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第四章 ~なんだかんだでゲームに沿う形でハーレムっぽい感じになる~

気付けば惚れてた男・4 $ルサー$

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簡単に下着を剥がされ、アイツの上に乗せられた。

俺は最初、詰まらねぇ意地でアイツに悪態を吐いたりした。
本当はすぐにでもアイツが欲しいのに、意地なんぞ張ってる場合じゃねぇのに。
こんな状態で繋がったりしたら、つい余計な事を口走っちまいそうで。
後ろを指で掻き回されながら、口の中を蹂躙するアイツの舌を夢中で貪った。



「ルサーが欲しい。」

ギラ付いた目のアイツに囁かれ、俺の身体が歓喜に震える。

……俺も、お前が欲しい。
今だけじゃなくて、ずっと。身体だけじゃねぇ、全部が。

簡単にそう言えればラクなんだがな。


言葉で返せねぇ俺は、自分から腰を落とす事で応えた。
なかなか入らねぇ焦れったさすら、ゾクゾクする。

やっとの思いで頭の部分を咥え込む所を、アイツは瞬きもせずに見てた。
瞳に俺だけが映ってるのが。
アイツを独占してるみたいで、嬉しくなった俺の口角が吊り上がる。


「っふぁ…ぁあああぁぁ~~~っ!」

目一杯突き上げられて達した俺の内側を、容赦なくアイツに抉られる。
もっと欲しくて、欲しがられたくて、必死に両腕で捕まえた。

……今だけでも。俺のモン、だ。



「なぁ、ルサー。ベッド……行こ?」

まだ二回だからな。そんな回数でアイツが満足するハズが無ぇか。
俺だって、まだ……、まだ足りねぇ……。

俺の中に出したアイツは、まだ足りないって顔してる。
熱に浮かされたような気分で、頷いた俺は軽々と抱え上げられた。






普段アイツが寝起きするベッドで、俺達はセックスを再開した。

アイツのベッドに寝かされてる。それだけで頭がボンヤリして気持ちがいい。
開いた足の間に割り込んだアイツに抱き付いて、唇を重ねて優しく甘噛みするアイツの口に、舌をねじ込んでやった。

上の口を何度も絡め合わせ、吸い付き。早く下も繋がりたいってのに。
それでも入れて来ないアイツに。焦れた俺は、アイツの身体に足を絡み付かせた。
抱き締めるようにギュッと力を入れ、腰を揺らしてせがむ。


腹ン中が寂しくて仕方がねぇんだ。
早く埋めてくれ。気持ち良くて何も考えられねぇように、早くしてくれ……!
じゃねぇと、ウッカリ零れそうだ。
俺の中でどうしようも無くなった気持ちが溢れちまう。


「ん…っ、はぅ……、……早く、っ。」

言葉で強請って、やっとアイツは続きをする気になったようだ。
片足を持ち上げられ、アイツの先端に撫でられた俺の孔は、とっくに期待で濡れそぼってる。


さっさと貫かれるかと思ったのに。
アイツは、必死に我慢の顔してちょっとずつ入って来た。
壊れ物でも扱うみてぇに慎重に、俺の中で腰を進める。

そうやって大事に丁寧にされたら、余計に俺がツラいじゃねぇか。
アイツの中で、俺が『特別』なんじゃないかって、馬鹿な勘違いするだろうがっ。


「う゛ぁ、……あっ、く……あ゛あぁっ!」

と、思ったのも束の間。やっぱりアイツは我慢の利かない男だ。
途中から一気に貫かれた。
奥を抉られて、呆気なく俺は達した。

「っく……。る、さぁ……っ。」
「あぁっ、あ…っ、ん……んふ…っ、んっ。」

切ない声で俺の名を呼ぶアイツに、白濁をぶち撒けられる。
身体の奥に注がれるソレが気持ち良くて、堪らず俺はだらしない声を洩らした。



俺が痙攣してヨがって、呼吸を整える間に、アイツはすぐに復活する。
今こうしてる間に、そうなってる。

てっきりもう一戦ヤルだろうと思ったのにアイツは……。
急に。唇同士を触れ合わせた。

可笑しいだろ。キスするにしたって、散々あんなに深く絡め合わせたってのに。
今になってそんな……。なんでだ……?
意味が、分からねぇ。
付き合いたての恋人同士ってワケでもねぇのによ。



混乱してる俺は、何か言われたのを危うく聞き逃す所だった。

「ルサー。あ……。……好き、だ。」
「………?」


アイツの声は聞こえてンのに。言われた内容を、理解出来ねぇ。
驚き過ぎた所為で、俺の耳はぶっ壊れたのかも知れねぇな。

今、アイツは何て……言った……?


「好きだ、ルサー。大好き。」

頬に触るアイツは、驚くぐらい真面目な顔をしてる。
信じられねぇような言葉を聞いて、俺の鼓動が騒がしい。
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