起こした意味が無くなっちゃうからな。
後ろ髪を引かれながら、オレは台所へ向かった。
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